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NORTH SOUTH DIVIDE John Lennon McCullagh 7竹

今年は新人のアルバムは原則として買わないぞと心に決めていたのだが、ま、お年玉は別とか自分に言い訳して年初からいきなり買ってしまった14歳だか15歳だかの奇跡の新人のデビュー・アルバム。プレスの評判も軒並み高く、先輩アーティストも絶賛。生ギターとボーカルとブルース・ハープと若干のフィドルのみでぐいぐい押しきるスタイルは「先行者」であるジェイク・バグをもしのぐ潔さと生々しさ。試聴機での印象も強烈だった。

しかし、このアルバムを買ってみようという気になった決定的な要因は、「アラン・マッギーの新しいレーベルからの新人」だからである。お年玉というのもアラン・マッギーへのお年玉である。彼がこれと見込んでデビューさせた新人なら聴いてみようという気になったのだ。それくらい僕にとってアラン・マッギーは絶対的な名前だ。そのアラン・マッギーが359ミュージックという新しいレーベルを始め、その契約第一号がこの人らしい。

ボブ・ディランに影響を受けたということはそのスタイルからも既に知れるが、15歳とは思えない確信にみちた声で歌う様子は確かに非凡なものを感じさせる。ロックには祝福された声を持つ男というのがいて、そういうのに比べるとやや美声に過ぎる気もするが独特のザラつきも感じさせる。曲がやや一本調子に聞こえるのはスタイル上仕方のないことか。表現の深み、奥行きをこれからどこまで獲得して行くことができるかが勝負だろう。

 
TOGETHER Steve Nieve 7梅

アトラクションズ、インポスターの一員として長年エルヴィス・コステロのバックでキーボードを担当しているスティーヴ・ナイーヴのソロ・アルバム。というか、コンセプトとしては曲ごとに異なったボーカリストを迎えて制作したデュエット・アルバム。ゲストにはコステロはもちろんのこと、ヴァネッサ・パラディ、スティング、ロン・セクスミス、グレン・ティルブルック、ロバート・ワイアットらその筋の渋い顔ぶれが揃っている。

スティーヴ・ナイーヴといえば僕などはちょっとイっちゃったような目つきでピロピロした変態キーボードを弾いていた初期のアトラクションズの印象が強く、最近のコステロのライブDVDなどを見てもこの人はまともなコミュニケーションができる人なのかと心配になるような佇まいで半ば偏執的に鍵盤をたたいているのだが、出来上がったアルバムは意外にも穏やかでまとも。ピアノマンらしいメロディアスなポップ・ソングが印象的だ。

ロック系の曲が何となくトッド・ラングレンのユートピアみたいなプログレ臭を漂わせているのがなぜなのかは分からないが、オーソドックスな音楽をオーソドックスに作ったことが窺える誠実な仕上がり。特に何かのブームや時流に引っ張られることなく、自分の中から出てくるメロディを拾い、当たり前のアレンジをしたらこうなりましたというアルバム。ふとアルバム1枚聴くくらいの時間ができた日曜日の夜とかに抑えた音で聴きたい。

 
QUALITY STREET Nick Lowe
WALK OUT TO WINTER Aztec Camera
INTRODUCING THE HARDLINE ACCORDING TO Terence Trent D'Arby
NEITHER FISH NOR FLESH Terence Trent D'Arby
SYMPHONY OR DAMN Terence Trent D'Arby
 



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