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かかずらわっている日常を笑いとばすことのできる勇気。

日々の生活の中でポジティブな気持ちを更新し続けることは難しい。例えば遠出した帰り道、工事中の標識が不親切なせいで山道に迷いこむ(15分のロス)、例えば会社のポットからコーヒーを飲もうとして最後の1杯を引き当ててしまい、次のポットのコーヒーを沸かす羽目になる(その上まずいと文句を言われた)、例えば冷蔵庫には1カ月前のキウリが入っている(ムム…)、例えば、例えば…。ともかくそんな些細なことで、僕たちの気持ちはたやすくブルーにこんがらがってしまう。そう、僕たちは決して聖者ではないのだ。

そういうときに必要なのはそんな気持ちを笑いとばしてしまうことだ。あるいはシャララと歌ってみることだ。もちろん笑いとばしたからといって、歌ってみたからといって、ブルーな気持ちそのものが消えてなくなる訳ではない。だけど、もし、だれかの言うように「生」そのものが所詮虚しい営為に過ぎないのだとしたら、だからこそ僕たちは、今ここにある冬の日だまりの暖かさに、月の光の透明さに、ささやかな幸せを見出さない訳には行かない、そこにあるべき「何かいいこと」を信じない訳には行かない、そういうことだ。

かかずらわっている日常を笑いとばすことのできる勇気。生活の底に横たわるブルーが宿命的なものであることを知っていながら、それでも一瞬ごとの輝きを更新することによって毎日をやりくりして行こうとする力。それはどこからやってくるのか。僕たちはそれをどこに探せばいいのか。僕はシャララと歌い続けてきたアーティストを知っている。



さえない気持ちはどこかに捨てて
生きているうちにすてきな夢を 夢を見るのさ



駐車場のシャッターを開けるリモコンの電池が切れている(外は氷点下)。オーケー、構わない。いいことだけを、何か考えてみよう。そして、ヘイララ、シャララと歌ってみよう。



THE BARN SPECIAL



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