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■(近いけど)横浜へ

●今年はFC東京の首都圏でのアウェイ戦はできる限り見に行くことにしているのだが、キックオフが19:00だったりすると家に帰り着くのが23:00頃になったりするのが結構しんどい。今回は日産スタジアムでの横浜戦、ここもスタジアムから小机まで歩いて横浜線に乗り菊名から東横線で渋谷に戻り、という帰り方だとそれなりに時間がかかる。それならということで三連休でもありいっそ横浜に一泊しちゃおうというのが今回の趣旨である。
●ところが前の週にホテルを探そうとしたらどこもいっぱいで焦った。三連休なので混むのか。こういうとき子供連れだとネット予約とかも選択肢が少なくて不利である。いろいろあたってみたが結局ネットでは見つからず、個別に電話をかけて中華街のローズホテルを取った。まあ、ロケーション的にはここが初めから第一候補だったのだが、それなりにカネはかかった。

■2005年9月17日(土)

●いい天気。ホテルのチェックインは14:00なのであまり早く着いても仕方がないということで昼過ぎまで家でゆっくり。距離的には1時間足らずで着いてもおかしくない訳だから。13:00頃クルマで家を出て第三京浜を目指したが、結構道が混んでいる。環八はなるべく避けて裏を走ったがそれでもふだん順調に流れているような場所でミニ渋滞が起きている。結局第三京浜に乗るまでに一時間近くかかってしまった。
●第三京浜に乗ってからは順調。あっという間に横浜市内に入り、首都高に乗り換え。三ツ沢の料金所でちょっとだけ渋滞したけどほとんどスムーズに横浜公園まで到着、ホテルの駐車場に乗り入れたのは14:30頃だった。いったいこの所要時間のデタラメさは何なんだ。やっぱり東京は人もクルマも多すぎるよな。
●ローズホテルはもともとホリデイインだったらしいのでそんなに高級でもないだろうと思っていたのだが、建物もそこそこきれいだし何より職員の教育がよく行き届いている感じ。あてがわれた部屋は最上階の9階で見晴らしもよく、それなりに広く、設備もきちんと整っている。超高級じゃないもののこざっぱりしていてまともなホテルだと思った。頼んだエクストラ・ベッドもちゃんと入っていた。
●少し休憩してから街へ。東門近くの案内書で10円で買える案内図はシンプルでいいけど広げて歩く訳にもなかなか行かないので予習用か。少し中華街を散策するが結構な人出である。翌日の昼メシをどこで食うか考えながら歩いてみるけど目移りして結局決まりそうにもない…。土産物屋を冷やかしたりしてしばらく楽しんだ後、元町・中華街の駅からみなとみらい線に乗って横浜駅に向かった。
●みなとみらい線の元町・中華街の駅はエスカレーターでホームに下って行くところが何か近未来的。高い天井は昔の心斎橋の駅をちょっと思い出した。ここから横浜駅に出て、地下鉄に乗り換えて新横浜を目指す訳だが、横浜駅のみなとみらい線→地下鉄の乗り換えがハンパじゃなく遠い。同じ駅とは思えない。ひどい。詐欺だ。一駅分くらい歩いた。階段を歩いて昇ったら次は下り。いい加減にして欲しい。騙された。
●16:30頃新横浜に着き、ラーメン博物館を目指した。駅からはすぐ。だが入場料が要るのには驚いた。ラーメン食いに来たのになぜ入場料が要るのか。一応博物館だからか。大人300円、子供100円。中に入るとラーメン屋は地下に展開しているらしい。階段を下りて行くと昭和30年代をテーマにした映画のセットのような街並みが現れる。この演出代が300円か…。
●その中に点在する8軒のラーメン屋。まずはあっさり味をということで「千草」へ。時間帯が中途半端だからか待ちもなく座れた。ごくあっさりした醤油味だが鶏のダシが素晴らしい。チャーシューも鶏だがこれも美味い。せっかくだし何軒か回りたいのでミニラーメンを頼んだのだが、ミニラーメンとはいえレギュラーサイズの6割くらいはありそうだし、スープまできっちり飲み干すと結構満足してしまう。
●次はもう少しこってり行こうということで「井出商店」へ。ここはかなりこってりめの豚骨醤油味。細めの麺にオレンジ色のスープ。天下一品にやや似ていなくもない。ここもミニラーメン(はしご用に全店にミニラーメンがある)を注文。子供に取り分けて満腹を回避する。チャーシューも美味い。僕としてはこういう系統は結構好きである。
●もう一軒行けるぞということで「こむらさき」へ。ここは豚骨だがそんなにしつこくはない。キクラゲとニンニクチップが乗っているのが特徴だが、満腹気味でもこのニンニクチップの風味で結構食えてしまう。ここでも子供に取り分けて結局きれいにスープまで完食。美味しかった。
●ここでは中学生以上の客は一人一品頼むべしというルールがあるので、はしごをして食べ比べがしたくても結構腹がふくれてしまう。そのためにミニラーメンがあるのだが、これとて7杯も8杯も食うのは難しい。そこでここはひとつ食い意地の張った小学生を連れて行くのがベストと言えよう。子供がいない家でも親戚の子供や近所のガキはいるだろう。ラーメンを食わせてやると言えばヤツらは小躍りしてついてくるはずだ。
●時間があったので型抜きをして遊んだ。上手く行かなかった…。
●18:00頃ラーメン博物館を出て徒歩で日産スタジアムへ。そういえばラーメン博物館にもFC東京や横浜のユニを着た人がちらほら。横浜×FC東京のゲームについては別項で書いているが、勝てなかったのと試合の幕切れがとても後味悪かったのが残念だった。ルーカスは大丈夫なのだろうか。心配だ。
●21:00過ぎに試合が終わり、小机駅から横浜線で菊名へ。横浜駅の乗換には懲りたので。菊名でちょうど元町・中華街行きの特急に乗れたのでラッキーだった。おかげでスムーズに中華街まで帰れた。ホテルに帰る途中、東門の近くで肉まんを買ったが、ホテルに帰って袋から出してみるとこれが巨大。ショーウィンドーで見たときには気がつかなかったのだが、これだけで十分一食になりそうな大きさ。中には豚肉や筍などの具がとろりとした餡とともに入っていて熱々で美味しい。ちょっとした夜食のつもりだったが買ってきたビールと一緒にペロリと食べてしまった。シャワーを浴びて23:30就寝。

