logo 全曲バージョン解説09(81-90)


[81] 水の中のグラジオラス
シングル「シティチャイルド」のカップリングとしてリリースされ、その後はシングル・コンピレーションに一度収録されたきりで、あまり多くの人の耳には届いていないだろうと思われる曲。ミドル・テンポのフォーク・ロックだが逆回転と女声コーラスを効果的に使いサイケデリックな印象。歌詞は抽象的でアルバム「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」のアウト・テイクのひとつであることを窺わせる。マニアからは評価の高い作品だろう。

演奏はハートランドであり、アルバムのレコーディングに先立って行われたがひとつの作品としてまとめられることのなかった東京でのセッションにおける貴重な音源だろう。アウトロの部分では佐野が抽象詩「エーテルのための序章」を朗読するのが聞こえるが、これはグラジオラスが水の中でブクブクとつぶやいているイメージらしい。この抽象詩は佐野のスポークン・ワーズのマテリアルとして重要なもの。探してでも聴く価値のある曲。
[30] シティチャイルド
●シングル ●オリジナル
●1987.10.8 ●Epic ●ESDB 3001
●曲順:3 ●バージョン:(A)
●表記:水の中のグラジオラス
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。
[40] Moto Singles 1980-1989
●アルバム ●コンピレーション
●1990.5.12 ●Epic ●ESCB-1064/5
●曲順:33 ●バージョン:(A)
●表記:水の中のグラジオラス
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。


[82] Home Planet―地球こそ私の家
ジャケットの記載によればTBSの「宇宙プロジェクト」なる番組のテーマらしく渡辺美里とのデュエット。アーティスト名義も渡辺との共同。アルバム「ナポレオンフィッシュ」と「Time Out!」の間に単発でリリースされた作品でなぜかプロモーションもほとんどなされず、ほぼ忘れられた曲。後にシングル・コレクションに収録されたものの、タイアップやレーベルの看板アーティストとのデュエットという話題性の割に冷遇されている。

とはいえ、わざわざ音源を探し出して聴くほどの価値のある曲かといえばそんなこともない。大仰な演奏に乗せて歌い上げられるミドル・バラードだが、曲自体の作りが今ひとつの上に(曲の出来が今ひとつなのはカップリングのカラオケの退屈さを聴けば分かる)渡辺のボーカルが暑苦しく、最後まで通して聴くのはしんどい。その後、ライブなどでも演奏されることはなく、むしろ佐野の黒歴史。アルバム未収録でよかったと言うべきか。
[41] Home Planet―地球こそ私の家
●シングル ●オリジナル
●1990.8.22 ●Epic ●ESDB 3131
●曲順:1 ●バージョン:(A)
●表記:Home Planet―地球こそ私の家
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。
[41] Home Planet―地球こそ私の家
●シングル ●オリジナル
●1990.8.22 ●Epic ●ESDB 3131
●曲順:2 ●バージョン:(B)
●表記:Home Planetのテーマ
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョンのボーカル・トラックをカットしたインスト。佐野自身の名前が「リミックス」としてクレジットされているが、際立ったミックスの違いはないようである。
[79] THE SINGLES EPIC YEARS
●アルバム ●コンピレーション
●2006.7.12 ●Sony Music Direct ●MHCL-836/7
●曲順:24 ●バージョン:(A)
●表記:ホーム・プラネット―地球こそ私の家
●英文名:記載なし
●バージョン名:Original single version

オリジナル・バージョン。


[83] ジャスミンガール
アルバム「TIME OUT!」からの先行シングル。山下達郎の『高気圧ガール』などに触発され、『〜ガール』というタイトルの曲を書きたかったがイメージが定まらず、最初は『クレソン・ガール』というタイトルだったと自ら明かしている。ミドル・テンポのフォーク・ロック調で都市に住む自立した女性を歌う。ポップな曲だが隙間の多いアコースティックなサウンド・プロダクションでリラックスした雰囲気に仕上がっており好感が持てる。

