logo 山手線徒歩一周(第2回)


前回から気がつくと1カ月以上経ってしまった。年末年始とか週末もいろいろと忙しく、なかなか半日かけて歩きに行く機会もなかったのだ。そうこうするうちに寒さも厳しくなった。だけどせっかくやり始めたチャレンジだし、気持ちが盛り上がっているうちに行ってしまおうということで第2回を実施することにした。日付は2008年1月19日(土)。天気は晴れだった。

大崎
前回が大崎で終わったので、その続きから歩くためまずは大崎へ。新宿から埼京線に乗ろうと思ったが待ち時間があったので諦めて山手線に乗った。前回歩いた道を見ながら電車に乗っていると気持ちが盛り上がる。特に日の丸自動車学校。
大崎に着いて歩き始めたのは13:00過ぎ。ここから品川までは線路沿いに道がない区間が多いので、ややズルい気もしたが山手線の内側を歩くことにした。駅の裏を流れる目黒川を渡り、御殿山小学校の横からソニー通りに出て、そこから第一京浜経由品川へ。大崎−品川のJRの営業キロは2.0kmだが、実際に歩いたのは1.8kmくらいだったかもしれない。まだ元気があったせいか結構楽に歩けた。第一京浜の坂を下って行くと品川駅である。

品川
スタンプは2階コンコースにあるviewプラザの中にある。図柄は「東海道五十三次 品川宿」である。同じスタンプが2個あった。巨大なコンコースを抜け、新幹線改札の前を通って線路の海側に出る。ここから田町までが山手線の駅間距離で最長になる。線路際の道を見つけ、時折通り過ぎる新幹線を横目に見ながら北上して行く。
ずっと線路際を歩いて行くと、道が突き当たりになる。突き当たりが公園になっており、今思えばそのまま公園を横切れば新芝運河の西岸に出られたのではないかと思うが、そこから右に折れて運河の東岸を更に北上することにした。この辺は景色も単調であまり面白味がない。ジャパンタイムスの向こうで運河を渡り、ショッピング・センターの中の本屋で手洗いを借りた。
そこから北東にしばらく行くとようやく田町駅の入口にたどり着く。品川から田町まで2.2km。さすがにじっくり歩いた感じがする。というか気分的に疲れる。

田町
田町駅の改札はひとつ。時刻は14:15になっている。駅東口の階段を昇り、改札の外に置いてあるスタンプを見つけた。図柄は「勝海舟・西郷隆盛 会談の碑」である。この会談のおかげで東京は無血開城し市街戦が回避されたのである。とはいえ肝心のこの碑がどこにあるのか見当たらない。あれば写真くらいは撮っておこうかと思ったのだが(今、調べたら駅の西側にある三菱自動車の本社前にあるらしい)。
第一京浜を行くのも気が進まないので再び東口を出て線路の海側を歩くことにする。幸いここでも線路に沿って道があるのでこれをずっと北東に向かう。しばらく行くと頭上にモノレールの線路が被さってくる。この辺に住んでいる人には何ということのない景色だと思うが頭の上をモノレールが走って行くのはちょっと珍しい眺めだ。
芝浦一丁目の交差点を渡り、さらに北上を続ける。すると途中で道がなくなり、東芝ビルの裏の公園のようなところを歩いて行くことになる。やや不安になるがそのまま進むと運河の手前でこれも終わり、代わりに屋根つきのデッキに続く階段が運河を越えて続いて行く。これがそのまま浜松町の駅までつながっているらしいので階段を昇った。たぶんこれは浜松町の駅から東芝ビルへ通う人のための通路なのであろう。通路は恩賜庭園の裏手から線路を横切って浜松町駅に入って行く。田町から浜松町は1.5km。

