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■《天声人語》
デンマーク対イラン戦の前半終了間際のことだった。観客の笛を終了の笛と勘違いしたイランの選手がボールを手に取った。反則である。審判はデンマークにペナルティーキックを与えた。イラン側は抗議し、ファンは騒ぎ、競技場は険悪な空気に包まれた。 「ボールを手に取ったイランの選手は不運だった。それに乗じるのはフェアではない」。キックをわざと外したデンマークの主将の弁である。結局デンマークは0対1で敗退するが、さわやかな印象を残した。 これがたとえばワールドカップの出場権をかけたような大事な試合だったらどうだったろうか。ルールはルールだ、と迷わずゴールを目指すか、やはりわざとゴールを外すか。葛藤(かっとう)は一段と厳しかったろう。 去年、高校サッカーの岡山県大会で優勝した水島工はそんな例だ。決勝の延長戦でいわゆるVゴールを決められた。しかし、審判はゴールを認めなかった。最後はPK戦で水島工が勝った。水島工の選手や先生は悩んだ。全国大会出場を辞退すべきかどうか。結局出場することにしたが、ある主力選手は「試合は負けでした」と言って全国大会に出なかった。 どちらがいいか悪いかという話ではない。素早く決断したデンマークにも、悩んだ水島工の選手らにも共感できる。そして、自分だったらどうしただろうかと考えさせられる。
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