かつてはステージでもしばしば演奏されたが最近はあまり聴いていないような気がする。後の『だいじょうぶ、と彼女は言った』にもつながって行くような、シリアスな現実認識と日常の中でそれに立ち向かう静かな意志、闘志。代表曲として語られることは少ないが、この時期の佐野がこうした出来のよいポップ・ソングを少なからず制作したことは記憶されるべきだろう。古田たかしのドタバタしたフィルの入ったドラミングが素晴らしい。
[42] ジャスミンガール
●シングル ●オリジナル
●1990.10.1 ●Epic ●ESDB 3155
●曲順:1 ●バージョン:(A)
●表記:ジャスミンガール
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。
[43] TIME OUT!
●アルバム ●オリジナル
●1990.11.9 ●Epic ●ESCB-1111
●曲順:4 ●バージョン:(A)
●表記:ジャスミンガール
●英文名:Jasmine Girl
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。
[52] NO DAMAGE II
●アルバム ●コンピレーション
●1992.12.9 ●Epic ●ESCB-1342
●曲順:4 ●バージョン:(A)
●表記:ジャスミンガール
●英文名:Jasmine Girl
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン(ブックレットには「アルバム‘TIME OUT!’より収録」と記載)。
[55] THE GOLDEN RING
●アルバム ●ライブ
●1994.11.1 ●Epic ●ESCB-1516/8
●曲順:27 ●バージョン:(B)
●表記:ジャスミンガール
●英文名:Jasmine Girl
●バージョン名:記載なし

1992年3月23日に神奈川県民ホールで行われた「See Far Miles Tour Part I」でのライブ。
[66] The 20th Anniversary Edition
●アルバム ●コンピレーション
●2000.1.21 ●Epic ●ESCB-2080/1
●曲順:11 ●バージョン:(C)
●表記:ジャスミンガール
●英文名:記載なし
●バージョン名:'99 mix version

渡辺省二郎によるリミックス。オリジナル・バージョンではカットされていたブルース・ハープによる間奏が聞こえる。
[79] THE SINGLES EPIC YEARS
●アルバム ●コンピレーション
●2006.7.12 ●Sony Music Direct ●MHCL-836/7
●曲順:25 ●バージョン:(A)
●表記:ジャスミンガール
●英文名:記載なし
●バージョン名:Original single version

オリジナル・バージョン。
[91] SOUND & VISION 1980-2010
●アルバム ●コンピレーション
●2012.5.16 ●Sony Music Direct ●DYCL 1821-5
●曲順:34(3-2) ●バージョン:(A)
●表記:ジャスミンガール
●英文名:記載なし
●バージョン名:Original single version

オリジナル・バージョン。バージョン名は「Original single version」だが、この曲に関してはシングル・バージョンもアルバム収録のオリジナル・バージョンと同じとの認識。
[115] GREATEST SONGS COLLECTION 1980-2004
●アルバム ●コンピレーション
●2020.10.7 ●Sony Music Direct ●MHCL 30640-2
●曲順:2-3 ●バージョン:(A)
●表記:ジャスミンガール
●英文名:Jasmine Girl
●バージョン名:Original version

オリジナル・バージョン
[127] SWEET16 30TH ANNIVERSARY
●アルバム ●コンピレーション
●2023.3.29 ●DaisyMusic ●MHCL 2984-90
●曲順:4-8 ●バージョン:(B)
●表記:ジャスミンガール
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

1992年3月23日、神奈川県民ホールで行われた「See Far Miles Tour Part I」でのライブ。


[84] 空よりも高く
当初はシングル『ジャスミンガール』のカップリングとしてリリースされ、その後アルバム「TIME OUT!」のラスト・ナンバーとしてフィーチャーされた7分近い大曲(シングルでは40秒近く編集されている)。かつて「街に飛び出そう」と歌った佐野元春がこの時期「家に帰ろう」と歌わざるを得なかったところにこの曲、このアルバムの困難さを見る。英文タイトルは『HOME』で、「ホーム・アルバム」と呼ばれた本作のタイトル・チューン。

夏の嵐が近づく中で、やりかけたこともそのままでいいから家に帰ろうと歌うこの曲では、単調なメロディが繰り返され、アルバムのラストに相応しい盛り上がりも希薄で、佐野の躊躇や逡巡の方が印象に残る。曲そのものとしての出来は必ずしもいいとは言い難い。佐野はいったい何を手に、どんな思いで家に帰ろうとしたのか。いや、帰るべき家とは果たしてどこだったのか。それはおそらく僕たち自身にも突きつけられた難問に違いない。
[42] ジャスミンガール
●シングル ●オリジナル
●1990.10.1 ●Epic ●ESDB 3155
●曲順:2 ●バージョン:(A)
●表記:空よりも高く
●英文名:記載なし
●バージョン名:CD Single Version