■2005年9月18日(日)

●8:00起床。昼メシに中華が控えているので朝食は部屋で軽くすませた。ホテルの朝食ってだいたい大げさで高過ぎだしな。部屋でテレビをつけていたら民主党の党首が前原さんに決まったらしい。よく知らないが、まあ、菅さんよりは百倍マシだろう。菅さんじゃ「今さら感」が強すぎだよなあ。昨日のルーカスのケガについても少しやっていた。意識はあるとか。
●荷物をまとめて10:00頃チェックアウトした。荷物を預かってもらって中華街へ。まだ中華料理屋はほとんど開いていないが、土産物屋を見て歩く人たちで中華街は既にかなりの人出。ブラブラ歩きながら昼メシを食う店の目星をつける。中華雑貨もちょっと覗いてみる。
●そういえば大学生の頃はよく大中とかで人民帽とかお香とか中国将棋の駒とか買ったよなあ。そういうジャンク雑貨って結構好きだったんだけど、そんなテイストがあちこちに漂っている。流れるボールペンがどこかにないかとひそかに探してみたけどやはり日本の観光地では流れるボールペンはマイナーなのか、1本も発見できなかった。
●11:00になると料理屋も開き始める。どこも2,000円くらいのコースを売り物にしているがなかなか量が多そうに見えたりでうまくはまらない。子供連れはここでも選択に困る。子供がどれくらい食べてくれるのか事前に分からないので、特にコースものは見積もりが難しいのだ。結局目についた料理屋に入り飲茶のコースを二人前と点心を少し追加することにした。
●店構えからしてもうちょっと大衆的なところだろうと思ったが、入ってみるといきなり二階の個室に通されてちょっとビビッた。我々のたたずまいがあまりに上品だったからなのだろうか。僕は中華料理はふだんあまり好まないのだが、冬瓜のスープ、前菜の盛り合わせ、海老チリと来た後、フカヒレ餃子、小龍包、もち米団子、海老焼売などの点心を食べながらジャスミン茶を飲むのは美味しかった。最後に炒飯で締めができたのもよかった。量もちょうどよかった。満足である。中華も悪くない。酢豚は嫌いだけど。
●店を出ると既に表通りはえらい人出になっており、入口にはお待ちの行列ができていた。やはりこういうときは早めにメシを食うに限る。特に子供のいる場合には。土産物屋で月餅や肉まん、烏龍茶などを買ってホテルに戻った。ホテルではロビーに置いてあった巨大月餅を切り分けているところで、無料で振る舞っていたので二切れほどいただいた。預けていた荷物を受け戻し、駐車場からクルマを出して東京を目指す。迷うこともなく首都高に乗り、第三京浜から環八経由自宅まで渋滞もなく1時間弱。連休の中日なので少し空いていたのかもしれない。
●13:00過ぎには無事に家に帰り着き、買ってきた甘栗とあんまんともらい物の月餅をおやつに食べた。せっかくなので、昔、台湾に出張したときに買った烏龍茶用の急須と湯飲みを初めて使ってみた。そんなものが家にあることすら忘れかけていた。月餅もあまり好きじゃないけど少し食べるだけなら美味しい。
●まあ、本来は泊まりで行くような距離じゃないけど試合もゆっくり見られたしラーメン博物館とか中華街とかまとめて行けて充実した小旅行だった。ラーメン博物館はまた日帰りで行こう。



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