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●ロックスターの悲劇/I'm A Rock'n'roll Star
 (作詞・作曲・編曲 伊藤銀次)
●Cosmic Bluebird
 (作詞・作曲・編曲 伊藤銀次)
●Good by Cruel World
 (作詞・作曲・編曲 伊藤銀次)
●Help me, Help me, Help me
 (作詞・作曲・編曲 伊藤銀次)
●悲しみのグリーングラス/Green Glass of Home
 (作詞・作曲・編曲 伊藤銀次)
●Little Games
 (作詞・作曲・編曲 伊藤銀次)
●Cyber Jungle
 (作詞・作曲・編曲 伊藤銀次)
●Monday Monday
 (作詞・作曲・編曲 伊藤銀次)
●僕は恐竜/I'm A Dinosaur
 (作詞・作曲 加藤ひさし/編曲 伊藤銀次)
●いちご色の窓/Strawberry Windowpane
 (作詞・作曲 伊藤銀次/編曲 高浪慶太郎・伊藤銀次)
●パッション天国/Too Much Passion
 (作詞・作曲・編曲 伊藤銀次)
●Sincerely〜いつか何処かで〜
 (作詞・作曲・編曲 伊藤銀次)
DREAM ARABESQUE
89.4.26
東芝EMI / TOCT-8351

■PRODUCER:伊藤銀次
■ENGINEER:Tony Harris

レコーディングの一部とミックス・ダウンをロンドンで行った通算第11作目。バンド・サウンドを基調としたコンテンポラリーなポップ・ソングを指向する方法論自体は前作から継承されているものの、楽曲のできにばらつきがあり、全体としては散漫な印象を与える作品となった。完成度は前作に遠く及ばない。

本作では伊藤銀次本人がカバー曲を除きすべての作詞を手がけているが、全体に意図が空回りしている曲が多く、銀次の詞の特質であるリリカルなナイーブさは生かされていない。アルバム発表前のライブで既に演奏されていた「Good by Cruel World」と「Help me, Help me, Help me」では、ストレートで透明感のある曲調で前作以後の方向性を示唆しているように思えたが、「Monday Monday」「Sincerely」など一部を除いてそうした傾向は生かされず、無理の感じられる生硬なできに終わったと言わざるを得ない。

佐野元春が「Cyber Jungle」のコーラスで参加。またザ・コレクターズの名曲「僕は恐竜」をカバーしており、古市コータローがこの曲他でギターを担当している。ザ・コレクターズからはこの他にも加藤ひさしが銀次に請われて「Good by Cruel World」でエレキ・シタールを披露。さらにムーンライダースの白井良明が数曲でギターを担当している。「いちご色の窓」のストリングス・アレンジは当時ピチカート・ファイヴの高浪慶太郎で、後にピチカート・ファイヴに参加することになる野宮真貴が「Good by Cruel World」のスキャットを担当。

94年に再発されたCDでは、90年4月に発売されたシングル「僕たちのSummer Days」のカップリング曲「雨のステラ(新録音)」がボーナス・トラックとして収録されている。


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