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Band de Bel Canto 2nd round - MACHIDA
GOMES THE HITMAN

■ 2026年7月4日(土) 17:00開演
■ まほろ座 MACHIDA

[GOMES THE HITMAN]
Vocal, Guitar:山田稔明
Keyboards, Guitar:堀越和子
Drums:高橋結子
Bass:須藤俊明

セットリスト  
● saturday song
● blue hour
● レモンティーと手紙
● 新しい朝のワルツ
● 余韻
● 夢の続き(imaginary)
● one day -何ということもないありふれた日々の話
● ポリフォニー

● 光と水の関係
● スティーヴン・ダフィ―的スクラップブック
● スミス
● hello hello
● 言葉はうそつき
● 太陽オーケストラ
● オレンジ〜真実
● おねがいshooting star
● 魔法があれば
● baby driver

● 手と手、影と影
● 雨の夜と月の光

● サテライト



もう7月だがゴメス・ザ・ヒットマンとしては今年初めてのワンマン・ライブ。町田までヴェスパを飛ばした。彼らのライブは最近では吉祥寺のスター・パインズ・カフェか下北沢の440で見ることが多く、まほろ座はこれまで来たことがなかったが、近くにバイクの駐車場も見つけ、開演30分前には着席できた。二部構成で第一部はこれまで音源化されていない曲のみ、15分の幕間をはさんでの第二部はこれまでのレパートリーからのステージとなった。

冒頭の『saturday song』から『blue hour』『レモンティーと手紙』まで堀越が水色のギターを抱えて山田の脇に立っての演奏だったので、もしかしたら今日はずっとギターなのかとちょっと焦ったが、『新しい朝のワルツ』でアコーディオンに持ち替え、その後は下手(しもて)のピアノ席に移動してくれたのでホッとした。

とはいえライブのたびにできることが増えている堀越のギターの上達ぶりは率直にスゴいと思うし、フロントにギターが二人立つイギリスのインディ・バンド然としたたたずまいはGTHの新しいアイデンティティになり得るものだと思う。家に帰って堀越のギターのモデルを調べたらダンエレクトロ59のヴィンテージ・アクアだとわかった。

第一部は音源化されていない曲とはいうものの、これまでもライブで披露されてきたものも多い。『レモンティーと手紙』『新しい朝のワルツ』『余韻』『夢の続き(Imaginary)』『ポリフォニー』などはすでに何度か聴いてライブではおなじみになりつつあり、おそらくはこれらの曲が次のアルバムの中心になって行くのだろう。この日のライブはその予告編という意味で重要なものだったのかもしれない。

最終リハーサルの当日に書いたという新曲『おねがいshooting star』は彼ららしいストレートなギター・ポップ。新しい曲を演奏する山田はほんとうにうれしそうで、アンコールでの撮影タイムでももう一度この曲をラフに演奏した。山田は「monoblog」にも「昨日までなかった歌が今日あるという奇跡よ」と書いているが、それはまた、同じように見えながらも少しずつ更新されて行く僕たちの毎日のことでもある。昨日までなかった今日が新たに書き加わった一日の奇跡。

そうやって日々は進んで行く。今日は昨日と同じではない。ほとんど見わけはつかないかもしれないが、時計の短い針がそれでもいつの間にか居場所を変えるように、世界は不可逆的に、時として目には見えないスピードで、あるはまた時として劇的に、その様相を変化させて行く。だからすべての音楽は、それが奏でられる前とその後とでは少しだけ世界を変化させる。それが善き変化であらんことを。

新しく書かれた曲はポップ・チューンからワルツまでバラエティに富んでいるが、そこに共通しているのはそうした日常のわずかな変化に対するとても丁寧で率直な視線だ。歌が歌われて、それによって自分の人生が、あるいはそよ風に吹かれる程度の、もしくはさざ波に洗われる程度の小さな小さな変更を受ける、そのことの可能性について僕たちは考える。それが新しいアルバムのテーマになるのではないか。そう思わされた。

高橋のキックがバキバキとなかば金属的な音を出し、須藤のベースがブンブンと鳴り、山田のギターもジャリっとした質感の固い音を奏でて、ハコのせいかもしれないが、全体にバンドぽいラウドなライブだったように思えた。ソロ・アーティストとバック・バンドではなく、バンドとしてせーので音を出すことの意味みたいなものがはっきりとわかるステージだった。

次は10月にスター・パインズ・カフェでワンマンがあると告知されたが、コーネリアスのライブとかぶってしまったのが本当に残念。



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