logo 全曲バージョン解説11(101-110)


[101] 廃虚の街
アブストラクトかつアンビエントな曲。アフリカンなパーカッションとシンセサイザーをバックに散文詩「エーテルのための序章」を思わせる抽象的な歌詞を歌う。ボーカルにはメロディがつけられてはいるが、ポエトリー・リーディングとの相似性、親和性を強く意識させる、ポップ・ソングとしては非典型なフォーマットの曲である。実際、94年12月のイベント「Beat-titude」で、ポエトリー・リーディングに編曲されて披露されている。

デビッド・アムラム、越智兄弟と共演したこのときのパフォーマンスは第3期「THIS」2号付録のCDに収められ、その後アルバム「Spoken Words」「BEATITUDE」にも再録されている。生命力あふれるパーカッションにリードされたこのときの演奏はオリジナル以上にこの曲の本質を引き出している。遠い雷鳴で始まり、嵐が過ぎ去って広がる青空に歌う小鳥のさえずりで終わる。難解だが佐野の言葉の喚起力を自由に楽しめばそれでいいと思う。
[49] sweet 16
●アルバム ●オリジナル
●1992.7.22発売 ●Epic ●ESCB 1308
●曲順:5 ●バージョン:(A)
●表記:廃虚の街
●英文名:THE WASTE TOWN
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。


[102] 君のせいじゃない
数えてはないがいきなりボーカルで始まる曲は佐野のレパートリーにもそれほど多くはないはず。アバンギャルドでハードなブルース・ロック・チューン。引きずるようなビートに乗せて奏でられる長田進の破れたギターの音が特徴的。この曲も歌詞は抽象的で難解。激しい自己否定的なモメントと、その隙間に光を見ようとする祈りのようなものが複雑に絡み合ったアンビバレントな思い。このアルバムでもまだ佐野は混乱しているようだ。

アルバムに収められたきり、コンピレーションなどには一切収録されていないので、あまり顧みられることのない曲。ライブとかでも聴いた記憶がない。英文タイトルは『Cry』だが、曲中では「I'll try」とも歌われる。先へ行こうとする意志を奮い立たせながら、一方で「また心が壊れて行く」と引き裂かれる心情を歌う。「君のせいじゃない」とはいったい何に対する責任のことか。この曲にはきっと聴き手の心情が投影されるのだろう。
[49] sweet 16
●アルバム ●オリジナル
●1992.7.22発売 ●Epic ●ESCB 1308
●曲順:7 ●バージョン:(A)
●表記:君のせいじゃない
●英文名:CRY
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。


[103] ボヘミアン・グレイブヤード
まるでバグパイプのように鳴らされるシンセに導かれてはじまる。跳ねたリズムで全編を楽観的なトーンが貫いており、間奏のトロンボーンやスキャットもどこかユーモラス。佐野の楽曲の中でもあまり他に例の思いつかない独特のポップな雰囲気を持った曲。だが、そこで歌われる現実認識はシリアス。僕はどこにでも行けるけれど僕はどこにも行けない。それは自由を追い求めてさまよったティーンエイジフッドのひとつの終着点なのだ。

この曲のタイトルは「ボヘミアンの墓場」。そこに葬られているのは自らのボヘミアン気質であり、それは社会的に無答責であったからこそ鋭く突きつけることができた刃を今の自分へとどう回収するかという、この時の佐野が抱え込んだアポリアへの回答であった。その曲が「スイート16」と名づけられたアルバムに無造作に放り出されているところに大きな意味があるのだろう。佐野のキャリアの中でも極めて重要なナンバーだと僕は思う。
[49] sweet 16
●アルバム ●オリジナル
●1992.7.22発売 ●Epic ●ESCB 1308
●曲順:8 ●バージョン:(A)
●表記:ボヘミアン・グレイブヤード
●英文名:BOHEMIAN GRAVEYARD
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。
[68] GRASS
●アルバム ●コンピレーション
●2000.11.22発売 ●Epic ●ESCB-2190
●曲順:12 ●バージョン:(B)
●表記:ボヘミアン・グレイブヤード
●英文名:Bohemian Graveyard
●バージョン名:'00 mix and edited version

