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MARI & RED STRIPES 杉真理&レッド・ストライプス (1977)
MARI & RED STRIPES

★★☆
杉真理&レッド・ストライプス名義でリリースされたデビュー・アルバム。バッキングは杉の大学時代の仲間を中心としたセッションであるが、レッド・ストライプスという固定したバンドがある訳ではなく、この名前はこうしたコネクションの総体に対して杉が親しみを込めて命名したものだと考えた方がいいだろう。良くも悪くも学生時代のノリをそのまま引っ張ったアマチュア臭い出来で、サウンド・プロダクションも抜けが悪くデモ・テープに毛が生えたような仕上がり。完成度としては高く評価するのは難しい。

収録されている曲もムラが大きく、特にスピード、ビートのある曲のプロダクションにはかなり難がある。ボーカルもかなりフラついている。音楽的にはウィングスを下敷きにしているが、カントリー、ブルー・グラス的なテイストも随所に窺えて、繰り返しになるが全体として大学の音楽サークルの延長という印象が強い。杉のキャリアのスタートとなる作品であり、その原型、プロトタイプとしては重要な作品だが、プロとしての作品の作りこみ、絞りこみが足りないため、全体として散漫な出来となった感は否めない。

もっとも、だからといってこのアルバムに聴くべきものがないかというとそんなことはまったくない。特に驚くのはスロー系の質の高さである。後の「LOVE HER」の原型とも思える「思い出の渦」、竹内まりやに贈ったという「TONIGHT」などの他、「はやく君を抱きたい」、「BABY」など、杉らしい素直なメロディ・ラインに乗せて語りかけるように歌う曲は、いずれもメロディ・メイカー、ソング・ライターとしての杉の才能を既に十分伝えている。こうした曲を核として聴けば、その他の曲も微笑ましく思えてくる。


SWINGY 杉真理&レッド・ストライプス (1978)
SWINGY

★★
杉真理&レッド・ストライプス名義の二作目で基本的に前作の延長上にあると言える作品。引き続きアマチュア臭さの抜けない「セミプロ」の仕上がりであるが、個々の楽曲の完成度は確実に向上しており杉の成長の跡が窺える。特にここでもスロー・ナンバーである「青梅街道」や「帰り道」は、ソング・ライティングの巧みさやメロウなアレンジの妙で今聴いても十分批評に耐える仕上がりになっている。また「下世話な曲を」と言われ循環コードで作った「マドンナ」も客観的にキャッチーで悪くないと思う。

他にもソニー時代の初期のアルバムに入っていてもおかしくなさそうな「インスピレーション」や「雨の日のバースデー」など個別に評価できる曲はあるが、アルバム全体として苦しいのは結局ここでどんな音楽がやりたいのか、若い杉から訴えかけてくるものが希薄だということ。ロックなのか、フュージョンなのか、AORなのかという絞りこみができておらず、できるものを取り敢えずやりましたという軽音サークルノリが顕著。できることの中から何を生かし何を捨てるかという取捨選択ができておらず散漫な印象が残る。

もうひとつ気になるのは歌詞の安易さだ。ここでの杉はまだ手なりで歌詞を書いていることが窺われ、それもまたこのアルバムが散漫に聞こえてしまう原因のひとつだろう。ステロタイプに堕する陳腐な表現が興を削いでいる(「スイス銀行の口座番号は なにがあっても誰にも言えぬ」はないだろう…)。アルバムのそこかしこに一瞬光る原石の輝きが見られるだけに、全体としての荒削りさ、仕上げや詰めの甘さが残念だ。このアルバムの後、杉は入院してしまい、アーティストとしての活動は中断することになる。


SONG WRITER 杉真理 (1980)
SONG WRITER

★★★☆
病気入院による2年のブランクの後、CBSソニー(当時)に移籍してリリースしたソロ名義でのデビュー作である。休養中にCM音楽や他のアーティストへの曲提供などでソング・ライティングの経験を積んだこともあってか、自作を客観的に見るプロとしてのスタンスが形成されており、ビクター時代の音源とは隔絶した覚醒感がある。アーティスト杉真理の音楽活動は名実ともにここから始まったと言っていいだろう。荒削りな部分はまだまだ残っているが、問題のあった歌詞も作品としての対象化ができており成長が窺える。

