logo 山手線徒歩一周(第4回)


2008年2月16日(土)、いい天気。いよいよ山手線徒歩一周も最終回である。今回は駒込から。

駒込
新宿から山手線で駒込に向かう。駒込に着いたのはたぶん12:20くらいだったと思う。この駅のスタンプは既に前回ゲットしている。昼食がまだだったので何か食べようかと思ったがざっと見渡したところこれといって入りたくなるような店もなかったのでそのまま歩き出した。
線路の北側に沿って歩きやすい道があるのでこれを行くことにする。住宅街の中の道で昼食をとる店も見当たらない。しばらく行くとすぐに巣鴨駅に着いてしまう。この間0.7km、普通に歩いても10分ほどの道のりだ。

巣鴨
巣鴨駅ではスタンプ用のデスクを見つけたが肝心のスタンプがない。「準備中」なのだそうだ。悪いヤツに持ち去られたか壊れてしまったか、とにかくないものは仕方がない。今日最初のスタンプが押せないのは大変残念だが諦めることにして昼食のことを考えることにした。
ちょうど12時半くらいだったのでどこも混んでいる。最初に目についたデニーズに行ってみたがお待ちだったのでバーガーキングに入った。ここでチーズベーコンワッパーを食べたが美味しかった。今あらためて調べるとバーガーキングは日本に5店舗しかないようで、バーガーキングなんてそこらじゅうにあるもんだと思って気軽に入ったのだがそうでもなかったのだと知った。
で、お腹もいっぱいになったところで13:00頃再び歩き出した。せっかくなのでとげ抜き地蔵を見て行こうかとも思ったが、ちょっとした寄り道になるので諦め、線路の北側を大塚に向かう。線路は大塚の手前で北向きにカーブしていて、この辺でちょっと方向を見失いそうになる。ちょうど巣鴨警察署の前のあたり。何でもこの辺の線路はもともと目白に向かっていたのを目白あたりでは土地の確保が困難だったため、計画を変更して今の池袋に向かった経緯があり、そのためにこの辺でグッと曲がっているのだそうだ。
しばらく行くと都電が見えてくる。ここが大塚である。駅間は1.1km。

大塚
手許の資料ではスタンプは南口のみどりの窓口にあることになっているが、線路の北側に沿って歩いてきたので反対側に出てしまった。どうやって線路をくぐろうかとおもったが通路が見当たらない。結局都電のホームを歩くしかないのだった。というか都電のホームが線路の両側をつなぐ通路でもあるのだった。まあ、都電なので改札もない訳で、もともと通行は自由なのである。
無事に南口で今日最初のスタンプをゲット。図柄はまさに「駅舎と都電」。今日は秘密兵器としてマイスタンプ台を持参した。前回、スタンプ台が乾燥した駅が多く、いくつかの駅では鮮明な印影が得られなかったという苦い経験の反省に立った対応である。ついでに印面にゴミが付着していたときのためのウェット・ティッシュまで持参。万全である。そのマイスタンプ台をおもむろに取り出し、スタンプ帳にペタペタと押印して行く。ウェット・ティッシュまでは出さなかったがさすがにきれいに写る。満足である。
そのまま南口から空蝉橋に出て橋を渡り、再び線路の北側を西に向かった。途中で道が線路から離れ住宅街に入って行く。歩きにくいが線路からなるべく離れないようジグザグに歩いているうち、やや広い道に行き当たる。西巣鴨橋で線路の南側に出るが、こちらも線路沿いには道がないので一本裏を線路と平行に進むしかない。
この道は明治通に突き当たるのでそのまま明治通を進めば豊島区役所の前を通って池袋東口に出たところだが、それでは何となくショートカットぽいので敢えて首都高に沿って再び山手線を北に越え、清掃工場の南を線路に沿って進んだ。そして池袋大橋で赤羽線というか埼京線を西に越え、そのまま池袋西口に着いた。大塚から池袋は営業キロは1.8kmだったが実際にはもうちょっと歩いたと思う。最後の方はちょっと難所だった。

池袋
まずは東武百貨店の2階で手洗いを使い、さあスタンプを探そうと思ったところで、巣鴨のバーガーキングに忘れ物をしたらしいことが判明した。携帯から104でバーガーキング巣鴨店の電話番号を訊いたが登録がなく、本社の番号しか分かりませんと。仕方なくその番号にかけてみたがつながらず、ともかく戻ってみることにした。
時刻は14:00前。歩けば1時間近くかかった距離だが山手線で引き返せばあっという間である。池袋から巣鴨まで電車に乗り、駅前のバーガーキングに行って尋ねてみると果たして忘れ物はきちんと保管されていた。再び巣鴨から山手線に乗って池袋に戻る。この間、たぶん15分から20分はロスしたと思う。まあ、仕方ない。忘れ物が見つかったことをよしとしなければ。
池袋のスタンプは大きな駅だったので手間取るかと思ったが南口改札外で結構簡単に見つかった。図柄は「鬼子母神とすすきみみずく」。ここでもマイスタンプ台を使う。というか今回は結局どこの駅でもマイスタンプ台を使った。そのおかげで鮮明な印影が得られた。やはり備えあれば憂いなしというか何というか、まあ、そういうことである。
線路の西側を南下することにしてメトロポリタンを回り込み、あとは線路沿いの道をずっと歩いて行く。すぐに池袋の喧騒も遠ざかり、左手に線路を見ながらひたすら住宅街を歩くことになる。西武池袋線のガードをくぐってしばらく行くと、やがて目白駅の特徴のある駅舎が見えてくる。池袋から目白までは1.2km。