渡辺省二郎がリミックスを手がけ、2コーラス目をカットしてサイズを縮めたショート・バージョン。全体にタイトな仕上がりとなっている。
[91] SOUND & VISION 1980-2010
●アルバム ●コンピレーション
●2012.5.16発売 ●Sony Music Direct ●DYCL 1821-5
●曲順:39(3-7) ●バージョン:(A)
●表記:ボヘミアン・グレイブヤード
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。


[104] ハッピーエンド
この曲は確かリリース前にラジオ番組でオンエアされてレア・トラック扱いされてたんじゃなかったっけ。後にアルバム「GRASS」に収められた「ブッダ」がこの曲の原型だが、仕上がりの印象は随分違ったものになっている。ソリッドでタイトなロック・ナンバーの「ブッダ」に比べれば、この曲は大陸的で大らかなポップ・ソング。ラテンというかアフリカンなパーカッションを全編に亘ってフィーチャーしたテンポのいいナンバーだ。

アルバムに収録されたきりコンピレーションには一切収められておらず、ライブでも聴いた記憶がない。佐野が「ブッダ」をお蔵入りにして「ハッピーエンド」を新たにレコーディングし直した意図はどこにあったのかは知る由もないが、大仰に過ぎるとも感じられ、コンパクトな「ブッダ」の方を好む人がいたとしても不思議はない。「新しく始めるんだぜ」と結ばれる「ハッピーエンド」だが、ここにあるのは解放よりは祈りかもしれない。
[49] sweet 16
●アルバム ●オリジナル
●1992.7.22発売 ●Epic ●ESCB 1308
●曲順:9 ●バージョン:(A)
●表記:ハッピーエンド
●英文名:HAPPY END
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。


[105] 彼女の隣人
この曲は不思議な位置づけの曲だ。92年7月にアルバム「sweet 16」がリリースされた後、4ヵ月後の11月にシングルで発売され、カップリングは『レインボー・イン・マイ・ソウル』だった。アルバム「The Circle」に収められたのは1年後の93年11月。佐野はこれら2枚のアルバムが表裏をなす作品だと説明しているが、だとすればそれをつなぐリングはこの曲だ。そのせいかアルバム収録にあたって大きくミックスが変更されている。

ゆったりしたテンポのバラッドだがハードなギター・ソロが入るなど特徴のあるアレンジで「ありったけのラヴ」を「君と抱きしめて行く」と歌う。このスタイルはアルバム「The Circle」の冒頭『欲望』にもつながって行く。そしてそこにあるのは浄化への希求だ。この時期の佐野が切実に求めていたのは自分の成長と折り合いをつけて行くこと。そのために佐野は何かを洗い流す激しい雨のような6分ものゴスペルを必要としたのだろう。
[51] 彼女の隣人
●シングル ●オリジナル
●1992.11.21発売 ●Epic ●ESDB 3345
●曲順:1 ●バージョン:(A)
●表記:彼女の隣人
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。
[53] THE CIRCLE
●アルバム ●オリジナル
●1993.11.10発売 ●Epic ●ESCB 1456
●曲順:7 ●バージョン:(B)
●表記:彼女の隣人
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョンとはミックスが異なる。
[55] THE GOLDEN RING
●アルバム ●ライブ
●1994.11.1発売 ●Epic ●ESCB-1516/8
●曲順:33 ●バージョン:(C)
●表記:彼女の隣人
●英文名:Don't Cry
●バージョン名:記載なし

1993年1月16日に大阪城ホールで行われた「See Far Miles Tour Part II」でのライブ。
[66] The 20th Anniversary Edition
●アルバム ●コンピレーション
●2000.1.21発売 ●Epic ●ESCB-2080/1
●曲順:22 ●バージョン:(B)
●表記:彼女の隣人
●英文名:記載なし
●バージョン名:Original

アルバム・バージョン。
[79] THE SINGLES EPIC YEARS
●アルバム ●コンピレーション
●2006.7.12発売 ●Sony Music Direct ●MHCL-836/7
●曲順:29 ●バージョン:(A)
●表記:彼女の隣人
●英文名:記載なし
●バージョン名:Single mix version

