logo 書きたいこと


僕は本当に自分の書きたいことを書いているだろうか。40歳になり、会社でもそれなりに責任のある仕事を任されて、サイトのアクセスも増え、僕はいつの間にかいろんなものに配慮したり、気を遣ったり、慮ったりするようになっていたのではないだろうか。知らない間に煮え切らない、歯切れの悪い文章を書くようになっていたのではないだろうか。

もちろん僕はサラリーマンだから、組織人として言えないこと、言ってはいけないこともある。それを殊更に言い立てるのが立派なことだとは思わないし、そういうのはだれか他の人に任せておけばいい。僕はただ、僕自身の悦びとか、悔しさとか、愛おしさとか、そういうものをできるだけそのままで文章に写し取りたいと思っているだけだ。

だれが書いても同じような説明とか解説とか、そんなものならインターネットのどこかにいくらでもマシなものが転がっているだろう。インターネットがこれだけ普及し、大衆化し、地球規模で検索のできる巨大なデータベースと化してしまった現在、僕がそこで提供できる付加価値は、他でもない僕自身の感情に他ならない。

ここは僕のサイトだ。僕が始め、僕が維持している僕のためのサイトだ。今年、僕はこのサイトに直接性を取り戻したい。本当に僕の中からこみ上げてくるものだけを書きたい。それが結果として難解なものになったり敷居の高いものになって、読者が減ったって構わない。なぜならここは僕のサイトなんだし、そこにはもともと僕の書きたいこと以外書くべきことなんてないはずなんだから。


2006年1月
西上典之 a.k.a.Silverboy



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