アルバム・タイトルは上記のような経緯でソング・ライティングに自信を深めていた杉の矜持を表していると見ていいだろう。アレンジは松任谷正隆が全曲を担当しており、統一感のあるサウンド・プロデュースに貢献している。「Don't stop the music」や「悲しきクラクション」、「追いつめられた恋人たち」といった8ビートの曲は歯切れよく、「恋のかけひき」や「Hold on」といったバラード系の曲は荘重にアレンジしており、杉の巧みなソング・ライティング、分かりやすいメロディの魅力を十分引き出している。

アルバム全体としてはビートルズ、中でもポール・マッカートニーの影響を素直に表現したポップスを聴かせる。特に「サンシャイン ラブ」ではアメリカのヒット・チャートを中心としたエレクトリック・ポップに抗してマージー・ビートの系譜を継いで行く決意がかなり直接的に歌われており、地味で大人しい曲ではあるが、杉のある意味でのマニフェストである。それを大仰な曲にせず、こうした短い3分間のポップ・ソングに託したところに杉のソング・ライターとしての自負を見る思いがする。意欲的なデビュー作。


OVERLAP 杉真理 (1982)
OVERLAP

★★★★
大滝詠一、佐野元春と共演した「Niagara Triangle Vol.2」と同時期に製作されたソロ第2作。マージー・ビートをベースにしたオーソドックスなポップスを基調にしながら、『セリーナ』のようなジャズ系の曲や、『Simulation Game』のようなモータウン調、杉自身のアコースティック・ギターによるバラード系の『Downsloped Way』も交え、杉の幅広く豊かな音楽的素養を感じさせる。『Catch Your Way』『ガラスの恋人』『Teardrops Are Falling』の3曲がシングルカットされるなど明るく、華やかな色調のアルバムである。

しかし、これだけ表現のレンジを広げている割りにはアルバム全体の統一感は意外なほど損なわれていない。一つには、シングルとして先行発売された『Catch Your Way』と『ガラスの恋人』の編曲を清水信之が手がけている以外は杉自身のアレンジによるものであることが挙げられる。セッション・ミュージシャンの中心を固定したこともバランスの取れたサウンド・プロダクションに貢献している。また、曲ごとの粒が揃っており、歌詞がまるで短編小説のような演劇性を感じさせることもアルバムの輪郭を明確にしている。

杉の特徴である分かりやすいメロディ・ラインも素直に表現されている上、歌詞が十分に対象化されている分、バラードでも失恋をテーマにした曲でも過剰なセンチメンタリズムが曲を「汚す」ことを回避している。日本の「ポップス」にありがちな、情緒的なベタつきを排除しながら色鮮やかなポップ・アルバムを紡ぐ杉の手腕はこの作品で最初の成果として結実したと言ってよい。杉自身が思い入れの強い曲と語る『ガラスの恋人』はリバプール・サウンド。『Catch Your Way』は日産自動車のCFに使用された。


STARGAZER 杉真理 (1983)
STARGAZER

★★★★☆
CMに使われスマッシュ・ヒットとなった「バカンスはいつも雨」をフィーチャーしたソロ名義の第3作。出世作と言っていいだろう。この作品では杉の音楽に対する幅広く深い敬意と愛情が、杉独特の分かりやすいメロディと演劇性の強い歌詞とによって、親しみやすいが決して情緒に流れない稀有な今日的ポップ・ミュージックとして結実している。前作で固まりつつあった、曲のバラエティによって表現の間口は広げながらも、ミュージシャンの顔ぶれを固定することでサウンドの感触を統一する方法論が今作でも奏功した。

曲の完成度も高い。シングルになった「内気なジュリエット」や「バカンスはいつも雨」のみならず、「素敵なサマー・デイズ」や「スクールベルを鳴らせ!」などのアップテンポな曲を中心に、「OH CANDY」や「春がきて君は…」などでアクセントをつけながら、どの曲もユニークな曲想と明快な構成でアルバムの最初から最後までを一気に聴かせる。特に未来の視点から80年代を振り返る趣向の「懐かしき80's」は、アイデアも曲想も秀逸な出来。この時期の杉のソング・ライティングの冴えを感じさせるスタンダードだ。

