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ディズニーランド・パリ(DLP)

●ふふふ。ディズニーランドというだけでふだんの旅行とは違う気持ちの盛り上がり。僕は別にディズニー・マニアでもないし(いるんだよね、世の中には)、ディズニーの理想を無批判に信奉している訳でもないけどね。でもTDLのエレクトリカル・パレードにはやはりそれなりに感動したし、プーさんやピノキオや101匹わんちゃんには子供の頃の幸せな思い出があるし。子供のためのマテリアルとして「良質」であることは間違いない。
●で、ドイツ在住4年にして初めてのDLP訪問である。事前情報はDLPのオフィシャル・サイトと、日本語のアンオフィシャル・サイトにお世話になった。日本からここを目指して行く人はそれほど多くないだろうけど、どちらもよくできているのでチェックして行くといいと思う。やっぱりちょっと下調べをして行くだけでいろんなことがスムーズに行ったりするから。

アクセス

●場所はパリ郊外で、パリ市内からはRERで35分。シャルル・ド・ゴール空港からはシャトル・バスが運行している。僕たちはデュッセルドルフからクルマで高速道路をとばして行った。高速道路だとA4の14番出口で出ることになる。デュッセルドルフからは500km強の道のりを今回は正味4時間、昼食休憩を入れても5時間強で到着した。でもこれってよく考えたら距離的には京都辺りからTDLまでクルマで行くようなもんか。日本じゃいくら名神・東名をとばしても4時間じゃ着かないけどね。
●RERというのはパリ市内から郊外に延びる高速地下鉄で、DLPはA線の終点「Marne-la-Vallee/Chessy」。ディズニーランドのすぐ前に駅があって、ここにはユーロスターやTGVも乗り入れているようだ。ま、電車についてはどこかでよく調べてみてください。

オフィシャル・ホテル

●DLPには全部で7つのオフィシャル・ホテルがあるが、どいつもこいつもバカみたいに高く、最も格の高い(したがって値段も高い)ディズニーランド・ホテルで大人二人2泊3日の見積もり取ったら5000フラン以上(10万円以上ですよ、あんた)になって我が目を疑ったものだ。結局近所の旅行代理店で一番安いサンタ・フェ2泊3日一人420マルク(2万8千円くらい)のパックを取った。これだって十分高いけど、3日分の入場券と駐車場代が含まれてるしまあしかたないかって感じ。
●オフィシャル・ホテルは、DLPの正面ゲートを兼ねているディズニーランド・ホテルとやや離れたところにあるデイビー・クロケット・ランチを除けばDLPそばの敷地に点在しており、グレードも雰囲気もさまざまなものが揃っている。どのホテルからもDLP直通のシャトル・バスが出ているし、一番遠いホテル・サンタ・フェからでも徒歩で20分でDLPに着くらしい(だって歩いてないんだもん)。
●ホテルにはそれぞれディズニー・ショップがあり、着ぐるみが同伴してくれるキャラクター・ブレックファストも行われている。月曜日の朝にはホテル・サンタ・フェのロビーにミッキーの着ぐるみがいて握手もしてくれたぞ。でも室内プールなどのファシリティや客室の設備はホテルのランクによっていろいろと異なるのでオフィシャル・ホテルに泊まるなら事前によくチェックしておいた方がいい。ちなみにホテル・サンタ・フェにはテレビはあったけどミニ・バーはなく、ミッキー柄のオリジナル石けんはあったけどシャンプーはなかった。

IDカード

●オフィシャル・ホテルにチェック・インすると、ピンク色のIDカードをくれる。このときクレジット・カードを見せて「チャージ・カードにして」と頼むと、IDカードにクレジット情報が登録され、ホテルやディズニーランドでの買い物や食事がこのカードを見せるだけで自動的にホテル料金にチャージされるようになる。昼メシや土産物の買い物程度でいちいちクレジット・カードを切るのも面倒だけど仏フランのキャッシュをたくさん持つのもイヤというときにこのカードは便利。
●で、チェック・インの時フロントでそれを頼むと、さんざん手間取ったあげく今はコンピューターがダウンしていてできないと言う。仕方なく部屋に荷物を置いて出がけにもう一度フロントに寄り、さらに待たされてようやくやってくれた。
●でもこういういい加減な対応ってここに限らずヨーロッパじゃ結構普通なんだよね。そういうときはあくまではっきりとしつこくオレはチャージ・カードが欲しいと主張し続けることが大事。簡単に引き下がったら一生作ってもらえないかもよ。あと、一回つかまえた係員は離さないこと。後でもう一回来てと言われたら担当者の顔と名前をしっかり覚えておくこと。さもないと同じことをもう一度繰り返すハメになる。
●あと、このIDカードがあればDLPの駐車場は無料になる。だから初日にホテルに立ち寄らないでDLPに直行するのはちょっともったいないかもね。だってDLPの駐車場は普通車で1000円以上(60フラン)もするから。

