デビュー20周年の一連のリリースとライブを終えた後、佐野は2001年から新しい作品のレコーディングに入る。このセッションが後にアルバム「THE SUN」として結実するには2004年まで待たねばならない訳だが、それまでの間、佐野は断続的にレコーディングを行いながら、いくつかの小規模なツアーを敢行することになる。

そのうち最初のツアーがこの「Rock ＆Soul Review」（ツアー・タイトルはボブ・ディランの「Rolling Thunder Revue」からヒントを得たものか）。2001年6月から7月までの約1か月間に、大阪（大阪フェスティバルホール）、東京（渋谷公会堂）、名古屋（愛知県厚生年金会館）の3か所で各2回ずつの公演を行う他、その合間に仙台と福岡で「EXTRA」と銘打ってライブ・ハウスでのパフォーマンスを行う、全5か所8回のツアーである。

小規模なツアーであるが、20周年の区切りを経て新しいアルバムに取り組むため、新たに山本拓夫がサックス担当としてツアーに参加した他、ドラムが小田原豊から元ハートランドの古田たかしに交代した。ツアー・メンバーはこの他井上富雄（ベース）、佐橋佳幸（ギター）、KYON（キーボード）、メロディ・セクストン（バッキング・ボーカル）という構成。

このツアーのまとまった音源・映像はリリースされておらず、2005年発売のDVD「THE SUN LIVE and RECORDINGS」に短いダイジェストが収められているのみである。

【映　像】

上述の通りビデオ作品「THE SUN LIVE and RECORDINGS」に2001年7月14日愛知県厚生年金会館でのライブの模様がダイジェストで収められている。収録曲は『Heart Beat』『君の魂　大事な魂』『So Young』『Vanity Factory』の4曲で、いずれも曲の一部のみ。『君の魂　大事な魂』はライブでは『Sail On』のタイトルで披露されていたのではないかと思う。

【ライブ・レビュー】

このツアーに関しては、サイト内で「Rock & Soul Review」と題した特集を行い、サイトのビューワーからライブの感想を募った。ここではそのページを紹介しておく。