来年いよいよ55周年!THANKS from 銀次 前年祭ライヴ
来年いよいよ55周年!
THANKS from 銀次 前年祭ライヴ
伊藤銀次
■ 2026年8月26日(水) 20:30開演
■ ビルボードライブ東京
Vodal, Guitar:伊藤銀次
Drums:大野達哉
Keyboards:松下福寿
Guitar:合屋直晃
Bass:森優美花
Guest Vocal:EPO
Guest Vocal:杉真理
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セットリスト
● 夜を駆け抜けて
● 風になれるなら
● 幸せにさよなら
● うふふふ(EPO)
● こぬか雨(EPO)
● NOBODY(杉真理)
● KEY STATION(杉真理)
● Good Night Bangkok
● サヨナラのあとがき
● 7月のオーロラ
● BABY BLUE
● DOWN TOWN
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来年がごまのはえでのデビュー55周年、ソロデビュー50周年ということで、その「前年祭」ライブをビルボードライブ東京で開催。セカンド・ステージのほうを見たがセットリストは同じだったようだ。
ゲストにEPOと杉真理を迎えてのステージは、昨年末から銀次を支えている20代から30代の若いバンドがサポート。毎回書いている気もするが、演奏曲の大半が書かれたときにはまだ生まれてもなかったメンバーが鳴らすビートは、優れた音楽がいつでも新しいということをあらためて思い起こさせた。
特に大野と森のリズムがしっかりグルーヴをつくり出し、音の骨格を支えていたのが印象的。『KEY STATION』と『BABY BLUE』での森のベースがよかった。合屋のよく伸びるソロ、松下のツボを押さえたフレージングもよく、バンドの楽曲へのリスペクトと、聴き手の曲への思い入れが、銀次のボーカルを介して呼応し合っているのを感じた。
周年の「前年祭」ということで本来ならキャリアを振り返る構成になるべきところだと思うし、その意味で『風になれるなら』『幸せにさよなら』あたりを序盤に演奏しているのだろうが、なにぶん短いステージで曲数が限られているうえに、二人のゲストに2曲ずつ配分したため、アンコールを入れても銀次の曲は8曲しかなく、ポリスター期が2曲、東芝EMI期の楽曲は1曲という消化不良に終わった。
直近の「POP FILE NEXT」プロジェクトの曲を2曲やったのは理解できるが、MCも長く、全体の曲数が限られいちばん聴きたかったところが手薄なセットリストになってしまったのは残念だった。
僕が銀次の音楽を聴き始めたのはアルバム「BABY BLUE」から。あのゴージャスなストリングスをフィーチャーしたELOマナーのイントロが原体験でありスタート地点である。その曲を演奏してくれたのはうれしかったし、来年はアルバムの再現ライブも考えているとのMCにはブチ上がったが、とりわけ思い入れがありリアタイで聴いてきた「BABY BLUE」から4枚のアルバムとそれ以降の曲はもっと聴きたかった。そういう人はほかにも多かったのではないか。
杉が歌った『KEY STATION』で銀次がオリジナルそのままに『BABY BLUE』のメロディを重ねたのはこの日のハイライト。自分をここまで連れてきたいろいろな世界線、時間線が、今ここで、目の前であらためて交差することの不思議と必然に言葉を失った。
『DOWN TOWN』はEPOがいたことでここで歌われる納得性があった。ソロキャリアでのレパートリーのなかにも演奏されるべき曲はいくらでもあるにもかかわらず、ソングライティングの一部に参加したとはいえ自らボーカルを取ったわけでもないこの曲が、それらをさしおいて毎回大団円で演奏されるのにはとても違和感がある。今回はEPOの存在がそれを救ってくれた。
なんにしても銀次が元気で次の動きを準備していることがうれしい。もう銀次もこちらもライブはそれぞれの生存確認なのだ。12月のライブ、「POP FILE NEXT」のCDリリース、アルバム「BABY BLUE」の再現ライブなど、止まることのない銀次の活動を僕も追いかけて行く。
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