[183] ラジオ・デイズ |
2006年11月発売の金子マリのアルバム『B-ethics』に「思い出のレイディオ・ショー‐Radio Days」のタイトルで提供した楽曲を自らレコーディングしたもの。佐野がかつてDJを担当した「Motoharu Radio Show」などのラジオ番組をイメージしたかのような歌詞で「思い出のレディオ・ショー」と歌う。ギターのカッティングとオルガンが印象的なミドル・テンポのロック・チューンで、ラジオで熱心に音楽を聴いた時代への憧憬がにじむ。
2009年にNHK-FMで「Motoharu Radio Show」が再開され佐野がDJとして復帰したときには、この曲のインストがテーマ曲として毎週流された。番組は残念ながら2014年3月をもって終了となったが、その際にはDJナレーションや番組ジングルをダビングし一部を編集したシングル・バージョンが制作された。もったりとした曲調で疾走感や躍動感に欠け、正直曲そのものとしてそんなに好きな作品ではないが、明快なテーマで記憶に残る一曲。
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[84] Coyote
●アルバム ●オリジナル
●2007.6.13 ●DaisyMusic ●POCE-9381
●曲順:6 ●バージョン:(A)
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●表記:ラジオ・デイズ
●英文名:Radio Days
●バージョン名:記載なし
オリジナル・バージョン。
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[91] SOUND & VISION 1980-2010
●アルバム ●コンピレーション
●2012.5.16 ●Sony Music Direct ●DYCL 1821-5
●曲順:77(5-13) ●バージョン:(A)
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●表記:ラジオ・デイズ
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし
オリジナル・バージョン。
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[97] ラジオ・デイズ
●シングル ●オリジナル
●2014.3.12 ●DaisyMusic ●(No Number)
●曲順:1 ●バージョン:(B)
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●表記:ラジオ・デイズ
●英文名:記載なし
●バージョン名:
担当するラジオ番組「Motoharu Radio Show」が2014年3月に終了するのに際し番組テーマ曲に追加録音・編集を行いシングル・バージョンとしてリリースしたもの。中間部とアウトロを編集し1分以上短縮、DJのナレーション等をダビングしエンディングはフェイド・アウトに。
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[187] コヨーテ、海へ |
アルバムのタイトル・チューンであり、堤幸彦監督による同名のテレビ・ドラマも制作された。イントロを省略しピアノのストロークでおもむろに歌い始めるスタイル。徐々に音数が増えてくる重心の低いスロー・バラードで、8分に迫る長尺の重厚な作品だ。このアルバムの制作を通しバンドとしてひとつの形ができあがってきたことを窺わせるパフォーマンス。曲調は決して明るくはないが、光を求めるようなポジティブなトーンが印象的。
アルバムの主人公であるコヨーテ男が流転を続けた末に海にたどり着き、「あてのない夢」をそこに捨て去る一方で、ただひとつ「自分自身でいたい」と望むラストシーン。「勝利」という言葉はこれまでの佐野の語彙になかったもの。魂の遍歴を重ねた結果、今ここにいること、今ここにあるものを肯定しながら、何よりもまず生き延びることを希求するというこのアルバムのテーマを力強く確認した我らの時代のアンセム。波の音で終わる。
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[84] Coyote
●アルバム ●オリジナル
●2007.6.13 ●DaisyMusic ●POCE-9381
●曲順:11 ●バージョン:(A)
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●表記:コヨーテ、海へ
●英文名:Coyote
●バージョン名:記載なし
オリジナル・バージョン。
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[91] SOUND & VISION 1980-2010
●アルバム ●コンピレーション
●2012.5.16 ●Sony Music Direct ●DYCL 1821-5
●曲順:78(5-14) ●バージョン:(B)
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●表記:コヨーテ、海へ
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし
オリジナル・バージョン(A)からアウトロ後の波の音のSEをカットしたバージョン。長崎県の「軍曹」さんの指摘により別バージョンとした。
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[116] THE ESSENTIAL TRACKS 2005-2020
●アルバム ●コンピレーション
●2020.10.7 ●DaisyMusic ●POCE-9399/400
●曲順:1-15 ●バージョン:(B)
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●表記:コヨーテ、海へ
●英文名:Coyote
●バージョン名:記載なし
オリジナル・バージョン(A)からアウトロ後の波の音のSEをカットしたバージョン。
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[188] 黄金色の天使 |
オーソドックスな8ビートのフォーク・ロック・チューン。アルバム全体を一本のロードムービーに見立てれば、『コヨーテ、海へ』で「生き続けること」への希求を肯定して本編が終わった後、エンドロールのバックで流れるテーマ曲のイメージ。そのため曲間に波の音を配し、いばらくのインターバルを置いておもむろに曲が始まる趣向になっている。渡辺のハモンドが効果的に曲をドライブし、ストレートでのびやかな曲調が心地よい。
ここで佐野が探し求めるのは「黄金色の天使」。しかしもちろんここでいう「黄金色の天使」はただの符丁に過ぎない。「誰もがとまどいながら大人になってゆく」「今はもう戻れないあの日あのときの真実」という認識からは、それでもなお探し続ける「黄金色の天使」がそうした「大人になること」や「真実」と表裏一体の何かであることが示唆される。おそらくは決して手にすることのできない「黄金色の天使」はそれ故に美しく尊い。
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[84] Coyote
●アルバム ●オリジナル
●2007.6.13 ●DaisyMusic ●POCE-9381
●曲順:12 ●バージョン:(A)
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●表記:黄金色の天使
●英文名:Golden Angel
●バージョン名:記載なし
オリジナル・バージョン。
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[91] SOUND & VISION 1980-2010
●アルバム ●コンピレーション
●2012.5.16 ●Sony Music Direct ●DYCL 1821-5
●曲順:79(5-15) ●バージョン:(A)
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●表記:黄金色の天使
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし
オリジナル・バージョン。
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[116] THE ESSENTIAL TRACKS 2005-2020
●アルバム ●コンピレーション
●2020.10.7 ●DaisyMusic ●POCE-9399/400
●曲順:1-12 ●バージョン:(B)
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●表記:黄金色の天使
●英文名:Golden Angel
●バージョン名:2020 mix & radio edit
渡辺省二郎による新ミックス。イントロを4小節カットしたうえ、アウトロのフェイド・アウトを早めることでオリジナルより1分ほどサイズを短くしている。イントロのピアノのストロークが聞こえなくなるなどミックスもかなり変えられている。
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