浜松町
通路がそのまま改札につながっており、改札のすぐ外にスタンプを見つけた。図柄は「増上寺と東京タワー」。そういえば東京タワーのすぐ横を歩いているはずなのだが見かけなかった。ちょっと歩き疲れたし、15:00前なので休憩することにして駅ビルの中の喫茶店に入る。グレープフルーツジュースを一瞬で飲み干した。やや厚着をしてきたが寒くはない。手袋をしてきたのがよかったのかもしれない。
ここで一息入れて駅に近いポケモンセンターへ。最強クラスポケモンのカイリューをゲットする。店には入らなかったが子供連れで繁盛していたようだ。ご苦労なことである。我々は先を急ぐ。
ポケセンからビルの2階のデッキを北上して行くとそれがそのままずっと線路沿いに続いて行く。非常に歩きやすい。最近再開発整備したエリアなのでその辺はよく造ってある。今度は頭上にゆりかもめが寄り添ってくる。デッキはゆりかもめの軌道に沿っていくつかのビルをつなぎながら空中を続いてシオサイトに入って行く。
だが、本当はゆりかもめがJRの線路を北東に外れる辺りでデッキを降りるべきだったのだろう。漫然とデッキを歩いていたために結局ゆりかもめに沿って汐留駅から電通の前を通りぐるっと日テレを回りこむように遠回りをする羽目になった。日テレの大画面を見ながら寝そべっている人形の写真を撮り、ゆりかもめの新橋駅を通り抜けてJR新橋へ。浜松町から新橋は1.2kmだった。

新橋
烏森口でスタンプ台を見つける。図柄は「浜離宮」。共通規格の駅スタンプの他に、新橋駅独自の丸いスタンプも設置されていたのでついでにというとアレだが一応集めておく。蒸気機関車と鉄道唱歌の碑をデザインし「汽笛一声 新橋駅」と文字が入っている。さすがに鉄道発祥の地である。日比谷口の蒸気機関車で写真を撮る。ニュー新橋ビルで手洗いを借りた。チップ式のトイレで、小便のみだったが一応一人50円を投入しておいた。ここで15:40。
ここまで来ると先は見えた。道も線路沿いにきちんと整備されている。山手線の内側を、高架の煉瓦アーチを見ながらずんずん進んで行く。有楽町は近い。新橋から有楽町は1.1km。楽勝。

有楽町
線路の西側を歩いていたので日比谷口に着いてしまったが、スタンプは銀座口なので高架をくぐって反対側に出る。図柄は「歌舞伎座」であった。その後再び駅の反対側に出て、ビックカメラでちょっと買い物。こうなるともうふだんの外出と全然変わらない。ただ足がちょっと疲れているだけである。
無事に目的の買い物をすませ、また山手線の内側を線路に沿って北上することにする。ガード下は飲食店が多く、焼鳥屋の看板を外人の観光客が撮影している。きっと珍しいのだろう。東京国際フォーラムの裏を通り、東京中央郵便局の裏を通って歩いていると、はとバスのターミナルがある。黄色いバスに混じってキティ柄のバスがあったので一応写真を撮っておいた。もう夕方だというのにバス乗り場は随分賑わっている。晩メシを食べたりショーを見たりするツアーがあるのかもしれない。
僕にとっては東京は生活の場であり仕事の場であるが、ここに観光に来る人も確実にいる訳だ。僕もヨーロッパではこうやっていろんな街を歩き回った。一度はとバスに乗ってみるのも面白いかもしれない。はとバス乗り場を過ぎるともう東京駅だ。有楽町から東京までは0.8km。すぐだった。

東京
東京駅に着いたのは16:20頃。東京駅ではスタンプが丸の内南口にあったのが嬉しかった。図柄は「二重橋」。初めから今日は東京駅までと決めていたので、スタンプをゲットしたらそのまま改札を入り中央線快速で新宿を目指した。
営業キロでは全部で8.8kmの道のりを3時間強で歩いた訳だが、途中で休憩とか買い物もあったので、実質的には2時間半弱だったと思う。最長距離の品川−田町間がやはりいちばん大変だったものの、心配していた腰の張りもなく、足は疲れたがかなり順調に歩けた。
次回は東京から駒込までを予定。御徒町、上野、鶯谷とディープなエリアを踏破するのが楽しみだ。それまでは地図でも見て気分を盛り上げておこう。



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