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LAND HO!

LAND HO!
1994.9.15
LIVE AT YOKOHAMA STADIUM

佐野元春 WITH THE HEARTLAND

DaisyMusic
MHXL-170〜173 [2BD+CD] (2025.10.1)

曲目
DISC1 LOND HO! 横浜スタジアムライブ 1994.9.15
シー・ファー・マイルズのテーマ
ナイトライフ
アンジェリーナ
スターダスト・キッズ
ガラスのジェネレーション
ダウンタウン・ボーイ
ハッピーマン
君をさがしている
ワイルド・オン・ザ・ストリート
カム・シャイニング
シェイム-君を汚したのは誰
ヤングブラッズ
ワルドハーツ-冒険者たち
インディビジュアリスト
ストレンジ・デイズ-奇妙な日々
ナポレオンフィッシュと泳ぐ日
ぼくは大人になった
ジャスミンガール
ジュジュ
ニューエイジ
ハートビート
新しいシャツ
ロックンロール・ナイト
約束の橋
レインボー・イン・マイ・ソウル
新しい航海
スウィート16
ソー・ヤング
彼女はデリケート
悲しきレイディオ・メドレー
サムデイ

DISC2 LAND HO! ドキュメンタリー 証言集・佐野元春1980-1994
 
1994年9月15日に横浜スタジアムで行われた、ザ・ハートランドの解散公演「LAND HO!」の模様を完全収録したライブ・ビデオ。このステージからは1995年1月にリリースされたビデオ作品「They called the band 'THE HEARTLAND'」に12曲が収録されているが、今回はオープニングからアンコールまで、この日演奏された全曲を新たにリストアしてパッケージしたもの。

30年以上前の記録だが、映像も音も鮮明。伊藤銀次、横内健亨、里村美和らをゲストとしてステージに呼びこみながら、30曲以上の代表曲を惜しげなく披露するまさにハートランドのラスト・ライブ。その模様が、こうして残され、共有されていくことには価値がある。完全に信頼し合ったバンドとの息の合った演奏は、バンドの結成から何度ものツアーを経て形づくられた佐野とバンドの歴史をそのまま表現したものだ。

『ニューエイジ』『新しい航海』『インディビジュアリスト』『悲しきレイディオ』などのライブ・アレンジをあらためて聴くと、ハートランドはバンドとしてピークからそのままプラトーにさしかかっていたのかもしれないと思った。佐野が自らの音楽をさらに更新して行くためには、ハートランドの音楽性を抜本的に刷新するか、バンドを終わらせるしかなかったのかもしれない。佐野は後者を選んだ。

今は亡き小野田清文をはじめとしたメンバーの存在感も際立っている。決して佐野元春のバック・バンドではなく、佐野とともにハートランドとしての表現をつくりあげてきた同盟関係の存在を感じさせる。リード楽器がサックスだったため存在が過小評価されがちなギターの長田の貢献が可視化されているのは重要。そしてメロディ・セクストンの笑顔がチャーミングだ。

3時間近い長尺であり、そう何度も繰り返し見るものでもないと思うが、記録として貴重なものであり、なにより今でも見入ってしまうだけの迫力と現場性がある。横浜スタジアムを埋め尽くしたファンがこの時期の佐野の勢いを示しているようだ。

DISC2は1994年に制作されたドキュメンタリーで、渋谷陽一、伊藤銀次、能地祐子、永井紀衣、山本智志らのインタビューを収録した35分の番組。佐野の演奏シーンの映像が挿入されるが通しで聴けるものはなく映像も既発表のもの。

なお、DISC3としてライブ音源から12曲を抜粋したCD「THE ESSENTIALS 'LAND HO! 横浜スタジアムライブ' 1994.9.15」が付属しているが別項で紹介する。

このパッケージは上記の通りブルーレイ・ディスク2枚とCD1枚に「B3復刻ポスター」、ディスクの収納を兼ねた「リサイズ復刻メモリアル写真集」、歌詞カードを兼ねた「80ページ豪華ブックレット」などがセットになって税込24,200円。BD2枚だけの簡素なパッケージで7,000円くらいの通常盤とCD別売で十分だった。ファン心理につけこんでむやみにアイテムの高額化を図るのはどうかと思う。



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