全国ライブハウスツアー「COYOTE」 佐野は2007年6月にアルバム「Coyote」をリリース、翌2008年1月から3月にかけて全国ツアー「TOUR 2008 'SWEET SOUL, BLUE BEAT'」を敢行したが、このツアーはアルバムのレコーディング・メンバーとは異なるザ・ホーボー・キング・バンドをツアー・バンドとして従えたもので、アルバムからも3曲程度を演奏しただけだった。 アルバムのプロモーション・ツアーとなる「全国ライブハウスツアー『COYOTE』」が告知されたのは、アルバム・リリースから2年がたとうとする2009年4月。ツアーはタイトルの通り全国のライブハウス9か所を7月の1か月で回る比較的小規模なものとなった。大阪はZEPP OSAKA、東京は赤坂BLITZ(初日)とZEPP TOKYO(千秋楽)での公演。 ツアー・メンバーはアルバムのレコーディングに参加した高桑圭(ベース)、小松シゲル(ドラム)、深沼元昭(ギター)に加え、キーボードの渡辺シュンスケが同行、ザ・コヨーテ・バンドと名づけられた。また、スリーブにはクレジットがないが、大井洋輔がパーカッション担当としてライブに参加している(ライブではメンバーとして紹介されている)。 このライブではアルバム「Coyote」とEP「星の下 路の上」の全曲を演奏、それ以前の曲はアンコールで披露したのみだった。演奏はさすがに突っこみ気味なところもあり、このバンドとのライブをここまで引っ張ったのもパフォーマンスが安定するのを待ったからかとも思われるが、それだけの価値のある清新で歯切れのいいステージだったと思う。 このツアーでは僕は2009年7月4日の赤坂BLITZと7月26日のZEPP TOKYOを見て、それぞれライブ・レビューを書いている。ツアーの模様を収めたDVD「COYOTE 2009.7.26 LIVE AT ZEPP TOKYO」が同年の12月に発売されている。 【映 像】 ビデオ作品「COYOTE 2009.7.26 LIVE AT ZEPP TOKYO」が2009年12月に発売されている。タイトル通り、ツアー千秋楽となった7月26日ZEPP TOKYOでのパフォーマンスを11曲収録している。コヨーテ・バンドとして初めてのツアーであり、貴重な映像である。 【ライブ・レビュー】 東京での2公演を見に行った。佐野の声は引き続きかなり苦しかったが、曲のキーを調整したりして乗りきった感じ。アルバム「Coyote」がようやく完結した思いで好意的なレビューを書いた。
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