村上龍の全長編を各600字以内でレビューするブログ 村上龍の小説を読むためには体力が必要だ。村上龍の作品にぶちこまれた圧倒的な情報量が僕たちの身体に具体的に作用するからだ。村上龍の小説を読むことで僕たちは汗や涙やその他いろいろな体液を垂れ流し、体温を上下させ、空腹や渇きを感じ、吐き気を催す。そうした体験の総体が村上龍の作品を「読む」ということに他ならない。 村上龍は多作であり、その作品には書き捨て的な駄作も混じっているが、そうした作品も含めた村上龍のスピード自体を楽しむべきだろう。これは僕が大学生の頃から(つまり今から20年以上前から)少しずつ買い貯め、一作ずつ読み進んできた村上龍の作品を、2008年8月から2009年3月にかけて集中して発表順に読み返し、「村上龍の全長編を各600字以内でレビューするブログ」としてレビューした記録である。 【長編小説】
【短編集】
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