目白
目白駅では迷うこともなくスタンプをゲット。図柄は「目白ろまんすテーション」。引き続き線路の西側を行くことにする。
だがこの道は高田馬場の駅にたどり着く前に突き当たってなくなってしまう。左右を見渡しても線路沿いを行く道はなさそうなので線路をくぐり、学習院下の交差点にあるファミリーマートでアメを買った。フルーツヨーグルト味のチェルシーで、僕はもともとチェルシーがあまり好きではなかったが、これはまあまあ食べられた。
チェルシーをなめなめ線路からやや離れたところを南下する。新目白通を渡り、神高橋で神田川を越えると高田馬場の駅前に入って行く。駅前では今どき珍しいチンドン屋がパチンコ屋の宣伝をしていた。目白から高田馬場は0.9kmだが、ここもやや余分に歩かされたような気がする。

高田馬場
早稲田口のみどりの窓口でスタンプをゲット。図柄は「流鏑馬」。15:00になっていたので再びチンドン屋の音楽(『津軽海峡冬景色』だった)を聴きながら来た道を少し戻り、ルノアールで休憩することにした。ルノアールなんて入ったのたぶん15年ぶりくらいだ。何かあの独特の雰囲気に浸ってみたくなったのだ。ここでコーヒーを飲みながらスタンプ帳を眺めたりしてしばらくくつろぐ。
15:30頃再出発。線路の東側にそびえるビッグボックスを回り込み、後は線路沿いをずっと南下した。途中で一度道路に突き当たるが、すぐに線路沿いに戻る。再開発中の空地を左手に、線路を右手に見ながら、立派だがクルマのあまり通らない道の単調な歩道を歩いた。この辺から既に新宿のビル群が見える。
なぜこの道にクルマが通らないかは歩いて行くと分かった。ロッテの工場の前あたりでこの道は唐突に途切れ、急なヘアピンカーブを描いて消えて行くのである。しかし歩道だけは何とか真っ直ぐ続いて行くので心配は要らない。行く行くは大久保通まで貫通する予定らしく、既に更地になっている部分もあるが、まだ立ち退いていない家屋もある。そういうのを横目に見ながら大久保通に行き当たるとそこが新大久保の駅なのだが、もう少しで見逃すところだった。高田馬場から新大久保まで1.4km。単調なので長く感じた。

新大久保
我々の歩いてきた道は線路の東側だったのだが、この区間では西武新宿線が山手線の東側を並行して走っており、西武線には新大久保の駅がないため、漫然と歩いているとガードの向こうに隠れた新大久保の駅を見過ごしてしまいそうになるのである。
危うく気づいてガードをくぐり、狭い駅前のスペースに置かれたスタンプをゲット。図柄は「鉄砲組百人衆」。再びガードをくぐって線路の東側に戻り、南下を再開した。この辺は線路沿いに道がある。異国情緒が漂い、やや荒んだ雰囲気もあるが昼間普通に歩いている限りはあまり関係ない。職安通を渡るともう西武新宿駅の北口が見えてくる。ペペで手洗いを借り、靖国通の大ガードに出ると人も増え、完全に新宿に帰ってきた感じ。靖国通を渡ってそのまま新宿東口に突入して行く。新大久保から新宿は1.3km。足が疲れた。

新宿
ついに帰ってきた。駅舎に入り地下に降りて東口のみどりの窓口で最後のスタンプをゲット。図柄は「新宿停車場」。全4回に分けて敢行した山手線徒歩一周も終わった。まあ、山手線は比較的駅間も短く、食事や休憩やコンビニや手洗いにも困ることはなく、それから道も線路沿いはクルマのあまり通らない生活道路が多く意外と歩きやすかった。地域ごとに街の特徴みたいなのもちょっと窺えて楽しかった。
次は中央線を御茶ノ水から代々木まで歩こうと思っている。巣鴨のスタンプを取り損ねたのは残念だが、まあ、そのうち機会があればスタンプだけゲットしておこう。そうだ、夏のポケモンスタンプラリーの時でいいや。



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