ボーナス・トラック解説 09 TONIGHT (Special Extended Club Mix) クラブのフロアで長時間ノン・ストップで踊ることができるようにするため、オリジナルよりリズム・セクションが強調されパーカッシブになった上、編集によってサイズが伸ばされている。当時としては先駆的であった12インチ・シングルのフォーマットで発売された。カップリングはインストルメンタルで、ミックスはクラブ仕様だがサイズはオリジナルだった(未CD化)。オリジナルは比較的コンパクトにまとまった8ビートの曲だが、尺を伸ばされて繰り返されるパーカッションに耳を傾けていると、異なった種類のグルーヴ、一種の陶酔のようなものが生まれてくる。本来的な意味でリミックスに適した曲ではないかもしれないが、エクステンデッド・クラブ・ミックスというものが何であるのかを分かりやすく示す佳作。初CD化。 10 COMPLICATION SHAKEDOWN (Special Extended Club Mix) 12インチ・シングル第2弾としてリリースされた。アメリカ他の海外でも発売されている。本来はアルバム収録のバージョンがオリジナルであり、このバージョンはエクステンデッド、つまりは「延長版」であるはずだが、この曲に限ってはむしろこちらがオリジナルで、アルバム収録がショート・バージョンであるようにすら思える。間奏で披露されるテレビ音声とマーク・フリーランドのギターの対話なども、このバージョンでははっきりと聞こえるがオリジナルでは曲のフェイドアウト間際にわずかに聞こえるのみである。この曲のアブストラクトでアバンギャルドなエネルギーの総量にはこのサイズこそが本来ふさわしいのかもしれない。このバージョンがCD化されただけでも今回の「20th Anniversary Edition」リリースの意義はあったと言わなければならない。 11 WILD ON THE STREET (Special Extended Club Mix) 「COMPLICATION SHAKEDOWN」のカップリングとしてリリースされた。もともとリズムのはっきりしたファンクであり、クラブ・ミックスには違和感なくマッチするが、逆にそれが変哲のないロング・バージョンに聞こえてしまうことも事実。全体としてはよりパーカッシブになり、個々の音がくっきりと際だって躍動感がリアルに迫ってくる印象を受ける。海外盤の12インチでもこの曲がカップリングだったようだ。初CD化。 2004 Silverboy & Co. e-Mail address : silverboy@silverboy.com |