logo 甲府・石和


■2006年5月3日(水)

●今年のFC東京の試合日程が決まったときに同時に決まってしまったのが今回の旅行である。ゴールデン・ウィークに甲府でアウェイ戦。これは行くしかないだろうということで以前に一度行ったことのある石和温泉のホテルを当たった。さすがにゴールデン・ウィークということで笑えないプライスだったが、まあ、一泊だし、距離的にも手頃だし、何より試合が見たいということで決めてしまったのである。
●朝起きると予報通り快晴。甲府は30度近い暑さになるらしい。黒いTシャツの上にフレッド・ペリーの白いポロで行こうかと思ったが、実際に着てみるとTシャツのプリントがポロに透けるので諦め、急遽アニエスbのボーダーの長袖に着替えて朝8:00前に出発した。
●この旅行、クルマで行くのだが事前情報によればすさまじい渋滞が予想されるらしい。アウェイ戦を応援に行くFC東京ファンも多くは電車でGOということのようだが、こちらはその後の温泉もあるのでクルマで行くしかない。中央道が八王子辺りを起点に30kmの渋滞で通り抜けるには3時間という予想だったので予定を早めてスタートすることにしたのだ。せっかくこの日のためにETCも装備したのに行かない訳には行かない。
●高井戸ICからは中央道下りには乗れないので永福から乗るか調布まで行くかの選択だが、永福から乗ってもどうせ高井戸辺りから混むんだろうからと思いまずは甲州街道を西へ。これがよかったのか悪かったのかは分からない。甲州街道は普通に混んでいた。結局9:00頃調布で味スタを横目に見ながら中央道に入ったのだが、ICのゲート前から既に渋滞しておりETCのありがたみはまったくなかった。
●ここから八王子まで25kmの渋滞でこれを抜けるのに2時間以上という道路情報。まあ、覚悟の上ではある訳だがうんざりだ。ひたすらノロノロと進む。いったいどういうメカニズムで自然渋滞という現象が起こるのか僕には今ひとつ理解できないが、現に起こっているのだから仕方ない。八王子の料金所もゲートをはさんで前後で渋滞があり、ノロノロ運転のままゲートを通過するのでやはりETCは存在価値がなかった。
●元八王子のバス停を通り過ぎた辺りで渋滞が解消する。「ここが渋滞の先頭」って分かってるなら何とかすれば、て感じだが、それまでと何が変わった訳でもないのに急に流れ始める車列。不思議だ。8時前にスタートしてから休憩もしてないのでそろそろ一服したいところだが、パーキングエリアも激しく混んでいるようなので取り敢えず先へ。談合坂のサービスエリアに「空車あり」のサインが出ていたのでここで休憩。このとき既に12:00頃だったのであまりゆっくりもしていられないということで昼メシは適当に買い食いした。
●そこからは少しばかりマイナーな渋滞はあったものの比較的順調に進み、13:00頃には甲府南ICに着いた。ここから試合開場の小瀬スポーツ公園まではすぐ。事前にヴァンフォーレ甲府のサイトで地図やら駐車場情報をチェックしておいたので迷わずに公園までたどり着いたのだが困ったことに駐車場が満車である。一応中をグルッと回ってみたが駐車区画外の場所にも所狭しとクルマがとめてあり、これはダメだということで誘導されるまま臨時駐車場へ。ここは市立病院の駐車場だがスタジアムから1km以上ありやや遠い。まあ、タダでとめさせてもらうので文句は言えないか。スタジアムのすぐ向かいには私設の臨時駐車場があって1,500円で商売していた。スポーツ公園にはもともとかなりの数の駐車スペースがあるはずだが、やはりこの辺はクルマ社会なんだろう。
●駐車場からテクテク歩いてスタジアムへ。メインスタンドの中央部分に屋根があるだけのシンプルな一層スタンドで清々しい。天気がよかったので余計そう感じるのかもしれない。ビールを飲みたいところだが帰りの運転もあるのでグッと我慢する。この日はスタンドも結構な入りだった。入場者数は15,427人と発表されたが、これはヴァンフォーレの動員新記録らしい。こうやって地元の熱心なサポートを受けているのは素晴らしいことだ。まあ、半分くらいはFC東京のファンだったような気もするが…。
●試合の様子は別のところを読んでもらうとして、14:00キックオフ、16:00前試合終了。我がFC東京が3-1で逆転勝ちした。せっかくのゴールデン・ウィークに観戦に来てホームでの逆転負けを見せられた甲府のファンには申し訳ない気もするが、こっちも遠いところから見に来ているので勘弁して欲しい。ヴァンフォーレが進もうとしている道は絶対に間違ってないので地元のファンの方は温かく見守ってやっていただきたいものである。この日の試合がスリリングな展開だったのもヴァンフォーレの積極的な攻撃があったからこそなのだから。
●で、またテクテク歩いて市立病院の駐車場へ。この駐車場が結構巨大で、いったい市立病院にどうしてこんな巨大な駐車場が必要なのかと思ったのだが、「職員専用駐車場」の表示を見て納得した。やはりこの辺りはクルマ社会なので、患者のみならず見舞客も、そして医者や看護婦などの職員もみんなクルマでやって来る訳だ。都会の病院みたいにせいぜい十数台分の駐車場では全然間に合わないのだろう。それはいいのだが、大変なのはこの駐車場から出ることである。甲府バイパスに通じる駐車場前の道が混んでいるのでクルマがなかなか出られないのだ。駐車場から出て信号を二つクリアし甲府バイパスに出るだけで1時間近くかかってしまった。信号の連携が悪い。試合後は信号止めて警官が手信号で誘導するべきだと思う。
●甲府から石和まではバイパスで15分程度。以前にも泊まったことのあるホテルなので道に迷うこともなく17:30頃たどり着いた。泊まるのはホテル石風というところ。ゴールデン・ウィークで忙しいのか仲居のおばさんもあわただしそうだ。お茶を飲んで一息ついたところで大浴場へ。露天風呂でゆっくり手足を伸ばした。湯は熱すぎず気持ちがいい。やたら湯の熱い温泉とか銭湯があるが、僕は熱すぎるのは苦手だ。他の客は既に入浴をすませているのか大浴場は結構空いていてのんびりできた。仕事とか都会の生活でグッと止めていた息を全部「ふぅ」っと吐き出す感じがいい。温泉って、この「ふぅ」に尽きるよな。緊張を解いて全身の筋肉を「緩める」感じ。
●部屋に帰って晩メシ。温泉食だが悪くない。僕はマグロコースにしたが大トロの刺身もあってなかなか美味しかった。まあ、なんでこの山奥でマグロかというのは別にしても…。あとはテレビで「トリビア」とか見て寝た。どこかのチャンネルでサッカーのダイジェストをやってないかと思ったが見つけられなかった。

