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■結局今年も…

●今年の夏休みはどこに行こうかといろいろ悩んで、去年グアムだったから今年はカネかけないで国内かなあとか、ハワイとかサイパンとか考えたんだけど、だんだん面倒臭くなって、結局去年と同じグアムに行くことにした。それも同じホテル。ネットで予約して、航空券もネットでブックして。夏休みの手配が30分くらいで自宅で済んでしまうところが実に楽でいい。
●海外旅行って子供連れだとどうしても割高につく。飛行機なんかも3歳以上になると1席取らなきゃならないのでほとんど大人と変わらない料金になるし、ホテルの部屋はエクストラベッドを入れて一部屋に詰め込めるのは普通3人まで、それ以上になるともう一部屋取ってくれと言われるので二人目の子供が大きくなるときつい。だから格安ツアーで探しても子供のことを考えると全然格安でなくなってしまう訳だ。それが今回も結局直接ネットでホテルを予約した主な理由だ。
●あと事前準備としては出発1週間前の日曜日に新宿で米ドルのキャッシュとトラベラーズチェック(T/C)を買った。休みの日に銀行が外貨両替コーナーを開店しているんだから時代も変わったという感じ。空港で両替しようかとも思ってたけど、結果的には先に済ませておいてよかった。とてもじゃないけど空港で両替なんかできなかった。
●それから荷物は例によって業者に取りに来てもらった。それなりにカネもかかるけど、重いスーツケースを空港までゴロゴロ転がして行くのは(特に子供連れには)大仕事だ。特に都心までの電車の中とか、ターミナルの乗り換えとか、考えただけでゾッとする。この何千円かはそれだけの値打ちのあるカネだと思う。土曜日の昼過ぎに取りに来てもらった。