オリジナル・バージョン。
[91] SOUND & VISION 1980-2010
●アルバム ●コンピレーション
●2012.5.16発売 ●Sony Music Direct ●DYCL 1821-5
●曲順:44(3-12) ●バージョン:(A)
●表記:彼女の隣人
●英文名:記載なし
●バージョン名:Single mix version

オリジナル・バージョン。


[106] 欲望
アルバム「The Circle」の冒頭を飾るナンバー。1分近くにわたって重厚なギターのファンファーレとでもいうものが奏でられ、それに導かれるようにして12連シャッフルのリズムが始まる。重たく引きずるようなビートに乗せて、ポエトリー・リーディングのようにスピーク・アウトするスタイルのボーカルが都市の叙事詩を語る。アルバムのオープニングとしては異例のヘヴィな曲であり、それがこのアルバムの性格を予告しているようだ。

この曲に現れる「銀色の羽をした天使」はのちに「黄金色の天使」に引き継がれるものか。「オレを助けてくれ」というゴスペルのようなコーラスを間にはさみながら、佐野は都市生活をドライブして行くガソリンとしての欲望について歌う。「グッドラックよりもショットガンが欲しい 君を撃ちたい」「地下鉄の窓に映る欲望 ふくれていくだけの欲望」といった歌詞からは佐野の表現者としての成長を感じる。救済を求めた祈りの詠唱だ。
[53] THE CIRCLE
●アルバム ●オリジナル
●1993.11.10発売 ●Epic ●ESCB 1456
●曲順:1 ●バージョン:(A)
●表記:欲望
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。
[54] Dance Expression of THE CIRCLE
●アルバム ●リミックス
●1994.1.21発売 ●Epic ●ESCB 1485
●曲順:2 ●バージョン:(B)
●表記:欲望
●英文名:記載なし
●バージョン名:Rescue Version

ヒロ・ホズミによるリミックス・ロング・バージョン。
[55] THE GOLDEN RING
●アルバム ●ライブ
●1994.11.1発売 ●Epic ●ESCB-1516/8
●曲順:28 ●バージョン:(C)
●表記:欲望
●英文名:Desire
●バージョン名:記載なし

1994年4月23日に日本武道館で行われた「The Circle Tour」でのライブ。
[67] Club Mix Collection 1984-1999
●アルバム ●リミックス
●2000.10発売 ●Epic ●E30100002A
●曲順:6 ●バージョン:(B)
●表記:欲望
●英文名:記載なし
●バージョン名:Rescue Version

ミニ・アルバムで発表したリミックス・バージョンを収録したもの。
[68] GRASS
●アルバム ●コンピレーション
●2000.11.22発売 ●Epic ●ESCB-2190
●曲順:9 ●バージョン:(D)
●表記:欲望
●英文名:Desire
●バージョン名:'00 mix and edited version

渡辺省二郎がリミックス。2コーラス目と4コーラス目を丸ごとカットしてオリジナルの半分以下のサイズにしたショート・バージョン。
[86] The Very Best of Motoharu Sano
●アルバム ●コンピレーション
●2010.9.29発売 ●Sony Music Direct ●MHCL 20114
●曲順:12 ●バージョン:(E)
●表記:欲望
●英文名:記載なし
●バージョン名:Original version

クレジットはオリジナルとなっているが、実際にはアルバム「THE CIRCLE」収録のオリジナル・バージョンのギターのイントロを40秒ほどカットした編集バージョン。
[89] All Flowers In Time
●アルバム ●ライブ
●2011.12.21発売 ●DaisyMusic ●(No Number)
●曲順:7 ●バージョン:(F)
●表記:欲望
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

2011年6月19日東京国際フォーラムでのライブ。
[91] SOUND & VISION 1980-2010
●アルバム ●コンピレーション
●2012.5.16発売 ●Sony Music Direct ●DYCL 1821-5
●曲順:46(3-14) ●バージョン:(E)
●表記:欲望
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