■2006年5月4日(木)

●7:00頃起床。朝メシは温泉タマゴ、海苔、塩鮭、そしてほうとう。味噌汁代わりにということだったが結構量もあり美味しかった。昼メシはどこかでほうとう食って帰ろうかと思っていたが朝メシで十分堪能した。
●それからホテルの中庭に出てチェックインのときにもらった鯉のエサを池の鯉にバラまく。ここの中庭はなかなか立派なもので、池には高価そうな錦鯉がウヨウヨしている。体長50cmを超える巨大な鯉もたくさんいて、エサの奪い合いは熾烈を極める。ボーっとしているとこっちの指までかぶりつかれてしまいそうである。これだけ迫力のある鯉のエサやりは他にないと思う。
●10:00頃チェック・アウト。フロントでいちご狩りに行きたいのだがと相談すると、近くのいちご園に電話して予約を取ってくれた。予約なしでは入れてくれないいちご園で、ゴールデン・ウィークで予約はいっぱいだったはずだが、キャンセルがあったのかそこは地元のホテルの顔なのか、「今から行ってください」ということになる。もらった地図を見ながらクルマで10分程度、石和いちご館青柳に到着した。
●いちごといえば地面に這う蔓にできているものと思っていたが、ここは1mくらいの高さに設置した台に苗が植わっており、そこから垂れ下がるようにいちごが実っているので、しゃがみこむことも土にまみれることもなく、そのままいちごを手に取って食べることができる。30分食べ放題ということでスタートしたが、実際問題として30分もいちごばかり食べ続けるのは困難であり、もいでは食い、またもいでは食いという感じで食っているとまあ15分程度でおなかはいっぱいである。じかに蔓に成っているいちごは甘くて美味しい。練乳もくれるが練乳なんかつけてるばあいじゃないだろう。まだまだ赤い実がいっぱい残っているのに持って帰れないところが残念。美味しかった。
●そこから甲府バイパスに戻り、給油して帰路についた。帰りはETCもその力を発揮することができた。中央道の上りは全然空いていて、1時間強で一宮御坂ICから高井戸ICまで帰ってきた。いちごでおなかがいっぱいだったので、昼メシも食わずにそのまま家に帰った。試合には勝ったし温泉にも入れたしいちごもおなかいっぱい食べたし、中身の凝縮された小旅行だったなあ。



Copyright Reserved
2006 Silverboy & Co.
e-Mail address : silverboy@silverboy.com