rockin'on sonic 2026
rockin'on sonic 2026
Travis
■ 2026年1月4日(日) 19:00開演
■ 下北沢440
[Travis]
Vocal, Guitar:Fran Healy
Guitar, Keyboard:Andy Dunlop
Drums:Neil Primrose
Bass:Dougie Payne
|
セットリスト
● Sing
● Driftwood
● Writing To Reach You
● Love Will Come Through
● Alive
● Good Feeling
● Side
● Closer
● Selfish Jean
● Gaslight
● Turn
● Flowers In The Window
● Why Does It Always Rain On Me?
|
今年は1日だけの「rockin'on sonic 2026」。ラインアップも昨年に比べれば僕の守備範囲に入ってくるアーティストが少なく、そのなかでも一応聴いたことがあってそれなりに楽しみにしていたヘッドライナーのペット・ショップ・ボーイズがニール・テナントの体調不良で当日キャンセル。僕としてはトラヴィス一点買いになった。一応ずとまよとアンダーワールドは見た。
トラヴィスのライブを見るのは初めてだがアルバムはセカンド以降ほぼリアルタイムで聴き続けてきた。今回予習のためにディスコグラフィを順に聴きなおしたが、最近全然聴いていなかったにもかかわらずすぐに思い出す印象的なメロディが満載で、あらためてフラン・ヒーリーのソングライターとしての力を思い知らされた。
行きのクルマでもSpotifyでトラヴィスを聴きながら幕張に到着。PSBとどちらを聴こうか迷ったがトラヴィスにしておいてよかった。その間も次々に流れる聞き覚えのあるメロディの連打で予習完了。正月なので高速道路は空いていた。幕張はクルマがあるならクルマで来るべきだと今年も思った。駐車場はがら空き。
実質トリとなったトラヴィスのステージは、PSBのキャンセルを受けてアンダーワールドの尺を伸ばしたことなどもあって開演を予定の18時半から19時に変更してのスタートとなった。
いきなり『Sing』でスタート。サビのみならず全曲通しで大合唱となり彼らの歌のこの極東での浸透度合いにたじろいだ。洋楽を聴いていると周囲に似た趣味の人がなかなか見つからず、こんな音楽を聴いているのはこのへんではオレだけといつも思っているが、ライブに来ると同じ音楽を聴いてる人が実在したという事実にまずいい意味で打ちのめされ、それだけで涙がでそうになる。みんなふだんどこでなにしてるんだ。
その後もフランのMCをはさみながらほぼヒット・パレード状態なのに加え、昨年リリースされた新譜「L.A. Times」からも2曲を披露。4ピースでも盤石のアンサンブルなのはもちろん、フランのボーカルの存在感となにより曲のよさでオーディエンスを圧倒しながらグイグイ進んで行く。
直前にアンダーワールドを見て「オレにはクラブは向かんわ」と実感していたところにバンド・セットのパフォーマンスだったのでよけいに効いた。まあ自分が年を食ったというのももちろんあるんだろうが、グッド・メロディをコアにした音楽の深みで聴かせるスタイルは、その時々の最先端の音楽に比べて、結局最も古くならないんだなと思った。
フランの気さくで率直なMCもよかった。歌詞もそうだが英語がすごく聴き取りやすかった。終始にこにこしながらシンガロングをうながし、ステージを降りて客席に入り、ラストの『Why Does It Always Rain On Me?』ではポゴ・ダンスを求めるなどオーディエンスとのコミュニケーションにも気を配っていて、好感しかないステージだった。それがこのバンドのキャラクターであり、オーディエンスもそれをしっかり受け止めていた。みんなマジで歌えるんだな。
ブリットアワードを複数回受賞した大物なのにコールドプレイが出てきてからはなんか影が薄く感じられていた。しかしそれはこっちの勝手な印象で、彼らはコンスタントに新作をリリースし、その作品群はいささかも陳腐化することなくフレッシュであり続けた。音楽には力がある。それを気負いなく見せつける、ある意味スゴみのあるステージだった。レパートリーが太すぎて60分13曲ではとても足りない。「rockin'on sonic 2026」はトラヴィスで救われた。
Copyright Reserved
2025 Silverboy & Co.
|