バージョン名の記載がないが、実際にはアルバム「THE CIRCLE」収録のオリジナル・バージョンのギターのイントロを40秒ほどカットした編集バージョン。


[107] Tomorrow
オープニングの「欲望」が重々しい祈りでアルバムの幕を開けた後、力強いピアノのコード・ストロークが鳴らされる。ほとんどの曲がハネたリズムで歌われるこのアルバムでは数少ないストレートなエイト・ビートの曲。「明日」というタイトルの通り肯定的なトーンで「忘れない素晴らしい日々」「変わらない君への思い」と佐野が歌う。「いつまでもそこにいて欲しい」というあけすけなメッセージがアルバムのエンジンを動かして行く。

だが、この曲のハイライトは何といってもブリッジの部分だ。「作り話はいらない/ただ素早く叩け/すみやかに動け」という歌詞の持つ透徹した確信はどうだ。ここでは佐野の目は確実に次に来たるべきものを捉えている。「そいつを解き放て」と繰り返すコーラスに乗せて「すべてはよくなりつつある」と歌う佐野、「これが君の魂だ」と言いきる佐野は、だれよりもナイーブであるがゆえにだれよりも力を望んだ。覚醒のアンセムだ。
[53] THE CIRCLE
●アルバム ●オリジナル
●1993.11.10発売 ●Epic ●ESCB 1456
●曲順:2 ●バージョン:(A)
●表記:Tomorrow
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。歌詞カードに「トゥモロウ」の表記あり。
[54] Dance Expression of THE CIRCLE
●アルバム ●リミックス
●1994.1.21発売 ●Epic ●ESCB 1485
●曲順:4 ●バージョン:(B)
●表記:Tomorrow
●英文名:記載なし
●バージョン名:Manana Version

アート・オブ・ボーイズによるリミックス・ロング・バージョン。
[66] The 20th Anniversary Edition
●アルバム ●コンピレーション
●2000.1.21発売 ●Epic ●ESCB-2080/1
●曲順:21 ●バージョン:(C)
●表記:トゥモロウ
●英文名:記載なし
●バージョン名:Edited version

アウトロのフェイド・アウトを早めたショート・バージョン。


[108] Rain Girl
このアルバムで唯一のアップテンポなエイトビートのポップ・ソング。このアルバムからシングル・カットするとすればこの曲だと思うし、実際CMにも使われたがシングルにはならなかった。「ジャスミン・ガール」や「だいじょうぶ、と彼女は言った」にも連なる「彼女モノ」の系譜か。軽快なドラムのフィルから始まり、ベースは8分音符を刻む。疾走感と呼ぶのに相応しい典型的なエイトビート。むしろ佐野には珍しい曲かもしれない。

いつの頃からかライブではスローなワルツにアレンジされて演奏されるようになり、アルバム「月と専制君主」にもそのバージョンが収録されたが、まるで何かの「救い」の顕れのように躊躇を振り捨てたオリジナルの方が断然素晴らしい。アート・オブ・ボーイズによるリミックスもあるがこれも中途半端な出来で探してまで聴くほどのものでもない。全体に重く内省的なトーンのアルバムにあってロックンローラーとしての矜持を示した。
[53] THE CIRCLE
●アルバム ●オリジナル
●1993.11.10発売 ●Epic ●ESCB 1456
●曲順:3 ●バージョン:(A)
●表記:Rain Girl
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。歌詞カードに「レイン・ガール」の表記あり。
[54] Dance Expression of THE CIRCLE
●アルバム ●リミックス
●1994.1.21発売 ●Epic ●ESCB 1485
●曲順:3 ●バージョン:(B)
●表記:Rain Girl
●英文名:記載なし
●バージョン名:Umbrella Version

アート・オブ・ボーイズによるリミックス・ロング・バージョン。
[66] The 20th Anniversary Edition
●アルバム ●コンピレーション
●2000.1.21発売 ●Epic ●ESCB-2080/1
●曲順:23 ●バージョン:(C)
●表記:レインガール
●英文名:記載なし
●バージョン名:'99 mix and edit version

