logo 全曲バージョン解説12(111-120)


[111] 新しいシャツ
拡声器で怒鳴っているようにほとんど残響のないドライなボーカルが印象的なハード・チューン。16ビートのスロー・ファンクにも聞こえるがイントロのダブ風の処理や3拍目に強いアタックを置いたタメのあるリズム・パターンからは、裏打ちのビートこそ鳴らされないもののむしろレゲエの文脈で解釈するべきサウンド・プロダクションだろう。クリスマス・ソングやスカ・ナンバーはあるが、本格的なレゲエの楽曲は佐野としては珍しい。

「新しいシャツ」という表現は同じアルバムの『トゥモロウ』にも現れるが、「シャツ」という言葉には「自分にぴったりくるスタイル」とでもいったようなニュアンスがこめられているように思える。歌詞の内容は「新規巻き直し」的世界観が窺えるもので「新しいシャツを探しに行く」という決意が語られるが、それは身にまとったスタイルを更新する時期が来たという認識の裏返しに他ならない。「ウェヘイヘイ」の楽観性が重要な曲。
[53] THE CIRCLE
●アルバム ●オリジナル
●1993.11.10発売 ●Epic ●ESCB 1456
●曲順:6 ●バージョン:(A)
●表記:新しいシャツ
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。


[112] The Circle
佐野元春のキャリアの中でも極めて重要な作品のひとつ。「探していた自由はもうない」「本当の真実ももうない」と言い放ったこの曲の衝撃は大きかった。初期の楽曲で楽観的に約束された潔癖で理想主義的な「自由」や「真実」というスローガンを、佐野はこの曲で明確に否定して見せた。もちろん、佐野は自由や真実そのものを否定した訳ではない。そうしたスローガンがいつしか自分を縛りつけている現実に対してNOを突きつけたのだ。

曲の終盤では「今までのように君を愛して行く」「少しだけやり方を変えてみる」と歌われる。そしてイノセンスは消えてしまうのではなく円環を描きながらその時の自分に必要な形で繰り返し立ち現れるという「サークル・オブ・イノセンス」がこの時期の重要なテーマとなって行く。だが、この曲の重要性は何よりもまず、知らぬ間に力を失い自動化していた言葉を自ら荒々しく破棄したことにある。佐野元春の表現を再生させた名曲だ。
[53] THE CIRCLE
●アルバム ●オリジナル
●1993.11.10発売 ●Epic ●ESCB 1456
●曲順:8 ●バージョン:(A)
●表記:The Circle
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。歌詞カードに「ザ・サークル」の表記あり。
[54] Dance Expression of THE CIRCLE
●アルバム ●リミックス
●1994.1.21発売 ●Epic ●ESCB 1485
●曲順:1 ●バージョン:(B)
●表記:The Circle
●英文名:記載なし
●バージョン名:Mark McGuire Version

アート・オブ・ボーイズによるリミックス・ロング・バージョン。
[67] Club Mix Collection 1984-1999
●アルバム ●リミックス
●2000.10発売 ●Epic ●E30100002A
●曲順:7 ●バージョン:(B)
●表記:The Circle
●英文名:記載なし
●バージョン名:Mark McGuire Mix

ミニ・アルバムで発表したリミックス・バージョンを収録したもの。


[113] Angel
ジョージィ・フェイムのオルガンが印象的なスロウ・レゲエ。前に置かれた「The Circle」のハードでヘヴィな認識を少しずつ寛解させるかのように、「今夜、僕は君の天使になろう」と佐野は歌いかける。天使といえば、キャラメルのパッケージに描かれるような羽根のついた裸の幼児を思い浮かべるが、ここでの天使は媒介としての神の「み使い」という原義通り、愛を運ぶもの、幸いなるものをもたらす存在と考えた方がいいのだろう。

