logo ソフトケース化プロジェクト(5) 空ケースの処分


さて、詰替作業自体は完了したものの、空ケースが積み上がってスペースをふさいでいる。収容余力を捻出するためのソフトケース移行だが、空ケースがいつまでも邪魔になっているようだと逆に家庭争議を惹起しかねない。早急に何とかしなければならない。

自治体にもよるが僕の住んでいるところではプラケースは一般ごみであり焼却処分。ていうか、少々の数なら家庭用のゴミに出すこともできるが、何しろ1,200個だからまとめて出す訳にも行かない。小出しにするのもムリがある。この空ケースの処分は結構キモになるところなので、できればソフトケース移行作業に入る前にメドをつけておきたいところだ。

今回はそんなことも分からずに着手してしまったので、結果として1,200個の空ケースを抱えて途方に暮れることになった。そこで廃プラスチックのリサイクルを扱っているプラスチック・メーカーに訊いてみることにした。

訊いてみたのは墨田区の会社。FDRのサイトに、詰替で出た空ケースはこの会社に送っていいと書かれていたので、ここなら引き取ってくれるだろうと思って電話をかけた。

事情を説明し、引き取ってもらえないかと訊いてみたところ、電話に出た担当の男性は快諾してくれた。宅配便などで送ってくれればいいとのことだったが、1,200個以上あるので大きめの段ボールで5、6箱になることが見込まれ、重量も結構あって送料もバカにならない。そこで自家用車に積んで持ち込みたいと言ったところ、隔週で土曜日も営業しているとのことだったので、早速持ち込むことにした。

キープしてあった空の段ボールが3箱しかなかったので、残りは衣類などを入れているプラスチックの組立式のカゴに入れたが、結局みかん箱ほどの段ボール7箱分ほどになった。営業は午前中だということで朝から空ケースを段ボールとカゴに詰め、デミオに積み込んだ。7箱も載るのかと心配したが余裕で積載できた。9時半ごろ出発。都内なので45分くらいで到着した。

電話で応対してくれた男性は不在だったが、事前に連絡を入れておいたので上司らしいおっちゃんが受け付けてくれて、デミオから荷物を降ろし、カゴに入っていた分は先方提供のポリ袋(普通のゴミ袋)に移し替えて納品完了。無料での引き取りで、買い取ってくれる訳ではなく、逆に処分料を払う訳でもない。おっちゃんにお礼を言ってクルマに乗りこみ、帰宅は11時過ぎ。午前中にミッション・コンプリートだった。

おっちゃんによると、仮に事業所などから相応の量の空ケースが継続的に供給されれば買い取ることもあり得るがせいぜい運送料程度とのこと。CDのプラケースは外側のケース部分と内側のトレー部分で材質が異なるので、別々に持ってきてくれると助かると言われた。確かにバック・インレイを抜くときにトレーはいったん外すので、そのときに元に戻さずに別々にすればいい訳だ。カサは高くなるけど。

ともかくこれで空ケースもきれいに片づき、ソフトケース化は完了した。かかった費用はケース代53,032円、試験的に購入したサンプルが3,458円、あとは空ケースの運搬にかかった交通費として首都高の高速代往復1,600円、ガソリンが往復約40kmで3リットル、1リットル150円として450円。合計して58,540円。それなりにカネもかかったが、やってよかったと思う。

スペースが捻出できたのはもちろんだが、持っているCDを総当り的に点検できたのが楽しかった。結構な量のCDを片っぱしから詰め替える作業は、自分をこれまで支えてきてくれた音楽の力を再確認しているようで、そしてまた、自分自身の来し方を音楽をよすがにたどっているようで、それ自体大きな意味があったと思う。意外に奥深い作業だったし、僕にとって音楽がどれだけ重要なものかを改めて感じることができて嬉しかった。

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