後にアルバム「TIME OUT!」で発表されるオリジナル・バージョンを編集したショート・バージョン。
[43] TIME OUT!
●アルバム ●オリジナル
●1990.11.9 ●Epic ●ESCB-1111
●曲順:11 ●バージョン:(B)
●表記:空よりも高く
●英文名:Home
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。
[55] THE GOLDEN RING
●アルバム ●ライブ
●1994.11.1 ●Epic ●ESCB-1516/8
●曲順:37 ●バージョン:(C)
●表記:空よりも高く
●英文名:Home
●バージョン名:記載なし

1990年12月28日に大阪フェスティバルホールで行われた「Time Out! Tour」のリハーサルでの演奏を収録。


[85] ぼくは大人になった
極めて内省的、内向的なこのアルバムにあって、まるで「つまらない大人にはなりたくない」と歌った『ガラスのジェネレーション』へのアンサー・ソングであるかのように「ぼくは大人になった」と宣言するオープニング曲。しかし歌詞の内容は「ため息をつくのはもうやめよう」と自分に言い聞かせるだけで、最後は寂しげな口笛に引き取られる。大人になったということの意味や覚悟はどこにも見当たらない。これもまた困難な曲である。

英文タイトルは『A Big Boy Now』。何のことはない、僕たちは大人になったのではなく大きな少年になっただけ。そんな自嘲気味なユーモアは、むしろ自分自身に対して「ぼくは大人になったのだ」と言い聞かせる佐野自身の迷いを象徴しているかのようだ。曲調も抜けのいいロックンロールやポップ・ソングであるよりは何かを引きずるようなハネたファンク。ライブでもよく演奏される佳曲だが通過点としての重要性を強調しておきたい。
[43] TIME OUT!
●アルバム ●オリジナル
●1990.11.9 ●Epic ●ESCB-1111
●曲順:1 ●バージョン:(A)
●表記:ぼくは大人になった
●英文名:A Big Boy Now
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。
[45] ぼくは大人になった
●シングル ●オリジナル
●1991.4.10 ●Epic ●ESDB-3201
●曲順:1 ●バージョン:(A)
●表記:ぼくは大人になった
●英文名:A Big Boy Now
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。
[52] NO DAMAGE II
●アルバム ●コンピレーション
●1992.12.9 ●Epic ●ESCB-1342
●曲順:11 ●バージョン:(A)
●表記:ぼくは大人になった
●英文名:A Big Boy Now
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン(ブックレットには「アルバム‘TIME OUT!’より収録」と記載)。
[55] THE GOLDEN RING
●アルバム ●ライブ
●1994.11.1 ●Epic ●ESCB-1516/8
●曲順:23 ●バージョン:(B)
●表記:ぼくは大人になった
●英文名:A Big Boy Now
●バージョン名:記載なし

1990年12月27日に大阪フェスティバルホールで行われた「Time Out! Tour」でのライブ。
[66] The 20th Anniversary Edition
●アルバム ●コンピレーション
●2000.1.21 ●Epic ●ESCB-2080/1
●曲順:10 ●バージョン:(C)
●表記:ぼくは大人になった
●英文名:記載なし
●バージョン名:Original

「Original」と表記されているものの、ミックスは明らかにオリジナルと異なり、ギターの鳴りがかなり前面に押し出されている。ボーカル・トラックにも「まだ1-2-3」の後など一部明らかな違いがある(たくりんさんからの情報)。渡辺省二郎によるリミックスか。
[79] THE SINGLES EPIC YEARS
●アルバム ●コンピレーション
●2006.7.12 ●Sony Music Direct ●MHCL-836/7
●曲順:26 ●バージョン:(A)
●表記:ぼくは大人になった
●英文名:記載なし
●バージョン名:Original single version

オリジナル・バージョン。
[86] The Very Best of Motoharu Sano
●アルバム ●コンピレーション
●2010.9.29 ●Sony Music Direct ●MHCL 20114
●曲順:10 ●バージョン:(A)
●表記:ぼくは大人になった
●英文名:記載なし
●バージョン名:Original version

オリジナル・バージョンをリマスター。
[91] SOUND & VISION 1980-2010
●アルバム ●コンピレーション
●2012.5.16 ●Sony Music Direct ●DYCL 1821-5
●曲順:33(3-1) ●バージョン:(A)
●表記:ぼくは大人になった
●英文名:記載なし
●バージョン名:Original single version