例えばヴィム・ヴェンダースの「ベルリン・天使の詩」ではブルーノ・ガンツの演じる老天使がベルリンの戦勝記念塔に腰かけ「人間になりたい」とため息をついた。佐野が歌う天使もそのような、僕たちの周囲に普通にあるリアルな愛の顕現なのだろうと想像する。ステージで演奏されることは少なく、コンピレーションなどにもほとんど収録されないが、このアルバムでは最も好きな曲かもしれない。リミックスも一聴の価値ある仕上がり。
[53] THE CIRCLE
●アルバム ●オリジナル
●1993.11.10発売 ●Epic ●ESCB 1456
●曲順:9 ●バージョン:(A)
●表記:Angel
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。歌詞カードに「エンジェル」の表記あり。
[54] Dance Expression of THE CIRCLE
●アルバム ●リミックス
●1994.1.21発売 ●Epic ●ESCB 1485
●曲順:5 ●バージョン:(B)
●表記:Angel
●英文名:記載なし
●バージョン名:Night Version

アート・オブ・ボーイズによるリミックス・ロング・バージョン。
[91] SOUND & VISION 1980-2010
●アルバム ●コンピレーション
●2012.5.16発売 ●Sony Music Direct ●DYCL 1821-5
●曲順:48(3-16) ●バージョン:(A)
●表記:エンジェル
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。


[114] 君がいなければ
ヘヴィなトーンで貫かれたアルバムのラストに置かれたスロー・バラード。ギターの響きが重厚な印象を与える。「君がいなければ」という仮定で歌われる歌詞は、深い愛情のようでもあり、苦々しい現実認識のようでもある。悔恨に満ちた別離の歌のようにも、自分をつなぎとめてくれる「君」への真摯な共感のようにも思える。多義的、両義的なこの曲に何を聴き何を見るかは、おそらく僕たち自身の心のありように任されているのだろう。

僕はこの曲で歌われているのは「赦し」なのだと思う。君がいてくれることで喜びやせつなさ、悲しみやさよならの意味を知ることができた。それが総体として何を意味するかは分からないが、そのことによって僕は赦され、そして君もまた赦された。我々はそれぞれ今ここにいることで赦されている。それがこの曲のテーマであり、このアルバムの総括なのだ。「月と専制君主」でのリテイクでこの曲の輪郭がよりくっきりと立ち上がった。
[53] THE CIRCLE
●アルバム ●オリジナル
●1993.11.10発売 ●Epic ●ESCB 1456
●曲順:10 ●バージョン:(A)
●表記:君がいなければ
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。
[88] 月と専制君主
●アルバム ●コンピレーション
●2011.1.26発売 ●DaisyMusic ●POCE-3808
●曲順:9 ●バージョン:(B)
●表記:君がいなければ
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

セルフ・カバー・アルバムのためにリテイク。ギターを主体にしたよりアコースティックでボーカルの際立つアレンジ。


[115] 十代の潜水生活
ハートランドを解散しリリースも途絶えた佐野元春が、2年の沈黙を破ってリリースしたシングル曲。僕自身は仕事で海外に移り住み、自分の生活が大きな転換を迎えていた時期だったこともあって、もう佐野の音楽を聴くことはないのかもしれないと思っていたし、それでもいいと考えていた。それだけに佐野が再びポップ・ミュージックを武器として世界に向かい合う意志を明確にした本作は、本当に奇跡のように感じられたものだった。

何より嬉しかったのはそういう経緯で発表された第一作が本当に身も蓋もない、賑やかでスピード感あふれるロックンロール・チューンであったということ。ブラス・セクションをフィーチャーし、水面下でぶくぶくもがくような十代の精神を「サブマリン」と総括することで鮮やかに切り取った、インテリジェントで騒々しいナンバーは佐野の新しいスタートを飾るのにふさわしいもの。佐野への信頼を確認しこのサイトの原点となった曲。
[56] 十代の潜水生活
●シングル ●オリジナル
●1995.11.1発売 ●Epic ●ESCB 1680
●曲順:1 ●バージョン:(A)
●表記:十代の潜水生活
●英文名:Teenage Submarine
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。
[59] FRUITS
●アルバム ●オリジナル
●1996.7.1発売 ●Epic ●ESCB 1741
●曲順:11 ●バージョン:(B)
●表記:十代の潜水生活
●英文名:Teenage Submarine
●バージョン名:アルバム・バージョン

