logo ビデオ・クリップ解説


01 COME SHINING アルバム発表後に行われた「VISITORS TOUR SPECIAL」から、1985年5月28日品川プリンスホテル・アイスアリーナでのライブ映像。ライブ・ビデオ「Visitors Tour '84-'85」にも収録されている映像だが、音声は新たにリミックスされているとのクレジットがある。

02 COMPLICATION SHAKEDOWN 上記「COME SHINING」と同じ。

03 TONIGHT ボブ・ランペル監督。ビデオ「Truth '80-'84」にも収録。佐野にとってはフルサイズで制作された初めてのビデオ・クリップであり、当時MTVの勃興期にあって、日本のアーティストとしても曲単位でプロモーション・ビデオを制作するということが手法として認知され始めた時期の作品。内容的にはニューヨークの公園、事務所のような部屋の中、屋外での演奏シーン等の組合せで、その後の佐野のビデオ・クリップが歌唱シーン中心のシンプルなものに向かって行くのに比べると、演劇的要素の強い、当時のMTV文化に影響された仕上がりとなっている。音源はクラブ・ミックスであるがサイズはシングル並みに編集してあり、この編集はこのクリップでしか聴けないものである。

04 NEW AGE ティム・ポープ監督。発表当時はビデオ・クリップ専門番組等でかなり頻繁にオン・エアされていたが、なぜかその後の公式なセル・ビデオには収録されなかったもの。今回が初の一般向けリリースである。行進する人形のアニメーションと、メガネをかけた佐野がボールの転がる部屋で歌うシーン、同じく自身の顔が描かれた大きなボードの前で歌うシーンの組合せ。佐野の照れ具合が微笑ましい。曲のサイズはショート・バージョン。

05 COMPLICATION SHAKEDOWN ジョン・サンボーン監督。NYで制作されたが、レコード会社の意向により発表されずお蔵入りになっていたクリップ。ビデオ「Truth '80-'84」には12インチシングルのプロモーションのため15秒スポットに編集されたバージョンが収録されているが全編公開はこれが初めて。クラブで女性と出会い恋に落ちる佐野、といった内容の筋立てであるが、そのビデオを編集している佐野、撮影現場に出ていって自分自身に演技をつける佐野、操り人形となった自分を陰から操る佐野、人生スゴロクといったようなシークエンスもあり、凝った作りになっていることは確か。ただ映像に時代性を感じる部分も多い。音源はクラブ・ミックスだがサイズは短く編集されており、このクリップでしか聴けない。

06 N.Y.C.1983〜1984 ニューヨーク滞在時に岩岡吾郎が撮影した佐野のスナップを、ポエトリー・リーディングに乗せて見せて行く白黒作品(一部動画あり)。写真の大半は写真集「Scratch」に収録されているものと思われる。この曲は当初「Electric Garden」というカセットブック付属のカセットテープに収録して発表されたが、ここでの音源はそれをリミックスして2000年に発売されたCD「Spoken Words」に収録されたバージョン。このクリップは本作発表に際し新たに制作されたものと思われる。



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