[133] ヤング・フォーエバー |
ウッドストックでレコーディングされたアルバム「THE BARN」からの先行シングル。印象的なスネアの四つ打ちからアメリカン・ルーツを感じさせる佐橋佳幸のギターがリフを奏でる。タイトルを聞いた時にはそのあまりにベタなメッセージに一瞬「マジかよ」と思ったが、曲に乗せて聴いてみるとそこまでの違和感はない。アップ・テンポだが曲調は必ずしも明るくはなく、歌詞とは裏腹に、遠くまで翔けて行くような疾走感は感じられない。
ライブでもしばしば演奏されるが、リズムがシンプルなこともあってかライブではもったりと単調に聞こえてしまうことも少なくない。「同じ夜明けを見つめて」とか「あの日の仲間たちはみんなおとなになって散り散りさ」といった歌詞は『Rock & Roll Night』を思い起こさせもする。佐野はいったい誰にどんな長い手紙を書くのだろう。アコースティック・バージョンの方が、この曲の内省的な良さがストレートに感じられるように思う。
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[60] ヤング・フォーエバー
●シングル ●オリジナル
●1997.11.1 ●Epic ●ESDB 3791
●曲順:1 ●バージョン:(A)
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●表記:ヤング・フォーエバー
●英文名:Young Forever
●バージョン名:記載なし
オリジナル・バージョン。
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[61] THE BARN
●アルバム ●オリジナル
●1997.12.1 ●Epic ●ESCB 1849
●曲順:2 ●バージョン:(A)
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●表記:ヤング・フォーエバー
●英文名:Young Forever
●バージョン名:記載なし
オリジナル・バージョン。
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[62] Doctor
●シングル ●オリジナル
●1998.4.22 ●Epic ●ESDB 3833
●曲順:3 ●バージョン:(B)
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●表記:ヤング・フォーエバー
●英文名:Young Forever
●バージョン名:アコースティック ヴァージョン
新録のアコースティック・バージョン。
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[66] The 20th Anniversary Edition
●アルバム ●コンピレーション
●2000.1.21 ●Epic ●ESCB-2080/1
●曲順:29 ●バージョン:(A)
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●表記:ヤング・フォーエバー
●英文名:記載なし
●バージョン名:Original
オリジナル・バージョン。
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[79] THE SINGLES EPIC YEARS
●アルバム ●コンピレーション
●2006.7.12 ●Sony Music Direct ●MHCL-836/7
●曲順:33 ●バージョン:(A)
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●表記:ヤング・フォーエバー
●英文名:記載なし
●バージョン名:Original single version
オリジナル・バージョン。
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[86] The Very Best of Motoharu Sano
●アルバム ●コンピレーション
●2010.9.29 ●Sony Music Direct ●MHCL 20114
●曲順:14 ●バージョン:(A)
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●表記:ヤング・フォーエバー
●英文名:記載なし
●バージョン名:Original version
オリジナル・バージョンをリマスター。
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[89] All Flowers In Time
●アルバム ●ライブ
●2011.12.21 ●DaisyMusic ●(No Number)
●曲順:11 ●バージョン:(C)
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●表記:ヤング・フォーエバー
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし
2011年6月19日東京国際フォーラムでのライブ。
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[91] SOUND & VISION 1980-2010
●アルバム ●コンピレーション
●2012.5.16 ●Sony Music Direct ●DYCL 1821-5
●曲順:57(4-9) ●バージョン:(A)
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●表記:ヤング・フォーエバー
●英文名:記載なし
●バージョン名:Original single version
オリジナル・バージョン。
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[106] 35周年アニバーサリー・ツアー・ファイナル
●アルバム ●ライブ
●2016.12.21 ●DaisyMusic ●POCX-29002
●曲順:12 ●バージョン:(D)
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●表記:ヤング・フォーエバー
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし
2016年3月26日、東京国際フォーラムでのライブ。
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[107] LIVE AT 東京国際フォーラム
●アルバム ●ライブ
●2017.5.31 ●DaisyMusic ●POCE-9391/2
●曲順:19(2-9) ●バージョン:(D)
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●表記:ヤング・フォーエバー
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし
2016年3月26日、東京国際フォーラムでのライブ。
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[115] GREATEST SONGS COLLECTION 1980-2004
●アルバム ●コンピレーション
●2020.10.7 ●Sony Music Direct ●MHCL 30640-2
●曲順:3-11 ●バージョン:(A)
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●表記:ヤング・フォーエバー
●英文名:Young Forever
●バージョン名:Original version
オリジナル・バージョン。
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[120] THE BARN LIVE '98
●アルバム ●ライブ
●2021.6.16 ●Sony Music Direct ●MHCL 2890
●曲順:1 ●バージョン:(E)
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●表記:ヤング・フォーエバー
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし
1998年3月29日、大阪フェスティバルホールでのライブ。
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[125] 2022 LIVE AT SENDAI...
