mf VARIOUS ARTISTS Vol.1 佐野元春が87年5月から89年3月まで約2年に渡って日曜の午後にDJを担当したFM東京系の「スーパーミクスチャー」で、毎月佐野元春がプロデュースを手がけたインディペンデント・アーティストの楽曲を番組内で発表した。制作した曲は限定でシングル盤(後期の一部はCDシングル)にプレスされ聴取者にプレゼントされていたが、番組終了後、発表された曲を集めてリリースされたのがこのアルバムである。 発表された曲は合計15曲にのぼり、その大半はハートランドのメンバーが関係したバンドなど、いわば身内の作品だが、概ね佳曲揃いとなっている。後にホーボー・キング・バンドのギタリストとなる佐橋佳幸も佐野のプロデュースで自作を発表している。また、チャーティーボーイズの「Be My Boy」と東京ビーバップの「ストリート・ミーティング#13」は佐野が作詞・作曲している。 その中で、「ブルーベルズ」ないしは「ブルー」名義の4曲は、佐野自身が変名で発表した楽曲である。ブルーベルズは番組中でブルーとベルの二人組と紹介されたが、ブルーとは他ならぬ佐野自身であり、ベルは佐野が曲を提供したこともあるROMYこと石川ひろみである。バッキングは事実上ハートランドであり、ベルの本名とバッキングのクレジットはこのアルバムのスリーブで明らかにされているが、ブルーの正体はこれまで公式には発表されていない。 なお、『自由の岸辺』は2018年に佐野元春名義でセルフ・カバー・アルバム「自由の岸辺」にリテイクして収められた。 番組でプレゼントされた非売品シングルについては、以下の情報がある。 1997-2018 Silverboy & Co. e-Mail address : silverboy@silverboy.com |