僕は自分のことにしか興味のない人間である。冷たいとか情が薄いとか言われても困る。自分が今日を何とかやりくりすることで精一杯なのにどうして他人のことに興味なんか持てるのか、と不思議にすら思うくらいだ。まあいい、自分のケツすらまともに拭けないのに他人のことを気にするのが好きならそうしていればいいだろう。互いにもたれ合って傷ついただの傷つけられただの騒ぐのが楽しいなら好きにしてもらって構わない。僕は僕の好きなようにやる。その邪魔さえしないでいてくれたら別に何でもいい。

このサイトを始めてからずっと、僕は自己責任と自己決定の話をしてきた。その話だけをしてきた。それが自由ということの意味なのだと繰り返し語ってきた。そのことがまったくのムダだったとは思わないけど、まあいいや、別に啓蒙しようと思ってやってる訳じゃないし。言いたいこと言ってるだけ。読みたい人は読んでください。気に入らなければ別に文句なんか言わなくていいから。さっさと次のサイト見に行って二度と戻ってこなくていいから。いいだろ、それが自由ということの意味だ。

OK、来年はそういう調子で勝手にやらせてもらう。僕は自分と自分の大事なものだけを守る。何がどうなろうと知ったことじゃない。そんな中で自分が飢えないで生き延びるにはどうしたらいいのかということを僕は考える。このサイトももっともっと硬質にしたい。もっともっと生の本質に直接切りこみたい。自分のために。自分が今ここで確かに呼吸していることを確かめるために。だって前から言ってんじゃん、これは僕自身のためのサイトだって。

そして、大事なことは、それにもかかわらず僕が君たちを愛してるってことだ。左足が沈んでしまう前に右足を踏み出そう。僕たちはそうやって広い海だって渡って行ける。

2004年1月
西上典之 a.k.a.Silverboy