タイトルやジャケット、アダムスキーの名前が登場する「スクールベルを鳴らせ!」などのせいでSFをモチーフにした作品と評されることもあるが、本作ではむしろポップ・アルバムとしての水準の高さ、それぞれの曲の作りの確かさなどの普遍的な価値を素直に評価すべきだろう。「サスピション」では浜田省吾が、「内気なジュリエット」では佐野元春がコーラスに参加。杉のポップ・メイカーとしての才能が最もストレートに開花した作品の一つで、80年代にこのアルバムを繰り返し聴けたことは僕にとって幸福だった。


MISTONE 杉真理 (1984)
MISTONE

★★★★★
前作で垣間見せたSF路線をさらに推し進め、シングル曲「いとしのテラ」を核にコンセプト・アルバムを構築したソロ第4作。最初にいってしまえば杉真理の代表作であり傑作。杉自身としても最も活動に脂がのっていた頃の作品で、一方に才気あふれる杉のソング・ライティングとアイデアがあり、他方に「NIAGARA TRIANGLE VOL.2」への参加や前作「STARGAZER」のヒットでようやくシーンでも認知されアルバム製作にも時間とカネをかけることができる充実した環境があった。杉の作品のスタンダードとなるアルバムである。

内容的には打ち込みを大胆に導入した「いとしのテラ」、ロックンロールの「あの娘は君のもの」からロカビリーの「voice」、ジャズ・ミュージシャンをバックに歌った「冬の海に」まで、ポップ・ミュージックの見本市とでも呼べそうなほど広範であるが、そのどれもが「時間」をテーマにしたトータルなイメージで背後から見事に統合されており、盛りだくさんな印象は確かにあるもののアルバムとして臨界点ともいえるギリギリのバランスを保っている。それを支えるのが杉の高い作曲能力であることは言うまでもない。

SEの多用や極端に切りつめられた曲間、計算し尽くされた曲順まで、このアルバムに注ぎこまれた杉の情熱はすさまじいもの。例えば「二人には時間がない」のミステリアスでスリリングな疾走感が一転して時計のベルから「Backstage Dreamer」につながる瞬間、あるいは「冬の海に」の後の静寂から「いとしのテラ」のシンセのイントロが荘重に流れ出す瞬間、そこには確かにこの時杉が手にしていた魔法の片鱗が窺える。すべてのファクターがひとつの方向を指した杉真理の奇跡。「あの娘は君のもの」に伊藤銀次が参加。


SYMPHONY#10 杉真理 (1985)
SYMPHONY#10

★★★★
「ラジオ」をテーマにしたソロ第5作。とはいえ前作ほどコンセプチュアルにアルバム全体を作りこんだ印象は薄く、どちらかといえば楽曲本位のポップ・アルバムとなった。個々の楽曲の完成度という意味では前作を上回るようにすら思えるが、その分ややプロっぽくなり、次にどんな展開が待っているのかをワクワクしながら聴き進めるというよりは、安心して聴けるクオリティの高いポップ・ソングが次々に繰り出される安定感のある仕上がり。よく言えば粒揃い、悪く言えば少しばかり平板な作品ではないかと思う。

このアルバムの聴きどころは何といっても「Key Station」だろう。机の上のラジオから流れるポップスで育った世代らしいラジオへのオマージュであり、松任谷由実や山下達郎といったミュージシャンの実名を歌詞に織り込んでいる。また、伊藤銀次、佐野元春、浜田省吾らは実際にコーラスにも参加している。キワモノになりかねないこうした試みを無理なくポップ・ソングとして消化できるのは、杉真理のソング・ライティングの妙とアイデアの冴えによるところが大きい。この曲はシングル・カットもされた。