オリジナル・バージョンとはミックスが異なる。
[79] THE SINGLES EPIC YEARS
●アルバム ●コンピレーション
●2006.7.12発売 ●Sony Music Direct ●MHCL-836/7
●曲順:30 ●バージョン:(A)
●表記:十代の潜水生活
●英文名:記載なし
●バージョン名:Single mix version

オリジナル・バージョン。
[91] SOUND & VISION 1980-2010
●アルバム ●コンピレーション
●2012.5.16発売 ●Sony Music Direct ●DYCL 1821-5
●曲順:51(4-3) ●バージョン:(A)
●表記:十代の潜水生活
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。


[116] 経験の唄
『十代の潜水生活』とのカップリング。アルバム「FRUITS」にも収録された。淡々と「君への変わらない思い」を歌い継いで行くシンプルな構成のスロー・バラードで、確か生命保険会社のCFにも使用された。間奏では飛行機のエンジン音のようにも聞こえるSEと子供の嬌声がオーバーラップし、多義的かつ重層的な歌詞とも相まって、身近な人へのラブソングのようにも、世界のありようを歌うメッセージ・ソングのようにも聞こえる佳曲。

というよりこの曲はおそらくはそのどちらでもあるのだろう。共にあるものすべてへの限りない慈しみと赦し、そこにあるものを受け入れると同時にそこで出来る限りの誠実な生を生きようとする意志。この曲を『経験の唄』と名づけ、休養からの復帰シングルのカップリングに選んだことには佐野の明確なコミットがあるはずだ。この2曲が対になってこそ佐野がポップ・ミュージックへと帰還したことの意味がはっきりする。重要な作品だ。
[56] 十代の潜水生活
●シングル ●オリジナル
●1995.11.1発売 ●Epic ●ESCB 1680
●曲順:2 ●バージョン:(A)
●表記:経験の唄
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。
[59] FRUITS
●アルバム ●オリジナル
●1996.7.1発売 ●Epic ●ESCB 1741
●曲順:13 ●バージョン:(A)
●表記:経験の唄
●英文名:Song of Experience
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。
[66] The 20th Anniversary Edition
●アルバム ●コンピレーション
●2000.1.21発売 ●Epic ●ESCB-2080/1
●曲順:28 ●バージョン:(A)
●表記:経験の唄
●英文名:記載なし
●バージョン名:Original

オリジナル・バージョン。
[91] SOUND & VISION 1980-2010
●アルバム ●コンピレーション
●2012.5.16発売 ●Sony Music Direct ●DYCL 1821-5
●曲順:52(4-4) ●バージョン:(A)
●表記:経験の唄
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。


[117] 楽しい時
アルバム「FRUITS」からの先行シングル第二弾。とはいえこの時点ではアルバムについて明確にアナウンスがあった訳ではなく、進行中のセッションの一端をこの曲から垣間見ることになった訳だが、ニューオリンズR&Bを彷彿させるセカンド・ラインを大胆に取り入れた陽性のパーティ・ソングにはかなり驚かされた。『十代の潜水生活』がストレートなロックンロールだっただけに、この音楽的間口の拡大は佐野の新しい局面を印象づけた。

