logo The 20th Anniversary Tour


2000年は佐野元春にとってデビュー20周年となり、それを記念して2000年1月から3月にかけ全国の大ホールでプレミアム・ツアーが行われた。会場は仙台、広島、名古屋、大阪、札幌、新潟、福岡、東京の8都市、大阪はフェスティバルホールでの2公演、そして東京では1996年12月の「フルーツ・パンチ」以来の武道館公演となった。

バンドはThe Hobo King Band、小田原豊(ドラム)、井上富雄(ベース)、佐橋佳幸(ギター)、KYON(キーボード)の4人。これに加えてブラス・セクションとしてBlack Bottom Brass Bandの5人(Mitch(トランペット)、KOo(トランペット)、Yassy(トロンボーン)、Iggy(サックス)、Monkey(サックス))が帯同した。

周年記念のツアーということで演奏曲は初期のものも含め幅広くセレクト、一部の曲では大胆にアレンジを変えて演奏したことが残された映像から分かる。このツアーからはDVD「20th Anniversary Tour」がリリースされており、千秋楽となった3月11日の武道館公演から14曲が収められている。

バンドは武道館のような大箱でも十分に映える達者な演奏を披露しているが、この時期の佐野は喉の調子が非常に悪く、豊かな中域や伸びやかな高音がまったく歌えていない。そのため本来声を張るところをほぼファルセットで歌っており非常に聴きにくいし、ムリに声を張った部分も一本調子になり細かなニュアンスの表現は望むべくもない状態である。

この状態は「THE BARN TOUR」の頃から既に顕著になりつつあり、ファンの間では懸念がささやかれていた記憶がある。率直に言えばカネを取って披露するレベルではないし、ましてやパッケージして公式に販売していいような状態でもないと思うが、貴重な記録として見るしかないと思う。

佐野の声の調子がおかしいことは当時半ば公然の秘密となっていて、公式にはまったくメンションされないがファンならだれもが知っている状況であった。佐野は後に、アルバム「THE BARN」のレコーディングに関して「当時辛いことが続いてボーカルの調子を少し落としていた時期だった。正直に言ってシャウトをしても思い通りに行かないもどかしさがあった(SWITCH 2021/6)」と説明しているが、これ以上の詳しい事情は分からない。


【映 像】

上記の通りDVD「20th Anniversary Tour」他に武道館公演のパフォーマンスが収録されている。

2000.3.11 日本武道館 ガラスのジェネレーション 20th Anniversary Tour
Happy Man 20th Anniversary Tour
WILD HEARTS 20th Anniversary Tour
Rain Girl 20th Anniversary Tour
マンハッタンブリッヂにたたずんで 20th Anniversary Tour
Young Bloods 20th Anniversary Tour
彼女 20th Anniversary Tour
NEW AGE 20th Anniversary Tour
COMPLICATION SHAKEDOWN 20th Anniversary Tour
GO4 20th Anniversary Tour
LIVE ANTHOLOGY 1980-2000
インディビジュアリスト 20th Anniversary Tour
約束の橋 20th Anniversary Tour
Rock & Roll Night 20th Anniversary Tour
イノセント 20th Anniversary Tour
LIVE ANTHOLOGY 1980-2000
SOUND & VISION
LIVE ANTHOLOGY 1980-2010



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