logo A Story About You / case 5 ハヤブサ


アルバム「VISITORS」がリリースされた1984年5月、あなたは何歳で、どこで何をしていましたか。

――17歳。男子校に通う高校三年。受験勉強を懸命に…していなかったなあ。

「VISITORS」はいつ頃、どのような形で買いましたか。

――リアルタイムで。生まれて初めて近くのレコード屋に「予約」して購入。特典のポスターが嬉しかった(笑)。

あなたは「VISITORS」をどのように聴きましたか。

――(SomedayやNoDamageの時のことはあまり覚えていない。Visitorsリリースを17歳という多感な時期に迎えたことが大きかったのでしょう)
アルバムに初めて針を落としたときのことは残念ながら鮮明に覚えていない(泣)。
「Tonight」「Shame」は確かRadioShowで先に聴いて、「Compli」は甲斐よしひろの番組で聴いて。・・「曲数が少ないなあ、なんだか1曲が長いなあ」なんて低次元の感想だったかな(苦笑)。
ある種の衝撃(渡米前のサウンドと違う)は受けたが、何故か「すんなり聴けてしまった」という感じ。それは何故だろう。巷で言われる“佐野元春のサウンド、スタイルはこれだ!こうじゃなきゃいけない!”という考え(思い込み)が自分になかったのかもしれない。僕にとっての佐野元春は「限りなくかっこ良くイカしていて、自分では観れない風景を伝えてくれるアニキ的」存在だった。それは『Visitors』でも何ら変わることなく、いや、それまで以上にパワーアップしていて。
サウンドや表現手法は違えど、渡米前の延長線上として何ら抵抗なく受け入れられた、というのが正直な感想です。佐野元春に触れる時のワクワク度合いはますます増し、佐野熱は高まっていったのでした…。

「VISITORS」というアルバムは何だったのだと思いますか。

――ラップ、ヒップホップの先駆け? …やめて欲しいな。赤面する。
無理やりくっつけるのはやめて欲しい。
『佐野が創り出した佐野元春ならではの表現スタイル』『カテゴライズ不可能なまさに佐野元春表現』。単にこれだけだと思います。
またアルバム最後の「NewAge」によって、佐野とファンの間でまた新たな約束をとりつけて航海に出て行った。そんな感じでしょうか。

「VISITORS 20th Anniversary Edition」は買いましたか。

――買いました。
自分的には、佐野熱の高低は別として、今後も佐野元春から離れる(作品を買わない)ということはないと思います。
惰性で?コレクター趣味?うーーん、違いますね。
それが新譜であれ旧譜であれ、そこに何かを期待してしまうんです毎回。
佐野の作品・楽曲には自分を鼓舞してくれる何かが常にある。
それを求めてしまうからでしょうかね。


ハヤブサ
「Motoharu Radio Show」のリスナーであれば間違いなく覚えているであろう伝説的なリスナー。高校生の頃には、こうやって彼に原稿をお願いしたりするようになるとは思ってもみなかった。「Mystery Around GRASS」にも原稿を提供してもらった。



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