それ以外の曲も「恋愛狂時代」「Sentimental Dancing」「無実のスーパーマン」「Crying Angel」など、ポップスの王道を踏襲しながら小気味よいテンポでドライブして行く佳曲揃い。これらの曲はアルバムに先立ってリリースされた12インチ・シングル「I DON'T LIKE POPS」で披露されていたものだが、この12インチは9分近いポップス・メドレーで当時の12インチの主流とは一線を画したユニークなものであった。ソング・ライティングには杉の充実ぶりが窺えるが、アルバムそのものとしての印象は地味なものに留まった。

本稿では当初「AB面のラストを飾る『交響曲第十番』と『永遠のShangri-la』がいずれも大仰に流れたのが残念だ」と記載していたが、アナログでのA面ラストは「交響曲第十番」ではなく「恋愛狂時代」だった。僕の勘違いであり、coconutさんから指摘を受けた。お詫びして訂正しておく。


SABRINA 杉真理 (1986)
SABRINA

★★★☆
1986年にリリースされたソロ第6作。今作ではコンセプト・アルバム路線を取らず、自然体のアルバムとなった。杉がほぼ全曲の編曲も担当しており、ドリーマーズのメンバーの他、スタジオでも以前から杉とは親密なミュージシャンを起用して、気心の知れたバンド形式のレコーディングとなったためか、サウンド・プロダクションはソロ・デビュー以降の路線をそのまま踏襲した安定感のあるバンド・サウンドとなった。楽曲のレベルも引き続き高いが、全体にアルバムを統合するモメントに欠けるため、散漫な印象となった。

後にBOXやピカデリー・サーカスでタッグを組むことになる松尾清憲が初めてコーラスで参加した「Japanese boy」やリバプール・サウンドで聴かせる「恋する0.1」、間奏でのMannaと杉のかけ合いが面白い効果を生んでいる「Weekend lover」、ロックンロールの名曲を巧みに引用した「ほこりだらけのSummer place」など、いかにも杉らしい曲作りの作品も多く、安心して聴けるという点では一定の評価はできるものの、杉のソング・ライティング自体が次第に類型化しつつあり、自作の単純再生産に陥るリスクを孕んでいた。

ソロ・デビュー以来、タイアップによるシングル・ヒットもあり、また、「NIAGARA TRIANGLE VOL.2」への参加などもあって一定の知名度を得、作品的にも「MISTONE」でひとつのピークを迎えた杉であったが、本作はそのような杉のマジック・アワーの残り火的な作品であり、個々の楽曲に支えられてはいるものの、アルバムとしての完成度は前作に比べても見劣りするという他ない。次作以降は明らかにサウンド・プロダクションにも変化が見られ、僕自身としても杉に興味を失い始めるきっかけとなったアルバムである。


HAVE A HOT DAY 杉真理 (1987)
HAVE A HOT DAY!

★★★☆
ソロとしては7作目のアルバムであるが、収録12曲のうち半分の6曲は既発表曲のリテイクであり、企画盤と言ってもよい内容。タイトル通りサマー・アルバムというコンセプトで制作された作品で、既発表曲から夏をテーマにしたものを選んでリテイクした他、新曲も概ね夏をイメージしたものになっている。杉自身も当初は夏をテーマにしたミニ・アルバムのようなものを構想したと語っており、最終的にはフル・アルバムとなったものの全体に肩の力の抜けたリラックスした仕上がり。杉自身も楽しんでいる様子が窺える。

アルバム「Mistone」をピークに、「SYMPHONY #10」、「Sabrina」で曲作り、アルバム作りの持ちネタを一通り吐き出した杉にとって、前年の冬に企画したコンピレーション「Winter Lounge」とこのアルバム、そしてこのアルバムと同時期に制作されたコンピレーション「Summer Lounge」は、自らの引き出しをもう一度整理し、音楽に向かう動機を確認する上で重要なターニング・ポイントになったのだろうと思われる。杉はこの後、松尾清憲とのバンドBOXのアルバム製作に入り、次のソロまでには2年を要することになる。

このアルバムで従来から大きく変わったのは、アレンジにドリーマーズのキーボーディスト、京田誠一を起用したことである。特に新曲は1曲を除いて京田と杉の共同名義のアレンジだとクレジットされている。そのせいかやや時代性を感じさせるシンセを大きくフィーチャーしており、LAでのトラックダウンも相まって、シャープで歯切れのいいサウンドプロダクションになっている。所詮サマー・アルバム、と割り切ったことが功を奏してか、アルバム全体は楽観的なトーンでまとまっており、作品としては悪くない出来。