■2004年7月18日(日) エクストラベッドをめぐる攻防

●7時過ぎ新宿発の成田エクスプレスで空港へ向かうことにする。去年も書いたがこの空港の遠さは何とかならないのか、と言っても何とかならないんだろうな、空港を近くに持ってくる訳にも行かないし。それにしても1時間半だもんな。飛行機なら余裕で東京から大阪まで着いてしまう。飛行機に乗っている時間より空港へたどり着く時間の方が長いというのはやっぱり何かおかしいんじゃないかと思う。
●成田エクスプレスは結構混んでいる。デッキに座りこんでいる人もいる。当たり前だがみんな大きなスーツケースを持っている。やっぱりこれだけ空港が遠いと、リムジンバスとかは時間が読めなくて怖い。帰りならともかく、行きは決まった時間までに確実に空港にたどり着かなければならないので、渋滞のリスクを取るのは避けたいところである。それもこれもあんなところに空港を造るからだ、というのはさておき。
●9時前に空港に着いてまず宅配業者のカウンターで荷物を受け取り、そのままチェックインの列に並ぶ。今回もJALに乗るんだけど、カウンターが便ごとに別れている訳ではなく、長い列に並んで空いたのカウンターに行くとそこでどの便でも受け付けてくれるという仕組み。だから列は長くなるけどそれなりに進んでは行く。ここで荷物を預け、搭乗券を受け取ったのが9時過ぎだった。
●次は金属探知器による所持品の検査だがこれがかなりの列。テロ対策でチェックを強化しているということだが僕の場合腕時計やポケットの鍵には探知器が反応しなかったようだ。海外ではそういった小物まで洗いざらいトレーにぶちまけさせられることも稀ではなかったが、えらい混んでるしとにかく先に進んでください的な感じ。まあ、いちいち腕時計を外さなくてすむのならそれはそれでいい訳だが。
●ここを通り過ぎると出国手続きだがここは所持品検査に輪をかけてすごい人。ホールいっぱいに順番待ちの行列ができていて、最後尾を探し出して並ぶだけで一苦労である。パスポートに出国スタンプを押してもらったのが9時50分くらいだったからたぶん30分以上は並んでいたはずだ。搭乗開始が9時55分だったので急いでゲートに行ったが既にオープンしていた。両替なんかしているヒマはどこにもなかった訳だ。
●とはいえ実際には飛行機はチェックインした人が全員乗りこむまで離陸しなかった。「あと30名のお客様をお待ちしています」、「あと20名のお客様を…」、「あと4名の…」と秒読み的に機内アナウンスの待ち人数告知が終わり無事にタクシーが始まったのは結局予定の10時25分から30分近く遅れていたと思う。待ってくれるんなら焦ることもなかった訳だが。
●ところで機内は結構空いていて、空席だらけだった。ということは空港のあの混みようは何だったんだろう。夏休みでリゾートに出かける人ばかりなんだと思ってたんだけど、リゾートの典型であるグアム便がガラガラだったので僕はちょっと混乱してしまった。出国手続きのホールを埋め尽くしていた人たちはみんなどこへ消えてしまったのだろう。謎である。
●さて、フライトは順調でグアムには15分程度の遅れで到着した。現地時間の14時半頃。たぶん離陸が遅れた分近道をしたか急いで飛んだのだろう。入国手続を終えてロビーに出る。今回もツアーではないので空港からホテルまでは自力でたどり着くしかない。スーツケースを転がしてタクシー乗り場まで行くと待ちかまえていたオヤジがクルマを回してくれる。チップ込みでホテルまで18ドル。まあ、こんなもんだろう。
●チェックインをすませ部屋にはいるとベッドがダブル一つしかない。早速フロントに電話してエクストラを入れるように交渉したが心許ない。一日35ドルかかりますと言うのでもともと大人二人子供二人で予約してるんだからエクストラベッドが入ってるのが当たり前だろうと抗弁する訳だ。「分かりました」と言うものの何がどう分かったのか極めて怪しい。取り敢えず成り行きを見守ることにする。
●部屋はタモン湾の南を望む19階の部屋で、景観と広さには文句はない。去年は反対側(北側)で、どちらからも海は見えるんだけど、こっちの方がやはり眺めはいい。荷物を片づけ、テレビのチャンネルをチェックしたりセーフティボックスをセットしたりした後で、ちょっとビーチを見に行く。水は冷たくはない。プールもビーチもそれなりに人はいるが、まあ、大磯とか須磨とかの海岸に比べれば極楽のような状態と言っていいだろう。水に入るのは次の日にしていったん部屋に戻る。
●案の定エクストラベッドはまだ来ていない。仕方なくフロントにもう一度電話して「頼んだエクストラベッドがまだなんだけどどうなってる?」と訊いてみる。「それはすみません、すぐに連絡します」と言われいったん切ったらすぐに電話がかかってきた。日本語である。「どうされましたか?」「エクストラベッドが来ないんだけど」「日本から頼まれましたか」「いや、頼むも何も、大人二人子供二人で予約してるんだから入ってて当然だと思ってたんだけども」「ああ、分かりました、お持ちします」という訳で、15分ほどしておばさんがエクストラベッドを持ってきてくれた。
●晩メシはホテルのあるザ・プラザというショッピング・モールの中のラーメン屋へ。九州ラーメンとギョウザを食べるが特に感興を催すような味でもなかった。「てんてこ舞」という店の名前だったが、あんまりてんてこ舞いしているようには見えなかった。ABCストアに寄って飲み物と明日の朝メシ用のパンを買う。そのままホテルに帰って就寝。