朝メシの予約

●朝食には予約が必要(他のホテルでは知らない)。日付と時刻を書いた予約カードをチェック・インのときにフロントでもらっておかなければならないのだが、これも僕が「朝食の食堂はどこ?」と訊いて初めて思い出してくれた。日曜日の朝食は既に満席の様子で、僕がチェック・インした土曜日の午後3時半には日曜日の予約カードは既に7時か10時の分しか残ってなかったけど(いくら高血圧でも7時に朝メシは食わないだろう、さすがに)。このカードは向こう3日分くらいがフロントにストックされているので、連泊のときは先の分まで早めにキープした方がいいかも。
●ちなみに食堂は1階のレストラン「ラ・カンティーナ」。内容的には典型的なコンチネンタルで、どうってことのない朝メシ。ビュッフェでパンとハムとチーズとヨーグルト(プレーンしかない)を取り、ベンディング・マシーンでコーヒーを入れる。あるいはティーバッグがレジ横にあるので同じベンディング・マシーンで熱湯を注ぐ。まあ、ノリとしては学食とか社食って感じ。

エクスプレス・チェック・アウト

●あと、チェック・インのときに忘れちゃいけないのがエクスプレス・チェック・アウトの登録。これをやっておかないと、最終日に精算の列に並ばされて大事な開園ダッシュに出遅れることになる。フロントで訊いてくれないときはエクスプレス・チェック・アウトにしてくれと主張してやってもらうべきだ。要クレジット・カード。
●最終日の朝にはすべてのチャージがプリント・アウトされて届けられる。これを確認して間違いがなければ後はフロントに立ち寄ることなくそのままホテルを出て行ってしまって構わない。でもその後でチャージ・カードを使ったりしたらどうなるんだろう。それはちょっと分からないな。だれか訊いてみて。チャージ・カードは最終日の午前11時まで使えるはずだから。で、チャージは全部カードから引き落とされる訳だ。

アトラクション

●さて、アトラクションは基本的にTDLと共通しているか対応している。もちろんディテールやネーミングに微妙な違いはあるし、TDLのシンデレラ城がDLPの眠れる森の美女城だったりするような「配置替え」もあるが、パーク全体の成り立ちというか骨格そのものは変わらない。だからTDLに行ったことのある人なら全体像はすぐに把握できると思う。
●園内がウェルカム・エリア(DLPではメイン・ストリート・USAと呼ばれる)、ファンタジーランド、アドベンチャーランド、フロンティアランド、ディスカバリーランドに分かれているのも同じ。ビッグ・サンダー・マウンテン、スペース・マウンテンから、ピノキオ、ピーター・パン、空飛ぶダンボ、そしてあの「小さな世界」まで、定番はここでもきちんと押さえられている。
●個々のアトラクションについて説明するのは興ざめなのでやめておくことにする。ただ、ファントム・マナー(TDLのホーンテッド・マンション)は分かりにくい場所にあるので見逃さないように。
●アトラクションについては、ホテルや園内でもらえるでくれる「パーク・ガイド」というパンフレットに説明が載っているので参考になる。このパンフレットは1枚ものだけど、園内見取り図からアトラクション、レストラン、ショップ、その他サービスの説明まで載っていて必要十分。役に立つので是非もらっておくべし。ただし日本語版はないようだけど。

キャラクター

●キャラクターの着ぐるみは大変少ない。問題意識もなくボーっと歩いているだけではほとんど巡り会えないかもしれない。狙い目はまず開園時。午前9時開園のときでも正面玄関はかなり前からオープンしており、メイン・ストリートには入れるようになっている。アトラクションのあるエリアへの通路はまだブロックされており、ショップもまだ開店準備中だが、タウン・スクエアやセントラル・プラザでは着ぐるみが気の早い客を歓迎してくれる。
●あと、ファンタジーランドのメリーゴーランドのそば、ピノキオの前の辺りに3匹の子豚とオオカミなどのキャラクターが出没するようだ。それから、「小さな世界」の横、ファンタジーランドからディスカバリーランドに抜ける辺りでも、不思議の国のアリスのハートの女王や美女と野獣のキャラクター(名前知りません)などが徘徊しているのを見た。
●ヨーロッパ人の子供たちは着ぐるみにサインをねだっていた。サイン帳を売っているおばさんもいたりするので、キャラクターからサインをもらうのはどうもこちらでは普通の行動らしい。TDLでもみんなそんなことしてたっけ?

