logo 全曲バージョン解説25(241-)


[241] 永遠の迷宮
アコースティック・ギターのコード・ストロークが印象的なミドル・テンポの軽快なフォーク・ロック・ナンバー。テンション・コードやシンコペーションなど、このアルバムにあっては幾分カラフルなアレンジを施され、アルバム全体の内省的で個的な感触を和らげてラストのクリスマス・ソングへと架橋する役割を担っているかのようだ。とはいえ自らの内側に沈潜して行く静的なモメントがこの曲のトーンを決定しているのもまた確か。

若い時期の燃え上がるような熱情、互いを激しく求め合う性急さとは異なり、静かではあっても運命的で代え難い、それ故何よりも強い切実さを歌うラブソング。「今までの隙間を全て埋めたい/そっと時を遡って」というラインには、これまで通り過ぎたものへの慈しみと、生きることのできなかった選択肢への悔恨や憧憬が強く示唆されている。我々は誰も、生という永遠の迷宮を彷徨っていて、だからこそ誰かを愛さずにはいられない。
[113] 或る秋の日
●アルバム ●オリジナル
●2019.10.9発売 ●DaisyMusic ●POCE-9396
●曲順:7 ●バージョン:(A)
●表記:永遠の迷宮
●英文名:Labyrinth
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。



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