星の下 路の上 2004年7月にリリースしたアルバム「THE SUN」のプロモーション・ツアーを同年10月から翌2005年2月まで行った佐野は、12月、ザ・ホーボー・キング・バンドとは異なるメンバーでレコーディングした3曲入りEP「星の下 路の上」をリリースした。 これと時期を合わせ、2006年1月から4月まで、大都市を中心に14か所でのホール・ツアー「コンサートツアー 2006『星の下 路の上』」を実施した。大阪ではフェスティバルホール、東京では序盤に立川、江戸川でおそらくはゲネプロを兼ねたライブを行った他、千秋楽に東京国際フォーラムでパフォーマンスを披露した。 バンド・メンバーは佐野の他、古田たかし(ドラム)、井上富雄(ベース)、佐橋佳幸(ギター)、KYON(キーボード)、山本拓夫(サックス)のザ・ホーボー・キング・バンドに加え、田中まゆ果と竹内宏美の女声コーラス2名という構成。田中と竹内は「TTシスターズ」と紹介されている。 ライブでは、アルバム「THE SUN」から何曲かを披露した他は、80年代の曲を中心に演奏された。佐野はムリのない低域で歌うことで声の不調をカバーしようとしていたようだ。この時期の特徴としてインプロビゼーション的なセッションの時間が長く、フィッシュなどのジャム・バンドの影響が窺われる。 ツアー最終日の東京国際フォーラムでは、アンコールで前述のEPをともにレコーディングした高桑圭(ベース)、深沼元昭(ギター)、小松シゲル(ドラム)をゲストとしてステージに呼びこみ『星の下 路の上』を演奏した。コヨーテ・バンドとしての初めてのライブ・パフォーマンスであり、この様子はDVDにも収録されている。 このツアーでは2006年1月14日の江戸川総合文化センター、2月5日の大宮ソニックシティ、4月2日の東京国際フォーラム(千秋楽)の3公演を見て、それぞれライブ・レビューを残した。また、ツアー途中の3月12日にファンクラブ・メンバー限定のバースデイ記念ライブが横浜BLITZが行われており、これにも行っている。内容的にはツアーでのライブを下敷きにしたものでもあり、このライブ・レビューも合わせて掲載しておく。 このツアーに関してはツアーの模様を収めたDVD「星の下 路の上 2006.4.2 LIVE AT 東京国際フォーラム」が同年の11月に発売されている。 【音 源】 このツアーに関しては単独でのライブ音源リリースはないが、2006年11月発売のビデオ作品「星の下 路の上 2006.4.2 LIVE AT 東京国際フォーラム」にDVDの収録曲から9曲を抜粋したCDが付属している。音源をリッピングしてiPodなどで持ち出したいという需要に応えたもの。
【映 像】 ビデオ作品「星の下 路の上 2006.4.2 LIVE AT 東京国際フォーラム」が2006年11月に発売されている。タイトル通り、ツアー千秋楽となった4月2日東京国際フォーラムでのパフォーマンスを収録している。 特典映像を含めるとDVD2枚組3時間以上となる長尺の作品で、公演の全編にあたる28曲を収録。その後にコヨーテ・バンドとなる高桑圭、深沼元昭、小松シゲルが登場しこのメンバーでレコーディングした『星の下 路の上』を演奏する貴重なアンコールのシーンも収められている。 【ライブ・レビュー】 サイト内でEP「星の下 路の上」及びその前後の活動を特集した「on the road, stars above」を掲載、その中で僕が行った4か所のライブ・レビューをアップしている。 なお、3月12日横浜BLITZでのライブ・レビューは、ツアー中に行われたファンクラブ会員限定のバースデイ記念ライブに関するものだが、ツアーと密接に関連する内容なので合わせて掲載しておく。
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