●アルバム ●ライブ
●2022.11.18 ●DaisyMusic
●曲順:7 ●バージョン:(F)
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●表記:ヤング・フォーエバー
●英文名:YOUNG FOREVER
●バージョン名:LIVE フェスティバルホール 2022.5.29
2022年5月29日に大阪・フェスティバルホールで行われた「WHERE ARE YOU NOW」ツアーでのライブ。
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[137] マナサス |
マナサスはバージニア州にある街であると同時に、スティーヴン・スティルスが1970年代に結成したバンドの名前。しかしそのタイトルから連想されるほどにはベタベタのカントリーでも重々しいブルース・ロックでもなく、軽快なアコースティック・ロックに仕上がっている。HKBのメンバーの共通の原点がウッドストックであり、そこでアルバム「THE BARN」は制作された訳だが、その中でもはっきりとその空気を感じさせる曲のひとつだ。
緑の豊かなアメリカの郊外でのリラックスした雰囲気をそのままパッケージしたような率直さが印象に残る。タイトルも、レコーディング中にメンバーがよく聴いていたというバンドの名前から取られたものだろう。ライブでも何度か演奏されたように思うが、レパートリーの中では地味な扱い。このアルバム全般に言えることだが、曲調が暗くどこか晴れない空のようなくすんだ色合いを感じさせる。「名前のない場所」ってどこなんだろう。
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[61] THE BARN
●アルバム ●オリジナル
●1997.12.1 ●Epic ●ESCB 1849
●曲順:4 ●バージョン:(A)
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●表記:マナサス
●英文名:Manassas
●バージョン名:記載なし
オリジナル・バージョン。
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[91] SOUND & VISION 1980-2010
●アルバム ●コンピレーション
●2012.5.16 ●Sony Music Direct ●DYCL 1821-5
●曲順:59(4-11) ●バージョン:(A)
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●表記:マナサス
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし
オリジナル・バージョン。
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[120] THE BARN LIVE '98
●アルバム ●ライブ
●2021.6.16 ●Sony Music Direct ●MHCL 2890
●曲順:6 ●バージョン:(B)
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●表記:マナサス
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし
1998年3月29日、大阪フェスティバルホールでのライブ。
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[139] 風の手のひらの上 |
このアルバムの中核をなす曲のひとつで、『ボヘミアン・グレイブヤード』などと同様に隠れた代表曲。タメの効いたミドル・テンポのブルース・フォークで、引きずるようなドラムの導入から始まる。アレンジ、曲調はオーソドックスだが、Dr.kyOnのピアノがドラマティックに曲を盛り上げ、佐橋佳幸の泣きのリード・ギターがツボを痛烈に突いてくる。佐野のレパートリーの中でも、あるいは最もストレートにブルース臭い曲かもしれない。
この曲の英文タイトルは『The Answer』。かつてボブ・ディランが「答えは風に吹かれている」と歌ったのに呼応するように、佐野元春は「答えはいつでも形を変えてそこにある」と歌う。佐野のキャリアが「真実」や「答え」を探すための不断の道のりだとすれば、答えは実はいつもそこにあるという認識は重要なものだ。その「答え」とはいったい何に対するどんな答えなのか。もちろん、その答えもまたそこにある。風の手のひらの上に。
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[61] THE BARN
●アルバム ●オリジナル
●1997.12.1 ●Epic ●ESCB 1849
●曲順:6 ●バージョン:(A)
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●表記:風の手のひらの上
●英文名:The Answer
●バージョン名:記載なし
オリジナル・バージョン。
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[91] SOUND & VISION 1980-2010
●アルバム ●コンピレーション
●2012.5.16 ●Sony Music Direct ●DYCL 1821-5
●曲順:55(4-7) ●バージョン:(A)
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●表記:風の手のひらの上
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし
オリジナル・バージョン。
