ここでは2014年1月から2月にかけて展開したCDのソフトケース化プロジェクトの経緯を記録しておきたい。

これは手持ちのCDの収納場所がいっぱいになったため、CDをプラケースからソフトケースに詰め替えて体積を圧縮し、収納余力を捻出しようというプロジェクトである。どのメーカーのケースを使うかの選定から、実際の詰替え作業、作業によって大量に発生した空ケースの処分までをレポートする。

この結果、CDの体積は実感で約半分に圧縮され、目論見通りラックには収容余力が生まれたし、作業自体も楽しかった。また、作業を通して自分が聴いてきた音楽を振り返り、いつ、どこで何を聴いてきたのか、大げさに言えば自分の人生を音楽を頼りに再確認する作業ができたようにも思う。

京都、神戸、マンハイム、フランクフルト、大阪、デュッセルドルフ、ロンドン、そして東京。ケースに直接貼られた値札を見るだけで自分の成長を跡づけることができたのは、この作業の予想もしていなかった「副産物」だったし、今となってはそのことの方が強く印象に残っている。

ともあれ、これからソフトケース移行を考える人の参考になれば嬉しいし、読み物としても楽しんでもらえればいいと思う。