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「ヤング・フォーエバー」、聴いた、昨日、夜遅く。

フランクフルトから11時間のフライトで成田に着いて、新宿のホテルにチェック・インしたのが8時過ぎ、それからHMVで買った、「ヤング・フォーエバー」。

そのためにわざわざ持ってきた携帯用のCDプレイヤーから、イヤホンで大音量で聴いた。スネアの4つ打ちからギターのリフが印象的に流れる。佐野元春の久しぶりの新曲、海外にいてライブに行くこともできず、テレビやラジオのプロモーションでの露出にも触れることのできなかった佐野の新しい曲だ。

ホーム・ページを作り始めて、ずっと佐野のことを書き続けてきた。いろんな人からいろんな感想をもらった。僕はそのたびに勇気づけられ、回線だけでつながった不思議な空間の中で新しい種類のコミュニケーションが始まっているのだということを感じていた。そんな中で初めてリアル・タイムで届けられた佐野の新曲だった。

「長い手紙」に書きつづられた、さまざまな思い、過ぎていったこと、忘れてしまったこと、そして音楽が鳴り終わった後に残って行く何か。僕はだれに長い手紙を書くのだろう。

枯れた野原で涸れた泉から毎日水を汲んでいる。それが僕の営みだ。その向こうへ、と佐野はオルガンの響きに乗せて歌う。翔けてゆけ、と僕は小さな声で合わせる(夜中だったので)。

音楽は流れ続けて行く。グルーブはつながって行く。僕は大丈夫だ、まだまだ。


親しいだれかへの追伸 「フリーダム」、曲は素晴らしいけれど歌詞は全然ダメだ。これじゃ自分自身の安っぽいパロディだ。この曲の成り立ちは知っているけれど、ちょっとどうかと思う。KYONのアコーディオンはいいのに残念。




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1997 NISHIGAMI, Noriyuki a.k.a. Silverboy
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