logo ポケモン・スタンプラリー2004


■はじめに

このページをご覧になる前に、JR東日本の「ポケモン・スタンプラリー2004の実施について」と「ポケモンマップ」を参照されることをお勧めします。

■2004年8月1日(日) スタート(新宿から品川へ)

●ポケモン・スタンプラリーとは、JR東日本の首都圏91駅に設置されたポケモンのスタンプを台紙に集めて回るスタンプ・ラリーである。といっても91種類全部集めろというのではなく、この中から自由に5種類集めれば景品がもらえることになっていて、残りの86種類は根性のある人だけ勝手に集めてくれという感じ。具体的には専用の台紙に5個のスタンプを集めて「ゴール駅」に持って行くと景品と91種類収集用の専用スタンプ帳がもらえるのだ。
●午前10時、最寄りのターミナルである新宿からスタート。新宿駅は「ゴール駅」の一つであり、ここにはスタンプはないが、まずは台紙であるパンフレットをもらい、当日限り東京23区内乗り降り自由の「都区内パス」を買うべく「みどりの窓口」に向かう。何しろこのスタンプラリー、スタンプはすべて改札の外にあるのだ。毎回切符を買っていると初乗り130円としてもかなりの出費になる。何らかのフリーパス系切符は必須。
●しかし、パンフレットはすぐに入手できたものの、新宿東口地下のみどりの窓口は長蛇の列だ。諦めて代々木まで一駅だけ切符を買う。「都区内パス」は事前に日付を指定して買えるので先に買っておくべきかも。まずは代々木で一つめのエネコをゲット。ついでにガラガラのみどりの窓口で「都区内パス」を手に入れる。これで乗り放題だ。山手線に乗り原宿へ。ここでも難なくチリーンをゲットする。
●さらに渋谷へ。ここはターミナル駅で乗降客も多いせいか、あるいはこの駅の絵柄であるエンテイの人気のせいか、スタンプに少し列ができている。とはいえスタンプを押すだけなのでそんなに長く待つ訳ではない。エンテイをゲット。恵比須でピカチュウ、目黒でソーナンスをゲットし、無事に5個のスタンプで台紙が埋まって景品をもらう権利が発生する。それにしてもソーナンスはいつ見ても心が和む。
●そのまま「ゴール駅」である品川に直行してもよいのだが、台紙とは別に用意したA6版のノートにスタンプを集めているので、そのまま各駅停車で進むことにした。五反田のゼニガメはすぐにゲットできたが、大崎のゴンベは新しいポケモンのため人気があるようで少し行列。それでもほどなくゲットして品川に着いたのが11時頃。まずまずのペースである。

■景品をもらう(品川から蒲田、折り返して有楽町まで)

●ここのラリーカウンターで5種類収集した台紙を見せ、景品をもらった。景品は「オリジナルポケモンエアピロー」。細長いビーチボールみたいなものである。参加料も取らない割りにはまともな景品である。景品と一緒に専用スタンプ帳もくれる。もっとやりたい人はこのスタンプ帳にスタンプを集めてください、台紙に集めて景品をもらうのは一人一回限り、ということである。たぶん去年は一人で何回も景品をもらうヤツがたくさんいて景品が足りなくなったんだろう。
●「ゴール駅」にはフォトスポットもあって、ポケモンの看板をバックに写真撮影ができる。まだ時間が早いせいかここもそれほど混み合っていなかったので一応写真を撮影しておく。ちなみに「ゴール駅」は東京、品川、新宿、池袋、上野、そしてなぜか松戸。これらの駅にはスタンプはない。
●ここから少し山手線を外れて京浜東北線へ。大井町へ行くが少々行列している。横浜方面から品川を目指している人も多いようだ。ここでジュカインをゲット。続いて大森、ここもやや行列。ポケモンはミズゴロウ。大森貝塚の大森ってここだったんだ。京浜東北線に入ると山手線に比べ電車の本数が少ないこともあり、また行列もでき始めていてややペースが鈍る。蒲田に着いたのは12時前。ここも少し並んでワカシャモをゲット。駅のマクドで昼メシにする。そういえば去年もここでメシ食ったよな。
●一服した後は京浜東北線の上りに乗り換えて都心を目指す。なぜさらに鶴見、横浜、桜木町へ向かわないかといえば、「都区内パス」の通用区間が蒲田までだからである。鶴見まで行くと川崎市になっちゃうのだ。横浜のラプラスとかちょっと心ひかれるものもあるがやむを得ない。田町でプラスルをゲット。あまり並んでいない。浜松町でゴマゾウ、新橋でミュウツー、有楽町でラグラージと順調にゲットする。行列はそこそこあるがスタンプ帳を取り出してスタンプを押す場所を確認して並んでいる間に順番が回ってくるという感じ。

■四谷怪談(神田から千駄ヶ谷へ)