食べ物

●レストラン、カフェテリアの類には事欠かないが、ここでの食事にはあんまり期待しない方がいいんじゃないかと思う。テーブルでサーブを受けられるレストランは園内に3カ所だけで、あとは全部カウンター・サービスかセルフ・サービスだ。食べ物については一部のレストランを除いて所詮ファースト・フードかせいぜいファミリー・レストラン程度。極端なはずれもない代わり、是非もう一度と思うようなものもまずない。
●TDLではアルコールは一切出てこないが、DLPではビールやワイン程度はありらしい。まあ、ここでへべれけになるまで飲む人もないだろうからそれくらいいいんじゃないかと思う。空気が乾燥しているせいで屋外で飲むビールは美味しい。そうそう、ここでガス入りの水を頼むとサン・ペレグリーノが出てくるんだけど、この500ml入ペット・ボトルのフタがバカみたいに固い。初日の夕食の時もそうだった。2日目の昼食には2本頼んだけど、1本はどうしても開かなくて持って帰ってきた。
●それから、あちこちにポップ・コーンのスタンドがあるけども、これが塩味じゃなくて甘〜いんだな。デュイスブルグの動物園でも甘〜いポップ・コーンを食わされたことがあるぞ、そういえば。どうしてヨーロッパのポップ・コーンは甘〜いんだろう。許せない。これじゃまるでポン菓子だよ。甘〜いポップ・コーンなんて許せないという心ある人は注意。

ショーとパレード

●ショーやパレードは「エンターテイメント・プログラム」というパンフレットに予定が掲載されているので要チェック。僕たちが行った4月の最終週にはエレクトリカル・パレードはなく(残念)、パレードはムーラン・セレブレーションという小規模なものと、ワンダフル・ワールド・オブ・ディズニーの2本だった。ワンダフル・ワールドの方は、「スチームボート・ウィリー」以来のディズニー映画をモチーフにしたフロートが繰り出すそれなりに大規模なものだった。
●パレードは「小さな世界」脇のゲートから、シャトー・シアターのステージ前を通ってメイン・ストリートUSAに抜けて行くか、その逆。メイン・ストリート沿いはパレード前になると早くから陣取り合戦が始まるが、シャトー・シアター(眠れる森の美女城前のシアター)の方は比較的すいている上、うまく最前列が取れると椅子に腰かけてパレードを見物できる。メイン・ストリートの人垣を見てあきらめず、ファンタジーランドに向かって順路をさかのぼってみる価値はある。
●パレードの順路のなるべく上流の方にいると始まってすぐ見られる上、先にパレードを見終わって、メイン・ストリートの人たちがまだパレードを見ている間にアトラクションを回れるというメリットもある。目的のパレードがどちらからスタートするか訊いてみてもいいかもしれない。順路はパーク・ガイドに書いてある。
●ショーは園内に点在するいくつかのステージで行われている。僕たちはプーさんの着ぐるみショーを見たけど、なかなか楽しかった。ただ、ショーは当然全部フランス語か英語。プーさん程度なら十分理解できるけどね。同じショーが1日に何回か行われているので、1回見逃しても困ることはない。すいている回を選んで見ればいいと思う。

お土産

●ディズニー・ショップも園内には掃いて捨てるほどあるので買い物に困ることはない。ただ、みんな帰り際にお土産を買う習性があるのでやはり夕方から閉園にかけて混雑する。買ったものを夕方まで預かってくれる「ショッピング・サービス」もあるらしいのでそういうのをうまく使ってすいている時間に買い物した方がいいんじゃないかな。ショッピング・サービスはホテルで引き渡しもしてくれるらしい。
●ショップも扱い品毎にパーク・ガイドに載っているので参考になる。全部で30もあるらしい。クリスマス・ショップもある。ちなみに流れるボールペンは6本セットが2種類あって合計12種類、スノードームは普及型がミッキーとミニーの2種類、ちょっと凝った豪華型が数種類あったみたい。
●チャージ・カードで買い物すると、サインを求めるところや部屋番号まで訊くところ、何も訊かれないところなどさまざまだ。ただし1回当たりの限度額が1000フラン(2万円ほど)なのでまとめ買いは要注意。


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