ご指摘の通り同アルバム収録の杉真理の楽曲「Nobody」には佐野元春がコーラスで参加しており、息のあったかけ合いをバッチリ決めています。この事実は当然承知していましたが、佐野のコーラス参加については必ずしもその全貌を把握している訳ではなく、原稿を執筆している段階でたまたま思い浮かんだものだけを盛り込んでいたのです。割愛したことに特に意図があった訳ではありません。
しかしながらこのアルバムの解説でこの事実を紹介することは文意の流れからも自然であろうと思いますので、ご指摘に沿って解説を追加しました。
まずビデオの件ですが、僕は当初このクリップで「誰かがギターを弾いている」という事実すら見落としていました。ご指摘を受けてクリップを見直したところ、確かに誰か座ってギターを弾いているのですが、クリップを通じてほとんど陰になっており、顔が正面から映るのはほんの一瞬であったため、それが窪田かどうか確信が持てませんでした。
そこで「Moto's Web Server」の「佐野元春フォーラム」にこのギタリストの身元確認を求めるメールを投稿したところ、らくガキさんとおっしゃる方から「これは窪田に間違いない」との返信をいただきました。僕は窪田がパール兄弟でギターを弾いていた頃の顔しか覚えていませんが、恐らくは窪田に間違いなかろうと思います。問題のくだりは該当ページから削除しました。この件については皆さんからの追加情報をお待ちしています。
セッションミュージシャンのところに佐橋佳幸ではなく窪田の名前を出したのは、窪田の方がより一般にギタリストとして名が通っており例示するのに適当であろうという僕の個人的な判断と、パール兄弟の頃からユニークなギタリストとして注目してきた僕の個人的な興味だけの問題です。特に佐橋佳幸に含むところがある訳ではありません。
単純なケアレスミスかつ勘違いです。ご指摘の通りマンドリンではなくバンジョーです。記載を訂正しました。
これについては僕の書き方が舌足らずだったかもしれません。これは小沢がフリッパーズ後意外なほどストレートなアプローチで来たのに対し、小山田が実質的なソロプロジェクトに「コーネリアス」なんて名前をつけて武装している様子がいかにもフリッパーズの尻尾的なフェイクだという意味です。僕は小沢のソロは好きですが、コーネリアスの方が愛せるような気がします。