logo 「HEY!HEY!HEY!」収録レポート


ファンクラブから公開録画のお誘いの電話があったのはその収録の数日前。私は会社帰り、横浜のよく行く落ち着いたレストランで、大切な友達の一人に昨夜あった日常の闇を明るみにだしている最中だった。
心からきいてくれ真実へ導いてくれる助けができる友達はかけがえがない。
この世界に生きている限り楽しいことと同じくらい悲しいことは避けられない。
そんなことがあったから余計、元春に会えるという電話は贈り物のようでうれしかった。
日曜の午後、トークなしの収録1曲で、曲は未定。集合場所は東京郊外のTV局スタジオ裏の駐車場前。
集合場所の地図はFAXしてくれるとのこと。
無条件に心の中ではオッケーサイン出していた。
それと同時にファンクラブからわざわざ電話があるなんてことは今までなかったし、時代もかわったなー、その事実に元春の今を少し考えてしまった。考えすぎだろうか。

まだ元春のことになると、そんなたった1曲の誘いでも大切な日曜の午後を無条件にOKしてしまった。
正直、あと何回会えるかなって思うと少しでも会いたくなるしそのときは、たくさん応援したいって思う。
それは正しいか正しくないかは、まだ答えはでていない。

Dear 元春
中学生のとき初めて出会って以来、音楽やラジオやライブやその他の活動でずっとインスパイアし続けてくれてました。
本当の真実を見る心の目を曇らせていけないことを教えてくれました。
何かが足りない心の飢えをあなたは代弁してくれました。
そしてそれを少しだけ満たしてくれました。
もうそれだけでも感謝なのにそれでもまだこの競争社会の中で生き残り発信し、スピリットは変わらずにいてくれていることはずっと歩んできたものとして誇りです。
私は多感な頃を輝いていた初期を共に成長してこれて、心からうれしい。
元春は多くの人に、目にみえないフルーツをたくさん教えてくれたこと、本当に尊敬しています。
私も少し大人になり、今は、あなたをある意味哀しみや弱さを抱えた一人の人間としてみることができるまで成長しました。
今までくれたインスピレーションや励ましに感謝し今では思いっきりあなたを応援して愛して励ましたい気持ちがいっぱいです。
元春も今も本当の愛を探していることやめてないと信じています。

はじめてあなたをローカルなTVに出演したときあなたははっきりいって未完成ででも必死でロックのスピリットにあふれていて、looking for love、ととびちる汗にshoutしてくれました。
それは10代の私たちにはとてもrealに響いてきました。
ロックはいつでも未完で、シンプルで、でも本物でした。
私たちの、あの頃のスピリットは健在か?そういう態度は、再び表現は変化しても必要だよね。

君を待っている いつまでだって かまわない
テレビ局の裏にはその1曲のためにきた魚たち
警備の中テレビ局に入り
控室に座り込む。

けれどそこには一体感というか何の関わりも交わりもつながりもない。
Is our soul OK? スピリットは生きているか?自分に、そして君に問いかける。
何年も同じものに共感している人たちであるはずなのに、不思議な感覚。

君を待っている いつまでだって かまわない
私は詩篇をおもむろに読み出す
無人島に何かもっていくとしたら?の問いに彼が昔答えたそれだ
まるで無人島にいるような感覚
かわらない君だけがそこにいてくれた

君を待っている いつまでだって かまわない
控室からやっと開放されたと思ったら今度は廊下
こんな大勢の人がたった1曲のために待ってくれるあなたは
しあわせ? か?
こんなに待ち時間があっても疑問にしない文化、システムはkeep question.

やっとスタジオに入る。仕切られた枠の中に入る。
満員電車状態、手をあげるのも一苦労、元春の顔がみえるポジションキープした。
コアなファンの固まり。小さな男の子がきていてあれではみえないと思った。
前にいかせてもらえればいいのにと思った。
ライブ感覚を伝える主旨のこの番組もステージと観客席はあるもののあくまで映像として処理されているから形にこだわる。日本的、運動会の整列を思い出す。
本当に良い音楽を楽しむスピリットのある番組がほしいと思った。

TV用元春登場!こぎれいに流行りのスポーティな出で立ち(上が茶で下が黒)、髪は短く若々しい印象。
メンテナンスのニュースを聞いていたから、元気そうでよかった。
それだけでうれしい。バンドの皆も控えめに各自のポジションにいく。
曲はいくつかのライブで披露はされているがまだ未発表の「Sail On」という曲だ。
ステージの中心で鍵盤を前に歌う元春。
初期のラブソングとは趣は違うが、ピアノを弾く元春も好きだ。

もう汗だくになっては愛をさがさないけど愛の対象がある?
でも熱い情熱を秘めた大人がいた。

ありったけの励ましで聞いていた。
アイシテルヨーMOTO!!
夜明けが来る前に行くぜイェイイェ このイェイイェはすごくいい。
夜明けが来る前っていつだろう??夜?行き先はわからないけど?
それでも、天使たちに導かれて漕いでいこうってことか?
1テイクで終了。

あっーという間だった。よくできました、って感じ。お仕事お疲れ様ー!そんな感じ。慣れたものだ。
メジャーな存在になった今、カメラには慣れてきたんだなあと親心みたいに思ってしまった。
私にとって元春はいつまでもあの謙虚で真剣で汗だくな情熱で尊敬する人なんだけど、このテレビで客観的に見る限り動物好きな変わった人、っていう風にゲストに対する扱い方が、軽く扱われるとしたら少し悲しいしはっきりいってでてほしくない、とも思ってしまったこともあった。
でも、そんな中でも元春はどんな人の前でも全くかわらない態度で、前回出演のときよりは今回自分のペースにのせてきていて、すごいなあと思った。
あざらしのタマちゃんの発想は圧巻だった。
市民のひとりとして、環境問題に向き合っているってこと伝わってきた。

元春の活動のすばらしさを知っているものとしては、ただそれを自己満足で終わらせるのではなく自分達もまたそのような心で、態度でいるか常に聞く必要があるし、Good Spiritを若い世代に自分の存在を通して伝えていく責任があると思った。
それは元春もそのようにしてくれたよね。
多忙な毎日に言い訳して、閉鎖的な『あの頃はよかったねーファン』になることを元春だって望んでないし、まずライブの空気が違ってくる。
ライブは私たちファンと元春が創るもの。
これからのライブの良し悪しは、私たちひとりひとりに関わってくると思う。
肉体の老いにはさからえなくてもスピリットは若くなれる。
若い世代にだって絶対伝わるものなのに、伝わらせないで終わったらもったいないよね。
もちろん昔のことは良い思い出で楽しいけど、内輪で完結してしまうのは、もうやめよう。
今、ここで答えをだそう。漕ぎ出して行こう!!
元春!またライブで会うまで元気でいてね。
わたしたち今度もっと輝いていくよ!
愛してます!!いつも口づさむよ!!!I LOVE YOU. (Sunchild)



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