2012年12月から2013年2月にかけて全国13都市を回ったホール・ツアー。栃木、宮崎、新潟、下関、熊本など、地方都市を丁寧にカバーする一方、近畿地方では大阪でのライブがなく、神戸国際会館での1公演のみとなった。

これに先立つ2012年6月から7月には全国のライブハウスを回る「Early Summer Tour」を行っているが、こちらは音源、映像ともにリリースされていない（アルバム「ZOOEY」初回限定盤付属のDVDに2012年6月10日ZEPPダイバーシティ東京での『虹をつかむ人』の演奏が一部のみ（1分ほど）収録されている）。

ツアー・バンドはコヨーテ・バンド。従来の小松シゲル（ドラム）、高桑圭（ベース）、深沼元昭（ギター）、渡辺シュンスケ（キーボード）に加え、「Early Summer Tour」から藤田顕がギターで参加している（この他大井洋輔がパーカッションを担当）。

ツアー終了直後の2013年3月にリリースされたアルバム「ZOOEY」の先行プロモーション・ツアーの性格が強く、ライブの時点では未発表だった『虹をつかむ人』『ポーラスタア』などのアルバム収録曲が披露されている。一方でハートランド時代のクラシックスも演奏されており、バランスを取った形のセット・リストとなった。

藤田が加わったことでツイン・ギターでのステージとなり、ソリッドなギターを核にして音を構築して行くロック・バンドとしてのコヨーテ・バンドの性格がよりはっきりとした。佐野を中央に、上手に深沼、下手に藤田というステージでの立ち位置も既にこのツアーで見ることができる。

このツアーの模様はオフィシャル・サイトでの通信販売のみでリリースされたDVD「LIVE AT TOKYO INTERNATIONAL FORUM 2013.2.23」で見ることができる。僕は熊谷、市川、そしてDVDに収録された東京国際フォーラムでのライブに行った。

【映　像】

上記の通りこのツアーの模様を収めたDVDが発売されている。

【ライブ・レビュー】

上記の通り、熊谷、市川、東京の3公演に足を運んでレビューを残した。今思えばよく熊谷まで見に行ったものだ。