■2004年7月19日(月) いざビーチへ

●NHKの海外放送が映るので「おはよう日本」を見ながら朝メシのパンをもそもそと食べているとふだんの朝と変わらないような気もするがここはグアムである。天気は悪くない。部屋で水着に着替え日焼け止めのクリームを塗りたくって(残念ながら昔ほど新陳代謝も活発ではないので)膨らませた浮き輪を抱え、9時頃部屋を出る。
●まずはプールサイドの係員小屋でバスタオルを貸してもらう。チェックインの時にもらった「タオルカード」を係のオヤジに渡すと人数分のタオルを貸してくれて、カードの数だけ腕にビニールのベルトを巻いてくれる。たぶんこれでホテルの客であることを確認しているんだろう。タオルを受け取って次はビーチだ。
●ビーチはプールとすぐつながっている。なにしろホテルの裏がそのままビーチなのだ。ビーチに出ると係のオヤジが近寄ってきてパラソルは要るかと訊いてくるので、要ると答えて伝票にサインする。ボートやカヌーやシュノーケルの付いたパックを勧めてくるが要るのはパラソルだけだと言い張って単品で借りる。パックだと50ドル以上だがパラソルだけなら30ドルほど。どうせ寝ころんで波打ち際でパチャパチャやるだけなのだ。20ドルあればCDが1枚買えるじゃないか。
●気温はさほど高くないが日差しがきつい。ビーチとプールを何度も往復しながら過ごす。去年に比べて白人が多いのと、関西弁をしゃべる日本人が多い。僕も関西人だが海外と東京での生活が通算10年近くになるので僕の関西弁はかなりマイルドになっているらしく、ベタベタの関西弁は何となく新鮮に響く。それにしてもどうしてこんなに関西人が多いんだろう。関西からのツアーでも来ているんだろうか。いずれにせよビーチもプールも、まあ我々の感覚からすれば空いている。
●昼メシにはABCストアで買ったおにぎりを食べる。見かけは日本のコンビニおにぎりと同じだが、ごはんに化学調味料をまぶしていないので素朴な味である。日本のコンビニおにぎりって妙に美味しいもんな。午後からもしばらくチャプチャプやったあと、オヤジにタオルを返してカードを受け取り、午後1時過ぎくらいに部屋へ引き揚げる。掃除とベッドメイクは終わっている。シャワーで砂を洗い流し、ビールを飲んでくつろぐ。
●ビールは昨日ABCで買ったバドワイザーの6缶パック。去年も思ったがバドワイザーって本当に軽い。日本の発泡酒も軽いがこれは発泡酒以下だ。たぶんアメリカ人はこういう味もクセもないのが好きなんだろう。なにしろ味覚というものがない人たちなのだ。これを飲みながら持参した村上春樹の「シドニー!」を読む。単行本で買ってそのままにしておいたら文庫本が出ちゃって、旅行用に文庫本を買ったのだ。まったく、何やってるんだか、という感じである。まあ、アテネの年にシドニーのレポートを読むのもまた一興ではあるが。
●夏休みの読書といえば、ここ5年越しくらいのテーマであるトマス・ピンチョンの「ヴァインランド」。確かグラン・カナリアかアルガーヴに行ったときに読み始めたんだけど、長い上に忍耐力を要求する本なのでなかなか読み切れない。今年も持ってこようかと思ったが重いのでヤメにした。あれはいったいいつになったら読み終わるのか。途中まで読んだ部分ももはや忘れてしまった。確かヒッピーのオヤジと娘の話だったような気がするんだが。ま、ピンチョンだし。
●読書の後はシエスタ。夕方起きて晩メシは近くのアウトバックへ。シエスタの間に雨が降ったようだ。品川にもあるアメリカのステーキ店のチェーンだ。例によってかなりの量だったが少なくとも肉は食いきった。付け合わせのフライドポテトは一部勘弁してもらったが…。味はまあ悪くない。帰りにDFSギャラリーに寄って土産物の品定めをする。それから例によってABCで明日の朝メシのパンを買う。あとビールのつまみにプリングルスのポテトチップスも。バーベキュー味とかもあるがやはり塩味にまさるものはない。部屋に帰って就寝。

