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■2001年6月2日(土)

●ヨーロッパ旅行のページを楽しみに待っている皆さん、お待たせ。ていうかヨーロッパ旅行系のサイトとしてはすっかり評判を落とし読者も離れて行ってること請け合いのこのサイトなんだけど、まあ、去年は実際ほとんど旅行に出かけなかったんだからそれも仕方ない。まあ去年はいろいろあって旅行どころじゃなかった訳で、今年になってようやく遠出できる態勢も整った次第。
●で、今回の目的地はデンマークのビルン(Billund)というところにあるレゴランド。日本にはいろんなテーマパークがあって大阪にはユニバーサル・スタジオまでできちゃった訳だけど、レゴランドは今のところビルンとウィンザー(イギリス)とカリフォルニアにしかない。中でもデンマークはレゴ発祥の地であり、このビルンがレゴランドとしても最初にオープンしたところだ。ちなみに来年にはドイツにもできるらしい。
●最初はレゴランドに隣接するレゴランド・ホテルに宿を取ろうとしたんだけど、1週間ほど前に問い合わせるとこの週末は既に満室との返事。仕方なくハンブルグで2泊し、そこから日帰りでレゴランドを狙うことにした。まあ、レゴランド直行だとちょっと距離がありすぎるし、ビルンには空港もあるんだけどデュッセルドルフからビルンへは直通の飛行機がないしね。
●そこでハンブルグのシュタイゲンベルガーに2泊で部屋をブックし、朝9時前にクルマで家を出た。ガソリンを満タンにしてアウトバーン1号線をひたすら北上、と思ったんだけど、連休の初日ということもあってか、工事の車線減少や事故なんかで結構渋滞している。その上天気がおそろしく悪くて、断続的に強い雨が降り、前のクルマの上げる水煙もあってほとんど視界が効かないこともしばしば。なにしろ時速120km以上で走っているので、フロントグラスに当たる雨の強さもタイヤが巻き上げる水煙もハンパじゃないのだ。そんな訳で時間の割になかなか走行距離が伸びず、ハンブルグの手前にたどり着いたのは午後3時頃になってしまった。
●ところが本当の試練はここからだった。この日は何だか知らないけどパレードに当たっていてホテルの前の道が全面的に通行止めになっており、そのあおりで市内に乗り入れた辺りから大変な渋滞。1時間以上かけて渋滞を抜けたのはいいものの、ホテルの前の道が閉鎖されているのでどうやってホテルにたどり着いたものか途方に暮れてしまった。地図を見ながら試行錯誤したものの、中心部は一方通行や歩行者天国もあって思うに任せず、結局路肩にクルマを寄せて携帯からホテルに電話し、道順を教えてもらった。初めからそうすればよかった。
●そんな訳でホテルにたどり着いたのは夕方の5時過ぎ。教えてもらった道順で裏側からアプローチしたんだけど、ホテルの前の通りがパレード会場ということもあってホテルの周りには程度のよくなさそうな若いヤツらがたくさんたむろしてて地下駐車場の入り口がそういうヤツらでふさがれてたので、結局ホテルの玄関にクルマを横づけし、ベルのおじさんに駐車場へ回してもらった。パトカーや救急車がひっきりなしに走ってるし、勘弁してくれって感じ。
●ホテルそのものは建物も新しく快適。フロントの対応も悪くなかった。晩メシは外へ出てステーキハウスですませ、早々に部屋に帰ってW杯予選のフィンランド×ドイツを見た。試合は2-2の引き分け。まあ、2点先行されながらも後半に追いついたあたりは一応ほめてやりたいが、いくら主力をケガで欠いていたとはいえフィンランド相手に非力な感は否めなかったな。水曜日にはアルバニア戦だけど、ここはきっちり勝って予選突破に近づいておきたいところ。
●今回の旅行にはノートブックを持参し、ホテルからネットに接続してレゴランドの場所などを最終的に確認しようと思っていたのだが、電話線のソケットの形が微妙に違って持って行ったケーブルが入らず、結局スタンドアローンでしか起動できなかった。意味なし。ていうか明日の道順はどうしてくれるんだよ、いったい。

■2001年6月3日(日)

