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「THE BARN」聴きました。答えはいつも形を変えてそこにある、というのが僕の感想です。今日はもう一回聴こう。

ハイトーンを多用したボーカルは、このアルバム自体が佐野に要求したものだと思います。確かに「HEY HEY HEY」でのボーカルは不調を感じさせるものでしたが、それが一時的なものかどうかは皆さんがツアーで確かめてください。僕は住んでいるところの関係でツアーには参加できないので。でもアルバムを聴いた限りでは問題はないと思いますが。シャウトがないとかそういうことについては僕はそれが問題であるとは考えていません。表現として更新されるべきものと受け継がれて行くべきものという観点からすれば、このアルバムは、佐野がきちんと連続性の上に立って前進しているということを示していると思います。

僕がこのアルバムについて最も懸念しているのは、佐野がこのアルバムのこの音で、97年の、現在のマスとどう対峙し、どうコミットしようとしているのかということです。このことについては既に書かれた方もおられますし、佐野自身もインタビューなどで触れてはいますが、僕はまだうまく納得できていません。この辺のことについては書きだすと長くなるし、自分のHPでも書いているので、興味のある方はそちらをご覧ください。宣伝になって申し訳ありません。

もちろん自分で3千円出して買ったアルバムをどのように聴こうと自由です。それは当たり前のことです。しかし、一般論として、佐野の作品だからというだけで本来批評されるべきものまでを盲目的に賞賛してしまったり、逆に徒らに過去の作品を美化してあるべき変化までを否定してしまったりすることは、決して建設的とは言えませんしそうしたファンの態度が佐野の活動を高めて行くとも思えません。僕自身も佐野について書くときにはそのことに気をつけています。



(「THE BARN SITE」フォーラムへの書き込みより)



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1997 NISHIGAMI, Noriyuki a.k.a. Silverboy
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