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[115] GREATEST SONGS COLLECTION 1980-2004
●アルバム ●コンピレーション
●2020.10.7 ●Sony Music Direct ●MHCL 30640-2
●曲順:3-13 ●バージョン:(B)
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●表記:風の手のひらの上
●英文名:The Answer
●バージョン名:Radio edit version
オリジナル(A)のイントロを一部カットしたうえ、オリジナルではカット・アウトしているアウトロを手前からフェイド・アウトすることで30秒以上短く編集したショート・バージョン。
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[120] THE BARN LIVE '98
●アルバム ●ライブ
●2021.6.16 ●Sony Music Direct ●MHCL 2890
●曲順:2 ●バージョン:(C)
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●表記:風の手のひらの上
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし
1998年3月29日、大阪フェスティバルホールでのライブ。
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[140] ドクター |
ハネたミドル・テンポのナンバーで、カントリー・ロックにもR&Bにも聞こえる。ユーモラスな佐橋のギターと軽快にはねまわるDr.kyOnのピアノとが順番にソロを取り、アコーディオンやスライド・ギターも効いて、バンドが演奏を楽しんでいる様子が伝わってくるようだ。実際ステージで演奏されることも多く、キメのブレイクも相まって盛り上がる定番曲。レイド・バックしているがアルバムの中ではバランスの取れたポップなナンバーだ。
「楽になりたい時にはオレのところに来い」と歌うシンプルなラブ・ソングだが、「君だけの痛みを教えて欲しい」というメッセージは真摯なもの。「喜びのペイン」というのがどういうものかはよく分からないが、「怒りのペイン」という言葉は佐野がひそかにこの曲に仕掛けたキーフレーズかもしれない。ほとんどの部分がファルセットで歌われるが、普通に地声で聴きたかった。のちにシングル・カットされるなど意外にメジャーな作品。
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[61] THE BARN
●アルバム ●オリジナル
●1997.12.1 ●Epic ●ESCB 1849
●曲順:7 ●バージョン:(A)
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●表記:ドクター
●英文名:Doctor
●バージョン名:記載なし
オリジナル・バージョン。
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[62] Doctor
●シングル ●オリジナル
●1998.4.22 ●Epic ●ESDB 3833
●曲順:1 ●バージョン:(A)
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●表記:ドクター
●英文名:Doctor
●バージョン名:記載なし
オリジナル・バージョン。
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[79] THE SINGLES EPIC YEARS
●アルバム ●コンピレーション
●2006.7.12 ●Sony Music Direct ●MHCL-836/7
●曲順:34 ●バージョン:(B)
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●表記:ドクター
●英文名:記載なし
●バージョン名:Short edited version
オリジナル・バージョンの中間部分を編集したショート・バージョン。
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[91] SOUND & VISION 1980-2010
●アルバム ●コンピレーション
●2012.5.16 ●Sony Music Direct ●DYCL 1821-5
●曲順:58(4-10) ●バージョン:(B)
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●表記:ドクター
●英文名:記載なし
●バージョン名:Short edited version
「THE SINGLES EPIC YEARS」と同じショート・バージョン。
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[120] THE BARN LIVE '98
●アルバム ●ライブ
●2021.6.16 ●Sony Music Direct ●MHCL 2890
●曲順:8 ●バージョン:(C)
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●表記:ドクター
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし
1998年3月29日、大阪フェスティバルホールでのライブ。
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