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HMV record shop 渋谷 インストア・イベント

■2019.8.10 15:00開演
■HMV record shop 渋谷

Vocal, Guitar:伊藤銀次

●日射病
●風になれるなら
●I'm Telling You Now
●こぬか雨
●ウキウキWATCHING
●幸せにさよなら



アルバム「Deadly Drive」のアナログ盤再発を記念したインストア・ライブ。店内の空きスペースという感じの奥まったところにバラバラと人が集まる感じ。最終的には30人から40人程度だっただろうか。早めから到着して店内をウロウロしながらタイミングを見てステージ前に行ってみたが図らずも最前列になってしまった。慎み深い客が多かったようだ。

銀次はおしゃれな水玉のシャツで登場。アコースティック・ギターを抱えて、まずは炎暑だったこの日の天気にちなんで「日射病」を披露。そして今回のアナログ盤再発の経緯や趣旨についてMC。

今回の再発盤にはアルバム本体の他に、オフボーカル(オリジナル・カラオケ)などのボーナス・トラックを収録したDISC 2がセットになっているが、この日のライブではこのオフボーカルをアナログから流しながら銀次が歌うという珍しい試みを行った。

アナログならではの厚みのあるサウンドをバックに、ギター・ソロなどをかぶせながら銀次の生ボーカルを乗せて行くというライブはこれまでにはなかった興味深いスタイル。『風になれるなら』『I'm Telling You Now』『こぬか雨』の3曲をこの形式で演奏した。

その後はギター1本のスタイルに戻り、「『ウキウキWATCHING』と『幸せにさよなら』のどっちがいい?」と問いかけ、「両方」というオーディエンスからの声に結局2曲とも演奏。間にレコーディングの思い出、坂本龍一について、そして日本の「シティ・ポップス」が海外のリスナーから評価される中でこのアルバムも改めて注目されていることなど、興味深いMCもあった。

1時間弱のライブだったと思うが、質問コーナーもあり、「このアルバムでは銀次自身はどれくらいギターを弾いているのか」との質問に「インストでは弾いているがボーカル曲ではボーカルに集中したいので弾いていない」との応答があるなどの趣向もあった。

リリース記念のライブながらアルバムからは3曲しかやらなかったが、オリジナル・カラオケに乗せて歌う新機軸には可能性を感じた。また、現在新しいミニ・アルバムを制作していることも明かされた。

アルバム自体は既に知られたものであり、僕自身もアナログ1枚とCD2枚を持っているが、一番前で銀次と目が合いまくっていたこともあり、また質問コーナーで指名を受けるなど聴き逃げは許されない感じだったので再発盤を買ってサインしてもらった。

インストアという気楽な場でもあり、素直に楽しめた。贅沢を言えば、こういうときに、『ウキウキWATCHING』よりはポリスターや東芝時代の曲を1曲、2曲でもやって欲しいのだがそれは難しいのだろうか。



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