THE BARN ARCHIVES


THE BARN ARCHIVES



1997年11月に発売されたアルバム「THE BARN」は、僕がこのホームページを始めてから初めてリアル・タイムで届けられたオリジナル・アルバムだった。僕はこのアルバムについてホームページ上に文章を書き散らかすことはもとより、オフィシャル・ウェブのフォーラムに意見を書き込んだり、友達にメールを書き送ったりしたし、ツアーが始まってからはコレスポンデントのSCRATCHからライブ・レポートを受け取ったり、さらにツアー終了後には彼と書簡を交わしたりもした。
そうした文章はこれまで「THE BARN SPECIAL」としてまとめ、掲載してきたが、アルバム発表後1年以上がたち、佐野元春が次に向かって動き始めた今、このページを「THE BARN ARCHIVES」としてほぼそのまま保存することにした。この優れたアルバムについて僕がどのようなことを考えたのか、「アルバム解説」のレビューだけでは言い足りないことをここから拾い上げてもらえると嬉しい。
尚、素晴らしいライブ・レポートを送ってくれただけでなく、僕の気まぐれな往復書簡のアイデアにも快くつき合ってくれたコレスポンデントのSCRATCHに、あらためて心から感謝したい。どうもありがとう。



reviews

「THE BARN」をめぐって

いくつかの試論を踏まえて最終的にアルバム「THE BARN」についてまとめたレビュー。ポップ・オーガナイザーとしての佐野元春に注目しながら、このアルバムがどのようにマス・システムをビートし得るのかを考察した。

「THE BARN」は問題作である。

アルバム「VISITORS」との相似性を指摘し、アルバム「THE BARN」の位置づけを図る評論。アメリカン・ルーツに大胆に接近したこのアルバムの特異性が持つ意味を探る。

「誰も気にしちゃいない」

プロテスト・ソングとして著しい進境を示した「誰も気にしちゃいない」について考察。「せつない」とだけ歌う佐野が、その背後に託した現実認識と僕たちマスに突きつけた鋭いナイフ・エッジを検証する。

「マス・システムをビートしろ」

僕の友達に宛てて書いたメールに加筆・修正したもの。このアルバムの、ある意味でレイド・バックしたアメリカン・ルーツへの傾倒と、本来クソガキのためのものであるべきロックン・ロールの現代性との関わりについて疑問を呈した。

聴きました

アルバム発表当初、あちこちで指摘されたハイトーンの多用に対する疑問に答えた。シャウトすることが必ずしもロック的とは限らない。オフィシャル・ウェブのフォーラムに書き込んだ短い文章。
columns

ヘイ・ラ・ラ

佐野元春がかつて口にした「シャララの楽天性」。「一瞬ごとの輝きを更新することによって毎日をやりくりして行こうとする力」について僕が考えたこと。僕が自分で好きな文章の一つ。1回消しちゃって思い出して書いたんだよな。

プレ・アルバム解説「THE BARN」

アルバムを実際に聴く前に一時的に掲載していたラブ・コール。正直言ってあんまりできはよくないけど、アルバムを待ち望む気持ちを僕自身の中の会話に置きかえて。

ヤング・フォーエバー

一時帰国した日に夜の新宿で買ったシングル「ヤング・フォーエバー」。だれに宛てた訳でもなく、ただ何か書かずにはいられなくて深夜のホテルでノート・ブックをたたいた。これもできはまあまあ。

長い手紙

「ヤング・フォーエバー」の歌詞にインスパイアされてオフィシャル・ウェブのフォーラムに書き込んだ。古い友達から届いたメールのこと、そして僕の好きな曲「LOOKING FOR A FIGHT」のこと。

「誰も気にしちゃいない」について

オフィシャル・ウェブで実施されていた収録曲への人気投票につけたコメント。ここでの認識が、上記の評論「誰も気にしちゃいない」へとつながっていった。
live reports
and more...

THE BARN TOUR ライブ・レポート

「THE BARN TOUR」全国11カ所16本のライブを自費で追いかけたコレスポンデントSCRATCH渾身のライブ・レポート。ありがとう、SCRATCH。

After THE BARN

ツアーが終わった後、そこにおける「元春クラシックス」の意味あいを中心に語り合ったSCRATCHと僕の往復書簡。往復10通の手紙からアルバム「THE BARN」を総括する。



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