●東京駅を通り過ぎ神田でホウオウをゲット。進路を迷うが結局オレンジ色の中央線快速に乗りお茶の水へ。コータスをゲット。午後になったせいかどの駅にもコンスタントに人がいてそれなりの行列になっている。引率の大人の顔にも疲労の影が色濃く見て取れる。僕はきちんと水分補給しながら進んでいるし、もともとコレクター体質があるのでこういうのは楽しい。ノートやスタンプ帳に一つずつスタンプが増えて行くのを見るだけでワクワクする。疲れてる場合じゃない。
●水道橋でフシギソウ、飯田橋でグラードンをゲット。この辺はまだ耐えられる行列。市ヶ谷のラティアスも意外に空いていた。しかし四谷の行列はハンパじゃなかった。何がよくないって四谷のポケモンがレックウザなのだ。公開中のポケモン映画の、まあ主役級のポケモンである。数十メートルはあろうかと思われる列が3回折り返している。これを「家族サービス」だと思って子供につき合っているお父さんは露骨にうんざりである。僕たちが並んでいる間にも櫛の歯が欠けるように何組かの親子が行列を去って行った。
●お父さんが子供を説得しているのが面白い。「レックウザ、どうしても欲しい?」「欲しい」「でもすごい行列だよ、これ一つ取る間に他が3つくらい取れると思うよ」「そう…?」「うん、他行こうよ」「でもレックウザ…」「このままじゃ何分かかるか分からないよ」「ううん、でも…」みたいな調子で親が子に慈悲を乞うている訳である。結局2時半頃に並び始めて20分ほどかかったと思う。ディズニーランドに比べればどうってことないだろうが。駅員がきちんと出て行列を整理していたが、その手際はこの駅が一番よかった。レックウザを割り当てられた四谷駅長はきっとゲッソリだったろうけど。
●悲劇的だったのは僕たちの前に並んでいた母親と幼稚園くらいの女の子。もうスタンプ台が目の前だというときになって母親が素っ頓狂な声を挙げた。「レックウザ、あるじゃん…」。彼女らのスタンプ帳にはどういう訳か既にレックウザのスタンプが押されていたのだ。午前中に一回やってきて忘れていたのか、前日にでも例えば父親かだれかと回ったのか…。茫然自失の母親。気の毒な話だった。後ろから覗きこんでみたけど確かにレックウザのスタンプ、あった。
●苦労してレックウザをゲットし、3本目の爽健美茶を買って四谷を後にした。次は信濃町。有名なソニーレコードのスタジオがあるところだ。ここもかなりな行列で「の」の字型に渦を巻いている。激しく改札前の通行を妨害しているが僕の意志でやっていることではないので仕方ない。ここでも15分ほどを使い、ジラーチをゲットした頃には時刻は既に3時を回っていた。スタンプが押せるのは4時まで、どこまで行けるかという状態だ。
●千駄ヶ谷へ。鹿島×バルサの試合が国立であるらしく、売店が出ているがこっちはポケモンだ。バルサどころではない。駅前に広いスペースがあるので行列も楽である。行列の長さも四谷や信濃町に比べれば全然マシ。ここでフシギバナをゲットしたのが3時半。中央線シリーズはようやく終わりを告げた。

■ラストスパート(新大久保から目白)

●代々木を通り過ぎ、新宿で山手線に乗り換えて新大久保へ。並んでない。何だったんだ、あれは。ハブネークをゲット。近くでどこかのお父さんが「大久保まで歩くぞ」と言っているのが聞こえる。そういう手があったか、と一瞬心が揺れたが道も知らないのにリスクは冒せないと思い直し改札へ。まあ、やるんなら中央線にそのまま乗って先に大久保を攻め、それから新大久保まで歩くんだったな。地図で見れば確かに300メートルほどの距離だ。
●高田馬場では行列が改札に向かう人の流れを完全に遮っており、とても迷惑な状況だったが駅員の姿も見えなかった。といっても行列は5分もかからない程度。ここで僕のフェイバリットのひとつ、ニャースをゲットする。3時45分。目白でも少し並ぶ。ブースターをゲットしたらほとんど4時でここで終わりにすることにした。あと5分あれば大塚まで行って列に並ぶだけ並んでしまおうかと思っていたがさすがにちょっと無理だったようだ。
●結局この日ゲットしたポケモンは全部で25種類。費用といえばほとんど「都区内パス」だけ(新宿−代々木の130円は余分にかかったが)でこれだけ楽しめたんだからまあ安上がりである。しかしもちろん問題がない訳ではない。まず何と言っても91種類は多すぎる。それも都心に固まっているのならともかく、遠いところは土浦、南流山、千葉、桜木町、八王子、熊谷…。全部集めるのは相当な負担である。土浦にカイオーガを割り当てるところなんか実に姑息だ。
●それから交通費がかかり過ぎる。僕みたいに「都区内パス」でも買えばいいが、これだと当然スタンプがあるのに行けない駅ができてしまう。スタンプの設置されているエリアをすべてカバーするホリデー・パスもあるが、これはスタンプの設置されていないところまで含まれていて2,300円とむやみに高い。これだけのイベントならポケモン・パスとか何とか、スタンプの設置範囲を過不足なくカバーするフリーパス(スタンプの設置駅だけ乗降自由、というのでもいい)を売り出すべきだろう。1,200円くらいにしてパンフレットとセットにすれば売れるんじゃないかな。
●という訳で来週の山手線北半分編に続く。



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