NIAGARA CONCERT '83
大滝詠一
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Niagara (2019)
SRCL 11103
■ 夢で逢えたら
■ Summer Breeze
■ Wator Color
■ 青空のように
■ カナリア諸島にて
■ オリーブの午后
■ ハートじかけのオレンジ
■ 白い港
■ 雨のウエンズデイ
■ 探偵物語
■ すこしだけやさしく
■ 夏のリビエラ
■ 恋するカレン
■ FUNx4
■ Cider '83〜君は天然色
■ 夢で逢えたら、もう一度
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1983年7月24日、所沢の西武ライオンズ球場で行われたライブの様子を収録。このライブは「ALL NIGHT NIPPON SUPER FES. '83 LIVE JAM」と題され、ニッポン放送の主催で行われたもの。大滝の他にラッツ&スター、サザン・オールスターズが出演し、大滝は2番目にパフォーマンスを披露した。島村英二、長岡道夫、石川鷹彦、吉川忠英、中西康晴、難波弘之、松武秀樹ら、大滝のレコーディングでは常連のミュージシャンがバックを固めた。
さらに山本直親の指揮による30人以上の編成の新日フィルをフィーチャー、屋外フェスとは思えないストリングス演奏を聴かせた。冒頭の5曲及びラストは大滝のボーカルが入らないストリングス・インストで、NIAGARA FALL OF SOUND ORCHESTRAL名義での演奏。この日の様子は添付のブックレット収録の能地祐子のライナーノートに詳しいが、写真・映像収録を一切許可しなかったことなども含め、異例ずくめのライブだったことを窺わせる。
大滝のボーカルは、声量は決して豊かという訳ではないものの意外に安定しており、ライブにしては異常にかっちりした演奏とも相まってスタジオ録音並みのクオリティ。アルバム「EACH TIME」リリース前の時期だがセルフ・カバーも含めた選曲はバランスが取れている。大滝のライブ・パフォーマンスはこれが最後となった。これだけの音源が残されていたのは資料としてもちろん貴重だが、何より純粋に大滝のライブが楽しめるアルバム。
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