オリジナル・バージョン。バージョン名は「Original single version」だが、この曲に関してはシングル・バージョンもアルバム収録のオリジナル・バージョンと同じとの認識。
[115] GREATEST SONGS COLLECTION 1980-2004
●アルバム ●コンピレーション
●2020.10.7 ●Sony Music Direct ●MHCL 30640-2
●曲順:2-13 ●バージョン:(A)
●表記:ぼくは大人になった
●英文名:A Big Boy Now
●バージョン名:Original version

オリジナル・バージョン。
[127] SWEET16 30TH ANNIVERSARY
●アルバム ●コンピレーション
●2023.3.29 ●DaisyMusic ●MHCL 2984-90
●曲順:3-11 ●バージョン:(D)
●表記:ぼくは大人になった
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

1992年3月23日、神奈川県民ホールで行われた「See Far Miles Tour Part I」でのライブ。
[127] SWEET16 30TH ANNIVERSARY
●アルバム ●コンピレーション
●2023.3.29 ●DaisyMusic ●MHCL 2984-90
●曲順:5-2 ●バージョン:(E)
●表記:ぼくは大人になった
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

1993年1月24日、横浜アリーナで行われた「See Far Miles Tour Part II」でのライブ。


[86] クエスチョンズ
佐野の作品の中ではおそらく多くの人にとって認識の薄い曲のひとつだろう。こうやってレビューするために改めて聴き返すと、意外にシンプルなロックンロールで全然悪くないが、アルバム全体の印象が落ち着いたものであるだけに、流れに埋没してさしたる記憶を残さなかったのか。ギターの鳴りや歯切れのいいドラム、佐野のクレイジーなボーカルや畳み込むような曲構成など、小品としてだが再評価されて然るべきクオリティはある。

この曲が再び日の目を見たのは2011年のセルフカバー・アルバム「月と専制君主」。ブラシを使ったドラミングとエレクトリック・ピアノで、スローなフォー・ビートのジャズ・チューンに仕立て直されたこの曲は、本来持っていた作品としての奥行きを再認識させた。「これ以上は耐えきれない」と歌う歌詞はヘヴィなもので、佐野が成長ということについて激しく自問し出口を求めていた時期の切実なモニュメントと考えてもいいだろう。
[43] TIME OUT!
●アルバム ●オリジナル
●1990.11.9 ●Epic ●ESCB-1111
●曲順:2 ●バージョン:(A)
●表記:クエスチョンズ
●英文名:Questions
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。
[88] 月と専制君主
●アルバム ●コンピレーション
●2011.1.26 ●DaisyMusic ●POCE-3808
●曲順:4 ●バージョン:(B)
●表記:クエスチョンズ
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

セルフ・カバー・アルバムのためにリテイク。より長田進のヘヴィなギターをフィーチャーしたブルージーな仕上がり。
[91] SOUND & VISION 1980-2010
●アルバム ●コンピレーション
●2012.5.16 ●Sony Music Direct ●DYCL 1821-5
●曲順:36(3-4) ●バージョン:(A)
●表記:クエスチョンズ
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。
[115] GREATEST SONGS COLLECTION 1980-2004
●アルバム ●コンピレーション
●2020.10.7 ●Sony Music Direct ●MHCL 30640-2
●曲順:2-14 ●バージョン:(A)
●表記:クエスチョンズ
●英文名:Questions
●バージョン名:Original version

オリジナル・バージョン。


[87] 君を待っている
佐野がピアノ弾き語りで歌うバラッド。初期の頃からの持ち歌だが、要望が多かったためこのアルバムに収録することにしたと語られている。ランディ・ニューマンやビリー・ジョエルらのピアノマン・スタイルに憧れていた頃の作品と思われ、「彼女」や「バッドガール」などと同系統の作品と考えていい。佐野以外には書けないようなセンチメンタルかつロマンチックなラブソング。佐野の声が近く、ピアノ椅子のきしみも聞こえてくる。

アルバム発売に先立つツアーではハートランドのフル・バッキングをつけて演奏されており、僕はそのときのバージョンの方が印象に残っている。是非また聴いてみたい演奏のひとつだ。その後のライブではあまり演奏された記憶がない。バラッド・ベストを作るときには必ず入れる曲で、小難しい理屈や留保のない率直さがいい。佐野自身は今となってはむしろ「他愛のないラブソング」と言うのかもしれないが、ファンには人気の高い曲。
[43] TIME OUT!
●アルバム ●オリジナル
●1990.11.9 ●Epic ●ESCB-1111
●曲順:3 ●バージョン:(A)
●表記:君を待っている
●英文名:Waiting For You
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。
[46] Slow Songs
●アルバム ●コンピレーション
●1991.8.28 ●Epic ●ESCB-1230
●曲順:10 ●バージョン:(A)
●表記:君を待っている
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

