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どこでもいい、行ったことのない街に出かけてその場所の空気を呼吸してみよう。街角を曲がって橋を渡り、信号待ちをして通りを横切ろう。今まで地図でしか、写真でしか知らなかった街が本当にそこにあるということを確かめてみよう。そしてそこには当たり前のようにそこで暮らす人たちの普通の生活があるのだということを目の当たりにしてみよう。
そのようにして想像力の範囲は広がってゆく。自分にできることとできないこと、自分が知っていることと知らないこと、持っているものと持っていないものの境目が次第に明らかになってゆく。自分が何者かを知ること、それが自分自身のかけがえのなさを理解する前提だし、そのためには今の自分を取りまく世界から足を踏み出して旅に出てみることが必ず助けになる。