渡辺省二郎によるリミックスに加え、2コーラス目を丸ごとカットしたショート・バージョン。
[88] 月と専制君主
●アルバム ●コンピレーション
●2011.1.26発売 ●DaisyMusic ●POCE-3808
●曲順:10 ●バージョン:(D)
●表記:レインガール
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

セルフ・カバー・アルバムのためにリテイク。ワルツにリアレンジされたアコースティックなバージョン。
[91] SOUND & VISION 1980-2010
●アルバム ●コンピレーション
●2012.5.16発売 ●Sony Music Direct ●DYCL 1821-5
●曲順:47(3-15) ●バージョン:(A)
●表記:レインガール
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。


[109] Weekly News
重く引きずるようなスロー・ファンクであり、トーンは暗い。タイトルの通り時事問題を題材にしたストレートなポリティカル・ソングである。冒頭で佐野は「なぜ。戦車の下敷きになる人たち」と歌う。これはもちろん1989年に中国で起こった民主化運動の弾圧事件である天安門事件を念頭に置いたものであり、人間一人の存在を国家権力がたやすく蹂躙することへの直接的な異議申立だ。佐野は「遠い国の出来事じゃない」とも指摘する。

「決して傷はつかないようにうまく立ち回るのは」「どんな気がする」と佐野は指弾する。だが、この問いを突きつけられているのは果たして誰なのか。こうした楽曲を聴くと、僕たちはほぼ自動的に自分を「弱者」の側に置いて権力者を糾弾している気になる。しかし、この情報資本主義社会に「戦争の親玉」が存在するのか。もしかして「いつも何かに守られたままうまく逃げ回るのは」僕たち自身ではないのか。重層的に問いかける曲。
[53] THE CIRCLE
●アルバム ●オリジナル
●1993.11.10発売 ●Epic ●ESCB 1456
●曲順:4 ●バージョン:(A)
●表記:Weekly News
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。歌詞カードに「ウィークリー・ニュース」の表記あり。


[110] 君を連れてゆく
全体に内省的で重いトーンのアルバムにあって、率直で前向きなバイブレーションを感じさせるミドル・バラード。かつて親しかった女性と、長い時間と曲折を経て再び寄り添い、新しく始めようと歌うラブソングである。それはまるで、真実を探す旅をイノセンスの円環(サークル)という気づきを通じて蘇生させ、僕たちの前に再び提示したこのアルバムのテーマを象徴しているようでもある。重厚でハネた16ビートの心地よいグルーヴだ。

ステージでも何度か聴いたことがあるように思う。2011年大阪城ホールでのライブではヒートウェイヴの山口洋をゲストに迎えてデュエットした。派手さはないがこのアルバムの核になる曲のひとつだと思う。「愛をやり直し 仕事をやり直し 君を連れて行きたい ついてきてくれるね お願いさ」。この驚くほどあけすけな愛の告白は、アルバムの他の曲と同じく今ここにあって現実に手に取れる祈りである。ここにあるのは赦しと浄化だ。
[53] THE CIRCLE
●アルバム ●オリジナル
●1993.11.10発売 ●Epic ●ESCB 1456
●曲順:5 ●バージョン:(A)
●表記:君を連れてゆく
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。
[66] The 20th Anniversary Edition
●アルバム ●コンピレーション
●2000.1.21発売 ●Epic ●ESCB-2080/1
●曲順:24 ●バージョン:(A)
●表記:君を連れてゆく
●英文名:記載なし
●バージョン名:Original

オリジナル・バージョン。
[89] All Flowers In Time
●アルバム ●ライブ
●2011.12.21発売 ●DaisyMusic ●(No Number)
●曲順:8 ●バージョン:(B)
●表記:君を連れてゆく
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

2011年3月6日大阪城ホールでのライブ。ゲスト・ボーカルにヒートウェイヴの山口洋を迎えている。
[91] SOUND & VISION 1980-2010
●アルバム ●コンピレーション
●2012.5.16発売 ●Sony Music Direct ●DYCL 1821-5
●曲順:45(3-13) ●バージョン:(A)
●表記:君を連れてゆく
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。



Copyright Reserved
2006-2014 Silverboy & Co.
e-Mail address : silverboy@silverboy.com