logo 今やるべきこと


信じられないようなことが起こった。まだまだ分からないことも多く、これからどうなるか予断を許さないけど、ただこれが大規模な国際紛争に発展する可能性はあるし、日本がそこに巻き込まれない保証は何もない。テロの第2波、第3波があるかもしれないし、日本がその標的に含まれないと考えるべき根拠もない。何しろ日本はアメリカに最も近い同盟国の一つで現に米軍が駐留しているのだから。

現実的には日本が何らかの直接攻撃に遭う可能性は低いと考えるし、世界大戦のようなものが勃発するとは思わないが、アメリカ経済が一種の機能不全に陥り世界規模の物流に停滞が発生したとき、主要物資を輸入に頼る日本でオイルショックや米騒動に似た一時的な消費者パニックが起こることは想定した方がいいかもしれない。小規模ではあっても悪質な模倣犯罪、便乗犯罪が発生することも考えられる。

また、日本国内で生活している限り直接の影響はそれほどないにせよ、世界規模の株式市場の暴落、長期金利の上昇、為替相場の乱高下など市場が一時的な混乱に陥るのはあり得ることだ。現にニューヨーク証券取引所は閉鎖されているし、目先のドル決済がきちんと行われるのかどうかもよく分からない。決済が行われないと倒産する会社だって出るかもしれないのだ。

もちろんこれらはかなり悪い方のシナリオで、過ぎてみれば僕たちの日常には具体的な支障はなかったということも十分あり得る訳だが、僕たちの平和な日常が実は大変危うい均衡の上に成り立っているごく脆いものだということ、そんなものは確信的な暴力によってたやすく崩れ去ってしまうものなのだということは新たに認識しておいた方がいい。杞憂で終わればそれに越したことはないんだし。

そこで、とりあえず考えつく限りのチェックリストを作ってみた。悲観的すぎる、臆病すぎると笑うのもいいし、生真面目に実行するのもいい。すべては自分の決断であり自分の責任なんだから。まあ全部を真面目に実行すれば日常生活が成り立たないだろうけどね。必要以上に心配することは避けたいけど、事態がある程度明らかになりいろんなものが落ち着いてくるまで、とりあえずアンテナは高く張っておくべきだろう。

● アメリカへの旅行は中止する。本土はもちろんハワイやグアムもダメ。
● 国内線も含め飛行機には乗らない。米系の航空会社はとにかく利用しない。
● 米軍基地及びその関連施設には用もなく近づかない。
● 米国大使館、領事館などその他の米政府関連施設も同様。
● その他米系の大企業も避けた方が無難。
● 米系のホテルも避けた方がいい。
● 政府官邸、国会議事堂、主要官庁、日本銀行など日本の政府系施設もなるべく立ち寄らない。
● 海外進出している大企業の本店やショールームもなるべく避ける。
● 高層ビルには昇らない。
● 地下鉄、地下街もできれば避ける。
● 空港にも行かない。
● 大規模なコンサートなど人がたくさん集まるイベントには行かない。

まだまだあるような気はするけど。でもまあ、今いちばんやるべきことはパニックにならないことだろうな。



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