■2004年7月20日(火) マイクロネシアモール

●昨日と同じパターンでビーチへ。パラソルを1本借り(デッキチェア2脚付)、再びビーチとプールを往復して過ごす。いい天気だが雲も多い。今日はiPodを持ち出してみた。精密機器なので海水にやられないようにビニール袋に入れて行く。聴くのはもちろん大滝詠一の「A LONG VACATION」だ。これをやるために1年間働いたのだと言ってもいい。アルバム1枚聴き通してまだ時間があったので(時間はいっぱいある)、『ペパーミント・ブルー』だけを聴いてそれから「ナイアガラ・トライアングルVOL.2」を途中まで。『ペパーミント・ブルー』は歴史に残る名曲だと思うがどうか。
●韓国人らしい客が増えてくる。団体で到着したんだろう。それにしても東洋人と見れば日本語で話しかけてくる観光産業の人たちは、日本人と韓国人の区別はついているのだろうか。僕たちですら何のヒントもなく見分けるのはちょっと難しい。韓国人観光客の増加はきっと現地の人たちには新たな商売のネタであると同時に、日本人対策一辺倒でやってきた商法の転換を迫られるパラダイム・シフト的一大事なんじゃないかと思うのだがそんなことはないんだろうか。ま、余計なお世話だけど。
●昼頃までゴロゴロしていたけど次第に曇りがちになり、黒い雲も増えて怪しくなってきたので引き揚げることにする。荷物をまとめているうちに降り出した。じっと待っていればそのうちやむのは分かっているが、この日は買い物に出かけるつもりをしていたこともありそそくさとプールを後にする。部屋でおにぎりの昼メシを食べる。かなりの雨だがプールで粘っている人も多い。まあ、どうせ濡れているのだから、という考え方も確かにできないではない。
●雨がやんだので買い物に出ることにする。グアムには公共交通機関というものがほとんどないので観光客用のバスを利用することにする。主要ホテルとショッピングセンターを巡回しているバスである。これにはいくつか種類があって、チケットも異なる。僕たちはグレイラインという会社の赤いトロリーを利用することにしてバス停で待つ。やってきたバスの運転手から7日間有効のフリーパスを買う。10ドルもする。乗車1回2ドルなので5回以上乗らないと元が取れない。
●内回り線に乗ってマイクロネシアモールというショッピングモールへ行ったが予想に反して活気がなく淋しい。土産物を見てみようと思っていたのだがどの店も中途半端であまり購買意欲をそそられない。やる気というか覇気が感じられない。ホスピタリティもない。グアム最大のモールだというふれこみだったのだが、既にして場末感が漂っている。一通り見て回ったがこりゃあかんということで、ダンキンドーナツでおやつのドーナツだけ買って、反対周りのバスに乗って部屋に帰った。
●ドーナツを食べてビールを飲み、ちょっと読書してシエスタ。シエスタ中に掃除のおばさんが来たのでベッドはそのままでバスルームの掃除とタオルの交換だけをお願いする。客に昼間っから部屋でゴロゴロされるとおばさんも困ってしまうだろうが仕方がない。天気とマイクロネシアモールが悪いのだ。
●せっかくバスのチケットがあるので晩メシはバスに乗って焼肉を食べに行く。去年も行った「田」という焼肉屋である。塩タンから冷麺まで美味しい。去年はガラガラだったが今年は結構客も入っていた。このサイトで宣伝してやったのが効いたのだろう。ギャラが欲しいくらいだ。帰りはタモンサンズプラザというショッピングモールに寄ってみる。ここは高級ブランドばかりが揃っている小型のモールだが場所が中途半端で立ち寄りにくい。おまけに中が一部工事中。
●徒歩でホテルに戻る途中で奇妙なものを見た。二つの鉄塔からワイヤで丸いカプセルみたいなものがぶら下がっているアトラクション。このカプセルに人が二人乗り込むと、これがロケットの発射のように上方に打ち上げられる。かなりの勢いである。なかなかのスリルだと思うが、物理的な加速度の他に、あのいい加減なワイヤがいつ切れるかという心理的なワクワク感も楽しめる。僕は遠慮しておくが。アメリカ人らしい人たちが乗ってキャアキャア言っている。幸せな人たちだ。ビールがなくなったのでまたバドワイザーの6缶パックを買った。

■2004年7月21日(水) ぜいたくとは…

●少しくらい雨が降っても気にしない。どうせすぐにやむのだ。雨雲さえ通り過ぎればまた強い日差しが戻ってくる。そういうコンセプトで朝一番から午後までプールとビーチを往復。昼メシはビーチでABCストアのおにぎり。
●少し人が増えてきたような気がする。それも小学生。おそらく昨日が終業式だったからだろうか。それでもプールサイドのデッキチェアにはまだ余裕があるし、プールでも泳ぎの練習ができる。関西弁の勢力は依然として強いようだ。少し雨も降ったが荷物はパラソルの中心に固めてバスタオルをかぶせ、プールでバチャバチャやっていたら知らない間にやんでいた。
●2時頃に部屋に戻るとベッドメイクも掃除も終わっている。シャワーを浴びてビール。こういう単純な毎日の反復がリゾートである。ドイツにいた頃から訪れたリゾートを順番に思い出してみたりもした。クレタ、ジュアン・ル・パン、グラン・カナリア、ソレント、アルガーヴ、ランザローテ…。グアムも悪くない。まったく悪くない。
●晩メシはサム・チョイズというレストランでシーフードを。ここも去年行った。まあ、毎年決まったところに行くというのが本当のぜいたくなんだな、うん。夕陽の見える席でビール飲みながらシーフードの包み焼きを食べた。それからDFSに行って土産物を買う。自分用に黄色のネクタイを2本。あとはTシャツとかチョコレートとか。海外生活で真面目に土産を買うクセが抜けてしまっているのでなかなか大変である。