●この日も天気は悪い。一応事前に確認した情報ではハンブルグから2時間15分とのことだったので、8時までに出発しようということで早起きする。朝メシもパスしてクルマに乗り込み、8時前に出発したのはよかったが、途中アウトバーンの入り口にたどり着くまでに道を見失い20分ほどロス。最初に選んだ道が正しかったのだが、途中でアウトバーンの入り口を示す標識が途切れ、道も何となくさびれた雰囲気になってビビッてしまったのだ。何度か行きつ戻りつした後、やっぱりこれしかないということで思い切ってその道を直進すると程なく標識が現れ安堵した次第。
●アウトバーン手前のガソリンスタンドで満タンにし、デンマークの地図も買ってようやく本格的にスタートかと思ったのだが、アウトバーンを快調に走りだして調子が出始めた頃気がついた。「パスポートをホテルのセーフティ・ボックスに入れたままだ!」。
●ヨーロッパ、特にドイツ近隣のEU加盟国ではアウトバーンの国境でパスポート・チェックなんてまずないんだけど、クルマでデンマークの国境を越えるのは初めてなのでそこは何とも確信が持てない。このまま国境まで行ってしまって、パスポートが必要だったらあきらめるか。いろいろ考えた結果、以前にクルマでレゴランドへ行ったことのある知り合いに電話。携帯ってこういうときに便利。
●何とかその知り合いをつかまえて訊いてみると、「数年前に行ったときにはパスポート・チェックがあった」。迷ったがここは安全を期して取りに戻ることにした。既にホテルを出て1時間以上、距離にして50kmほど走っていたがやむなく方向変換(アウトバーンって無料なのでこういう時助かる)、ホテルに戻ってパスポートをピックアップした。結局1時間以上のロスだよ、まったく。
●実際国境ではパスポート・チェックはなく素通し。まあいい、国外に出るときにパスポートを携帯していないとどんな面倒なトラブルに巻き込まれないとも限らないので、取りに戻ったこと自体は後悔しない(仮に結果的に不要だったとしても)。それは取りに戻るときに決めたことなので仕方ない。国境を越えると速度制限は時速110km。もどかしいけど勝手の分からないところではまずはリスクを押さえるべきだろうと考えて時速120km程度にセーブして走ることにする。
●最初はVejleという街で高速道路から国道に入るつもりだったが、Koldingを過ぎたところで「ビルン空港」の表示が出たのでそっちに従う。ドイツからクルマでレゴランドに向かう皆さん、まず高速E45でKoldingを目標に進み、63番の出口で高速を出て、そこからは「Billund」を目標にひたすら国道176号線を進むべし。何回か交差点で曲がらなければならないので注意。国道を走るのは40km弱、30分程度のドライブ。
●そんなこんなでレゴランドに着いたのは午後1時前。再出発から考えても3時間以上はかかっている計算であり、2時間15分というサイトの告知は何だったのという感じだが、あれは飛行機を使った場合の時間か、とかいろいろ考えながら外に出るとこれが寒い。気温は10度未満であり、霧雨が降り横なぐりの突風が吹き、手袋が欲しいくらい手が冷たい。一応ドイツよりは涼しいだろうと思っていたが、寒いとは思ってなかった。
●入場料は大人150クローネ、子供140クローネ、と言われても為替の感覚がないのでよく分からないが、1マルク=3.6クローネくらいかな。まずショップに飛び込んでビニールのポンチョを買う。寒さにふるえながらアトラクションを回る。アトラクションは年齢の低い子供向けが中心でかなりマイルド。それにしてもこの天気だというのにかなりの人出で驚く。デンマーク人は寒さに強いのか。
●圧巻は何といってもレゴで作った世界の街並みだが、寒さのあまりゆっくり見られなかったのが惜しい。僕自身としては他のアトラクションはどうでもいいからここだけゆっくり見ていたいという感じでもあったんだけど、まあ、ものとしてはウィンザーのレゴランドで見たのと同じ。それにしてもこれはもうただの模型とかブロックの域を超えた思想の範疇ではないかと思う。
●という訳で、本当はもっと奥まで広がっていたんだけど、寒さもあり時間的な制約もあり、全部は回りきれなかった。残念である。もう一度行きたい。スタンドでホットドッグを食べ、ショップに入る。ここで売り出し中の新キット「BIONICLE」を2セットとスターウォーズのキットを一つ、Tシャツ、流れるボールペン、流れる歯ブラシなどを買った。レゴの人形がぶら下がったキーホルダーも買った。明日から会社に持って行こう。ノベルティはもうちょっと種類があってもいいような気がした。ひょっとしたら行き損ねた奥の方のショップにいろいろあったのか。ムキ〜、また行くぞ、絶対。
●4時半にレゴランドを出て帰りは快調に飛ばし、ドイツに入ったところで給油。ちなみに帰りの国境でもパス・コントロールはなかった。ここの売店で晩メシ用のサンドイッチなどを買う。ホテルにたどり着いたのは7時半頃だったからまあやっぱり3時間弱はかかってるよな。疲れた。

■2001年6月4日(月)

●相変わらず天気はよくない。朝メシは部屋に持ってきてもらう。チェックアウトして9時前にホテルを出た。帰りは渋滞もなく、天気も致命的な崩れはなく、休憩1回で午後1時前にはデュッセルドルフに帰着。近所のマクドで昼メシを買って帰った。という訳で久しぶりの長距離ドライブも無事に終わり。昼寝した。



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