特に記載はないが、オリジナル・バージョンをそのまま収録したものと思われる。
[66] The 20th Anniversary Edition
●アルバム ●コンピレーション
●2000.1.21 ●Epic ●ESCB-2080/1
●曲順:13 ●バージョン:(A)
●表記:君を待っている
●英文名:記載なし
●バージョン名:Original

オリジナル・バージョン。
[91] SOUND & VISION 1980-2010
●アルバム ●コンピレーション
●2012.5.16 ●Sony Music Direct ●DYCL 1821-5
●曲順:35(3-3) ●バージョン:(A)
●表記:君を待っている
●英文名:記載なし
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。


[88] サニーデイ
ブラスをフィーチャーしたシャッフル系のジャジーかつブルージーなナンバー。訪れない「君」を待っているという内容が繰り返し歌われ、最後には「待ちきれないから僕は先に行く」と結ばれる。このアルバムの多くの曲と同様に、3分強のシンプルなポップ・ソングであり、コンピレーションにも収録されていないことから、レパートリーの中でも地味で忘れられがちな曲のひとつではないかと思う。佐野自身も忘れているかもしれない。

約束の場所とはどこなのか、君とはだれなのか、時間がないというのはどういうことなのか、単なるラブソングのようでもあり、何かを象徴しているようでもあるが、その辺りの解釈はリスナーに委ねられたということか。「先に僕は行く」と歌った後の「ごめんね」というシャウトがチャーミングだ。いかようにも難しく解釈はできるが、冬の街角で待ち人が来ない情景を具体的に想像してみるのが正しいかも。今なら携帯呼んでみるけど。
[43] TIME OUT!
●アルバム ●オリジナル
●1990.11.9 ●Epic ●ESCB-1111
●曲順:5 ●バージョン:(A)
●表記:サニーデイ
●英文名:One Sunny Day
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。


[89] 夏の地球
ああ、これも印象の薄い曲。スローで物憂げなナンバーで、ブルーベルズの『サマー』を思わせる部分もあるが、そこまでソウルフルでもなく性格がつかみづらい。たゆたうようなベースラインにはあまり佐野の他の曲では聴くことのできない独特のムードがあり、けだるい夏の日暮れ時のイメージをうまく表現してはいるが、逆に言えばそれ以上でもそれ以下でもない曲。曲の最後でティンパニだか何だかがドーンと鳴るのは何なんだろう。

知る限りライブでも聴いたことがないように思う。コンピレーションに収録されることもなく、ファンの間でも、おそらくは佐野自身にとっても忘れられがちな曲のひとつであることは間違いないだろう。「君は正しくていつでも僕は間違い」などの歌詞は1998年、ジョン・サイモンに歌詞を提供した『So Goes The Song』にも現れるラインで、この曲が原型になっているようだ。そういえばあの曲のサブタイトルは『Love Planets』だった。
[43] TIME OUT!
●アルバム ●オリジナル
●1990.11.9 ●Epic ●ESCB-1111
●曲順:6 ●バージョン:(A)
●表記:夏の地球
●英文名:Love Planet
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。


[90] ビッグタイム
この曲もこのアルバムにしか収録されておらず、ファンの間でもメジャーとは言い難いが、70年代の香りを漂わせたスタイリッシュなロック・ナンバーであり、アルバムの中でも流れをグイグイ引っ張って行く力のある曲。僕自身としては結構好きな曲で、自分用のベスト・コレクションを作るときに入れたこともあるくらい。「I'm gonna make it」「What's goin' on, baby?」といった佐野の「合いの手」が異様に決まりすぎてカッコいい。

全編にフィーチャーされた長田進のギターがこの曲の印象を決定づけていると言っていいだろう。感想の前で「ギター!!」と呼び込む佐野のシャウトもいい。シンプルなバンド演奏と抑制気味のブラス・セクションが、よく動く小野田清文のベースに導かれてグルーヴを作り出す。ステージでは何度か演奏されたような記憶もあるが、最近は忘れられているようだ。抽象的な歌詞も含めてクオリティの高い曲であり、隠れた名曲と呼んでいい。
[43] TIME OUT!
●アルバム ●オリジナル
●1990.11.9 ●Epic ●ESCB-1111
●曲順:7 ●バージョン:(A)
●表記:ビッグタイム
●英文名:Big Time
●バージョン名:記載なし

オリジナル・バージョン。



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