BOX POPS Box (1988)
BOX POPS

★★★★★
松尾清憲、小室和之、田上正和と結成したバンドBOX名義の第一作。収録曲の大半は松尾との共作。笑ってしまうほど完璧で愛情あふれるビートルズのパロディ。アレンジのあちこちに顔を出すビートルズのフレーズ、イディオム、そして何よりその感触、香り。かつて杉は佐野元春とデュエット・アルバムを作りたいと言っていたことがあったが、松尾清憲というパートナーを得て、希代のメロディメイカーのタッグが実現した。杉がポール、松尾がジョンの役割を担当し、おそらく自らの作曲部分でボーカルを取っている。

オリジナル楽曲によるこうしたビートルズのパロディの試みはラトルズやユートピア、XTCの作品があるが、本作は日本のポップス史に残る名作。それはこれが単なるビートルズ・イディオムの剽窃にとどまらず、杉と松尾のオリジナルが曲としてそれ自体高い完成度を備えているからであり、二人のソングライターとしての実力がちょうどジョンとポールのように親和しながら拮抗しているからである。そうした確かな音楽的素養の上に成り立っているからこそ、悪ノリ寸前のおふざけもまた音楽への愛情に昇華されるのだ。

このアルバムでもう一つ特筆されるべきなのは飯尾芳史のミキシング、エンジニアリングである。中期のビートルズを意識した極端な左右の定位など、現代ロックの教科書的常識を無視したサウンド・プロダクションは見事。特にドラム・マシンをリンゴ・スターに仕立て上げたドラムの音色の作りこみは奇跡に近い(これをライブで再現した島村英二もすごかったが)。鈴木慶一、竹内まりや、伊藤銀次らゲストも豪華だが、何より曲のよさと妥協のない真剣な大人の遊びの奥の深さが遺憾なく発揮された名作。迷わず買い。


LADIES & GENTLEMEN 杉真理 (1989)
LADIES & GENTLEMEN

★★★
ボックス名義での前作を経て、再びソロとしてリリースされたアルバム。この時期の杉はボックスとしての活動とソロの活動を並行して行っており、本作でも松尾清憲と2曲を共作している。アレンジは全曲がドリーマーズのキーボード京田誠一と杉との共同名義となっており、随所に打ち込みやシンセを配してはいるが、生ギターやストリングス、ブラスもフィーチャーしており、全体としてはさほど時代性を感じさせないオーソドックスでエバーグリーンなサウンド・プロダクションとなっている。

杉自身が「SABRINA」で一度空っぽになったと語っているとおり、ソニー移籍以降のキャリアをアルバム「SABRINA」でいったん出しきり、「HAVE A HOT DAY!」と「BOX POPS」という2枚のアルバムでのいわばリハビリを経て、肩の力の抜けた形でゼロ・リセットを企てた作品だということができるかもしれない。ソニー移籍以来のパートナーであったディレクター須藤晃の元を離れたこともあって、このアルバムは杉の新しい時代のスタートを告げるものとなった。杉にとってもひとつの転機となった作品だろう。

確かに杉らしい丁寧でメロディアスなソングライティングはこのアルバムでも際立っており、シングルカットされた「Romacing Story」や「クリスマスのウェディング」のようなミドル、スローな曲や、マージービートのテイストを感じさせる「歴史はいつ作られる」など印象に残る曲も多いが、アルバム全体としては方向感に統一性がなく、散漫に終わった感を拭えない。アルバムに風通しのよさのようなものは確かに感じるものの、ひとつ高い場所から全体を統合する視点の欠如を感じずにはいられない作品。


JOURNEY TO YOUR HEART Box (1990)
JOURNEY TO YOUR HEART

★★★★
ボックス名義による2枚目のアルバム。杉のインタビューによればボックスとしての前作「BOX POPS」(以下「前作」とはこの作品を指す)に続いてレコーディングされた作品で、制作時期は杉のソロである「LADIES & GENTLEMEN」より早いとされている。前作では初期から中期のビートルズに対して半ばパロディともいうべきオマージュを捧げたが、今作では同様にブリティッシュ・ポップの最良の部分を現代的な文脈で再解釈するという方法論は変わらないものの、そのマテリアルは前作からさらに広がっていると言えよう。