■2004年7月22日(木) 蓼食う虫も…

●曇りがちでやや天気が悪い。それでもビーチはにぎわっている。昨日と同じように雨をしのぎながらビーチとプールを往復。グアムの海にはナマコが多い。砂浜の水底にゴロゴロ転がっている。触ると潮を吹くらしい。体長はだいたい15センチくらい。なかなか堂々とした体格である。去年は全然気がつかなかったがそう思ってみるといっぱいいる。ま、特に害もなく、見慣れれば可愛いヤツである。クラゲよりはよっぽどいい。
●ビーチでおにぎりの昼メシを食べ、やはり2時頃に部屋に帰った。シャワー、ビール、読書。唯一持ってきた「シドニー!」もついに読み終わってしまった。ちょうどいい。後はゲームボーイのゴルフとか。それからシエスタ。夕方に起き出して晩メシについて考えた結果、一昨日の焼肉の帰りに見かけた「我家88」という焼肉屋に行ってみようということになる。
●バスに乗ろうと外に出たら大きな虹が出ていた。背の高い建物がないので半円形の虹が丸ごとキレイに見える。これって日本では屋上にでも出ないとなかなか見られない景色である。通りのあちこちで日本人の観光客が立ち止まって空を見上げている。大学生らしい男のグループに写真撮影を頼まれた。ただ、こういう風景ものって普通のカメラで普通に撮っても後から見ると何じゃこりゃみたいなしょぼい写真になることが多い。一応撮影はしたがそれよりもよく見ておこうと思って空を見上げていたら外側にうっすらともう一つの虹も見えた。
●バスに乗って焼肉屋へ。同じバス停で待っていた人たちのうち、何組かは「そのチケットじゃダメ」とバスの運転手に乗車拒否されていた。どうもツアーの人は旅行会社からバスのフリーパスをもらっているらしく、それが使えるバス会社と使えないバス会社があるようだ。そういうのって自分できちんと調べて把握しておくのが普通じゃないかと思うんだけど、ま、いいや、他人事だし。
●焼肉はまずまず。キムチも美味しかった。冷麺も。帰りはまた例のロケットカプセルの前を歩いたが、順番待ちの列になっているようだった。1回10ドル。まあ、蓼食う虫も好き好きということか。ABCストアで土産のTシャツを買って部屋に帰り、最後に1缶残ったバドワイザーを飲んだ。それから荷造り。土産物をいろいろ買ったので大丈夫かなと思ってたけど、キレイにスーツケース二つに収まった。スーツケースの荷詰めも、まあ、慣れたものである。これまで数限りなくやってきてるし。

■2004年7月23日(金) チョコレート

●最終日。飛行機が15時55分なのでかなり時間がある。ゆっくり最後の片づけをしてチェックアウトしたのが10時過ぎ。エクストラベッドはチャージされていなかった。ベルに荷物を預けてバスでプレミアム・アウトレットへ。何しろフリーパスの元がまだ取れていないのだ。ここはマイクロネシアモールよりまだ活気がある感じ。ドルのキャッシュもT/Cもまだ残っているので買い物もしたいが荷物を増やす訳にも行かずやむなく見るだけ。
●12時前になったのでモール内のフードコートでラーメンと炒飯を食べた。炒飯は悪くなかったがラーメンはちょっと厳しかった。特に麺が。バスで再びホテルまで戻ったがまだ1時前。隣のアンダーウォーターワールドという水族館に入る。入場料が高いが仕方ない。サメとかクラゲとかウミガメを見て時間を過ごす。最後はホテルのロビーでくつろぎ、2時になったところでベルから荷物を受け出してホテルの玄関からタクシーで空港へ。
●チェックインして荷物を預け、出発ロビーで待っていると「少々遅れる予定」というアナウンスが。去年の暗い記憶が頭をよぎる。去年は結局乗るはずの便が欠航になり、余分に1泊を余儀なくされたのだった。あの時も最初は「少々遅れる予定」だったよな、確か、と思いながら搭乗ゲートに行ってみたが、結局15分ほどの遅れで搭乗が開始されちょっとホッとした。まあ、帰国が一日遅れたからといって特に緊急に困ることもないけど、あのドタバタはやっぱり勘弁して欲しいもんな。
●それにしても成田とグアム間の便のビジネスクラスってどんな人が乗ってるんだろう。芸能人とか?
●成田の入国手続は空いていた。荷物もすぐに出てきた。荷物を宅配業者に預けたら、こわれものやチョコレートは入ってませんかと訊かれた。チョコレートは入ってるけど、と言うと、輸送の途中で溶ける可能性がありますが、と脅かされる。でもまあいくら東京の夏が暑いとはいえ今夜から明日午前の配達までに原型をとどめないほどドロドロに溶けだすなんてことはないだろうと思ってそのままにする。そんなところで荷物を開けてチョコレートだけ取り出すなんて考えただけでゾッとする。
●一番早い成田エクスプレスに乗って新宿に着いたのが8時半頃。新宿の人混みにいきなり面食らうが何とか無事に帰って来られた。ちなみに預けたスーツケースは翌日の午前中にちゃんと届いたし、イルカのチョコレートは全然溶けだしてなんかなかった。



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