タイトル通りガチャガチャとうるさく楽しい曲調だが、アレンジは複雑で精緻。複数のリズム・パターンを自在に使い分け、ブラス、ストリングスが交互に前面に出て曲想にキャラクターを与える絡みはスリリングで高度。特にダイナミックなストリングス・アレンジは井上鑑のプロとしての手際が光る。ライブでも時折演奏されるが間違いなく盛り上がる美味しい曲。レビューに際して改めて聴いた「千客万来バージョン」が意外によかった。
[57] 楽しい時
●シングル ●オリジナル
●1996.1.21発売 ●Epic ●ESCB 1715
●曲順:1 ●バージョン:(A)
●表記:楽しい時
●英文名:Fun Time
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。
[57] 楽しい時
●シングル ●オリジナル
●1996.1.21発売 ●Epic ●ESCB 1715
●曲順:2 ●バージョン:(B)
●表記:楽しい時
●英文名:Fun Time
●バージョン名:千客万来バージョン

別ミックス。一部のストリングスやブラスのパートをカットしたりボーカルに深めのリバーブをかけたりしている。
[57] 楽しい時
●シングル ●オリジナル
●1996.1.21発売 ●Epic ●ESCB 1715
●曲順:3 ●バージョン:(C)
●表記:楽しい時
●英文名:Fun Time
●バージョン名:Instrumental

オリジナル・バージョンのインストルメンタル。
[59] FRUITS
●アルバム ●オリジナル
●1996.7.1発売 ●Epic ●ESCB 1741
●曲順:2 ●バージョン:(D)
●表記:楽しい時
●英文名:Fun Time
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョンと同じであるが、曲が終了した後に短いバンジョーの演奏が収録されている。
[66] The 20th Anniversary Edition
●アルバム ●コンピレーション
●2000.1.21発売 ●Epic ●ESCB-2080/1
●曲順:25 ●バージョン:(A)
●表記:楽しい時
●英文名:記載なし
●バージョン名:Original

オリジナル・バージョン。
[79] THE SINGLES EPIC YEARS
●アルバム ●コンピレーション
●2006.7.12発売 ●Sony Music Direct ●MHCL-836/7
●曲順:31 ●バージョン:(A)
●表記:楽しい時
●英文名:記載なし
●バージョン名:Original single version

オリジナル・バージョン。
[91] SOUND & VISION 1980-2010
●アルバム ●コンピレーション
●2012.5.16発売 ●Sony Music Direct ●DYCL 1821-5
●曲順:49(4-1) ●バージョン:(A)
●表記:楽しい時
●英文名:記載なし
●バージョン名:Original single version

オリジナル・バージョン。


[118] ヤァ!ソウルボーイ
アルバム「FRUITS」からの先行シングル第3弾。この頃にはアルバムのリリースもアナウンスされていたのではなかったか。一般に『ダウンタウン・ボーイ』『Wild Hearts』に連なる作品と説明されており、都市生活の中で居場所を探し求めていた少年が、社会生活の中で苦い思いをかみ殺す時期を通り抜け、ここで佐野は「もう一度たたきのめす」と歌う。そこにおいて佐野がもう一度ファイティング・ポーズを取る相手はいったい誰なのか。

オーソドックスなフォーク・ロックであり軽快なポップ・ソング。間奏とアウトロの佐橋佳幸のギター・ソロが素晴らしい。むしろこのソロのためにこの曲があると言ってもいいくらいだ。ヒロ・ホズミによる「Up-Soul Version」なるリミックスがカップリングだが、今手元にないなら敢えて求めるまでもない出来。なお、この曲には佐野がローウェルにあるジャック・ケルアックの墓に献花するロード・ムービー風のクリップが制作された。
[58] ヤァ!ソウルボーイ
●シングル ●オリジナル
●1996.5.22発売 ●Epic ●ESCB 1734
●曲順:1 ●バージョン:(A)
●表記:ヤァ!ソウルボーイ
●英文名:Yah! Soul Boy
●バージョン名:Original Version

オリジナル・バージョン。
[58] ヤァ!ソウルボーイ
●シングル ●オリジナル
●1996.5.22発売 ●Epic ●ESCB 1734
●曲順:3 ●バージョン:(B)
●表記:ヤァ!ソウルボーイ
●英文名:Yah! Soul Boy
●バージョン名:Up-Soul Version

