[213] バイ・ザ・シー |
イーグルス、ドゥービー・ブラザーズなど70年代のウェストコースト・ロックを思わせる軽快なポップ・ソング。歪ませないリード・ギターや流麗なコーラス・ワーク、サビでの転調などが、この曲にドライで洒落た質感を与えている。カウベルやコンガも効果的だ。だが、この曲のメッセージは必ずしもハッピーではない。世の中は不公平だ。思いどおりにはいかない。仕事を探して一日が終わる。ハードな世界を僕たちは生きているのだ。
週末にはそんな街を離れ、海辺のコテージで静かに過ごす。そこで僕たちが見つけるものは何か。あるいは「ひとつの美しい経験」、あるいはまた「幻を見るような眩しい永遠」。それはランボーの『永遠』を思い起こさせる印象的なラインだ。ひとときの残像に目を凝らし、形のないものを慈しむことで、佐野はハードな世界を生き延びる手がかりを得ようと試みているのか。だからこそこの楽天的なアレンジが必要だったのかもしれない。
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[104] Blood Moon
●アルバム ●オリジナル
●2015.7.22 ●DaisyMusic ●POCE-9390
●曲順:4 ●バージョン:(A)
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●表記:バイ・ザ・シー
●英文名:By The Sea
●バージョン名:記載なし
オリジナル・バージョン。
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[107] LIVE AT 東京国際フォーラム
●アルバム ●ライブ
●2017.5.31 ●DaisyMusic ●POCE-9391/2
●曲順:7(1-7) ●バージョン:(B)
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●表記:バイ・ザ・シー
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし
2016年3月26日、東京国際フォーラムでのライブ。
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[116] THE ESSENTIAL TRACKS 2005-2020
●アルバム ●コンピレーション
●2020.10.7 ●DaisyMusic ●POCE-9399/400
●曲順:1-3 ●バージョン:(C)
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●表記:バイ・ザ・シー
●英文名:By The Sea
●バージョン名:2020 mix & radio edit
渡辺省二郎による新ミックス。オリジナルのテンポを微妙に落とし、トータルで3秒から4秒程度サイズを伸ばしている。
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[220] 東京スカイライン |
アルバムのラストを飾る、アコースティック・ギターとピアノを中心にしたシンプルなアレンジのスロー・ナンバー。空を横切るハイウェイ、「蒼いセロファンの海」「橋から見下ろす街」「次のカーブ」という歌詞からは首都高速のレインボー・ブリッジあたりが連想される。大サビはなく、佐野は声を張り上げずにAメロを繰り返す。間奏のマンドリンが印象的だ。「崩れてゆく文明」「嘘のような真実」。佐野はただ、過ぎる夏を惜しむ。
『新世界の夜』と同様、佐野はここでも何かを声高に指弾することをしない。今まで交わしたいくつもの約束、重ねた別れも、今はもう思い出せない。佐野の視線はあまりに透徹し、あまりに穏やかだ。しかし、だからこそ、そこに込められた問いかけは僕たち自身に厳しく突きつけられている。詩人は、そこにあるささやかな違いに誰よりも早く気づき、声を上げる。それをどう受け取り、どう対応するのか。真の意味で政治的なナンバーだ。
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[104] Blood Moon
●アルバム ●オリジナル
●2015.7.22 ●DaisyMusic ●POCE-9390
●曲順:12 ●バージョン:(A)
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●表記:東京スカイライン
●英文名:Tokyo Skyline
●バージョン名:記載なし
オリジナル・バージョン。
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[107] LIVE AT 東京国際フォーラム
●アルバム ●ライブ
●2017.5.31 ●DaisyMusic ●POCE-9391/2
●曲順:10(1-10) ●バージョン:(B)
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●表記:東京スカイライン
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし
2016年3月26日、東京国際フォーラムでのライブ。
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[116] THE ESSENTIAL TRACKS 2005-2020
●アルバム ●コンピレーション
●2020.10.7 ●DaisyMusic ●POCE-9399/400
●曲順:1-7 ●バージョン:(A)
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●表記:東京スカイライン
●英文名:Tokyo Skyline
●バージョン名:記載なし
オリジナル・バージョン。
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