ヒロ・ホズミによるアンビエントなリミックス。
[59] FRUITS
●アルバム ●オリジナル
●1996.7.1発売 ●Epic ●ESCB 1741
●曲順:7 ●バージョン:(A)
●表記:ヤァ!ソウルボーイ
●英文名:Yah! Soul Boy
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。
[79] THE SINGLES EPIC YEARS
●アルバム ●コンピレーション
●2006.7.12発売 ●Sony Music Direct ●MHCL-836/7
●曲順:32 ●バージョン:(A)
●表記:ヤァ!ソウルボーイ
●英文名:記載なし
●バージョン名:Original single version

オリジナル・バージョン。
[91] SOUND & VISION 1980-2010
●アルバム ●コンピレーション
●2012.5.16発売 ●Sony Music Direct ●DYCL 1821-5
●曲順:50(4-2) ●バージョン:(A)
●表記:ヤァ!ソウルボーイ
●英文名:記載なし
●バージョン名:Original single version

オリジナル・バージョン。


[119] ダンスが終わる前に
渡辺満里奈に提供した曲のセルフ・カバー。アルバム「FRUITS」のセッションでレコーディングされたがアルバムには収録されずアウト・テイクとなった。この曲では元くじらの楠均がドラム、村松邦男がギターを担当しており、インプロビゼーショナルでスポンテイニアスな演奏が印象的。佐野のレパートリーの中では最もジャズに接近したアレンジかもしれない。コンピレーションなどにも収録されておらず、レア・トラックとなっている。

曲そのものは「口づけは要らないからダンスが終る前に変わらない約束をして欲しい」と願う女性の心情を歌うチャーミングなラブ・ソングであり、初期の佐野に通じるナイーヴでスイートなセンチメンタリズムが微笑ましい。渡辺のアルバムではプロデューサーである大瀧詠一がアレンジしており、ナイアガラ・マナーに則った流麗なサウンド・プロダクションが絶妙。この曲の魅力はむしろ、渡辺−大瀧によるバージョンでこそ堪能できる。
[58] ヤァ!ソウルボーイ
●シングル ●オリジナル
●1996.5.22発売 ●Epic ●ESCB 1734
●曲順:2 ●バージョン:(A)
●表記:ダンスが終わる前に
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。


[120] インターナショナル・ホーボー・キング
アルバム「FRUITS」の冒頭を飾るナンバー。アルバムでは鳥のさえずりのSEから梵鐘のようなパーカッションを合図にアンビエントな導入を経て本編に展開して行くが、のちにアルバム「GRASS」に収められたバージョンではこの部分が大胆にカットされている。『ミスター・アウトサイド』と同様、アルバムのオーバーチュアとしての印象が強いが、本編だけでも2分半ほどのサイズにサビ、ブリッジも備えた立派なポップ・チューンである。

この後、佐野と行動をともにすることになるバンドの名を冠し(バンドはその後、名前が長すぎるという理由で「インターナショナル」を外す)、「ハートランド後」の佐野の活動の幕開けを告げる象徴的な作品。ハネたリズムで「幸せな歌を聴かせて」「リズムに身を委ねて」「いつものやり方で」とリスナーを扇動するハネたリズムのストレートなファンク・ナンバーは、これから始まる佐野の新しい冒険の予感と示唆に満ちた作品である。
[59] FRUITS
●アルバム ●オリジナル
●1996.7.1発売 ●Epic ●ESCB 1741
●曲順:1 ●バージョン:(A)
●表記:インターナショナル・ホーボー・キング
●英文名:International Hobo King
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。
[68] GRASS
●アルバム ●コンピレーション
●2000.11.22発売 ●Epic ●ESCB-2190
●曲順:5 ●バージョン:(B)
●表記:インターナショナル・ホーボー・キング
●英文名:International Hobo King
●バージョン名:'00 mix version

渡辺省二郎によるリミックス。音数が整理されている他、オリジナル・バージョンの冒頭のSE部分がカットされている。



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