ここでは主に後期ビートルズからその影響を受けたパイロットやバッドフィンガーを経てELOに至る70年代前半のブリティッシュ・ポップの系譜が下敷きになっている。前作ではミキサーとしてメンバーに勝るとも劣らない存在感を示した飯尾芳史が正式にプロデューサーとしてクレジットされ、曲想のバリエーションも豊富になった。杉と松尾のソング・ライティングは前作同様がっちりかみ合い、杉の甘い声と特徴のあるシニカルな松尾の声のハーモニーも美しい。バンドとしての表現の幅を広げた意欲作と言っていい。

しかしながら、悪ふざけ一歩手前までビートルズを意識した前作が、その分彼らのビートルズに対する敬愛をストレートかつ無邪気に表現していたのに比べると、本作はやや焦点が散漫になった感は否めない。これは杉と松尾のよくできたユニット・アルバムであり、それ以上でもそれ以下でもない。前作での、予想を超えるものを聴いたときの驚き、自然に顔がほころんでくる圧倒的な規格外の悦びは本作にはなく、そこにあるのは行儀のいい枠の中に収まったポップ・アルバム。悪くはないが前作を超えることはできなかった。


WONDERFUL LIFE 杉真理 (1990)
WONDERFUL LIFE

★★★
BOXのアルバム「JOURNEY TO YOUR HEART」からわずか10カ月のインターバルでリリースされたソロ。テーマも曲調もバラエティに富んだ実質10曲が短編映画のように並んだ作品で、アルバム全体には特にトータルなコンセプトは設けられていない。アレンジはソロの前2作を手がけた京田誠一に加え、同じくドリーマーズのキーボーディスト嶋田陽一がアルバムの半分を担当、その他杉自身と、ピチカート・ファイヴの小西康陽が各々1曲を担当している。全体としては粒揃いのポップソングを並べた分かりやすいアルバムである。

前述の通り小西康陽がアレンジを手がけた「僕のPin-up Girl」は杉のキャリアの中でも興味深い曲。もともと杉と小西はコンピレーション・アルバム「Winter Lounge」で接点があった訳だが、ここでは杉は敢えて一曲のアレンジを小西に「丸投げ」したのだという。その結果はいかにもピチカート・ファイヴ然としたオーソドックスなアレンジに仕上がったが、小西が同時期に手がけたコレクターズの「S・P・Y」と並べて聴くと、小西が「ピチカート的なもの」を求められてアレンジを請け負うときの手癖が見えて面白い。

だが、僕自身どうしてもこのアルバムに入れこめないのは、ひとつにはアルバム冒頭に配された「恋の手ほどき」のユーロビート調のシンセのイントロのせいである。曲自体は悪くないだけに、この安っぽさは時代を経るほどに悔やまれる。そしてもうひとつ、致命的なのはタイトル曲だ。これまでストイックに物語を紡いでいた杉が、ここに来て山下達郎と竹内まりやを迎えこうした情緒的、懐古的な自己言及に堕したのはなぜだろう。この曲の生暖かい同窓会的な内輪受けのノリは僕には強烈な違和感しか残さなかった。残念。


MADE IN HEAVEN 杉真理 (1991)
MADE IN HEAVEN

★★★☆
前作から半年のインターバルで発表された作品。爽やかなサマー・ソングを集めたアルバムである。サマー・アルバムといえばかつて1987年にリリースされた「HAVE A HOT DAY!」があるが、本作はそれよりもリゾート寄りの、大滝詠一の「A LONG VACATION」や「EACH TIME」を思い起こさせる落ち着いた仕上がりになった。アレンジはドリーマーズの嶋田陽一が7曲を担当、京田誠一とドリーマーズが2曲ずつを手がけ、1987年レコーディングの「Do You Feel Me」のみ杉真理がアレンジャーとしてクレジットされている。

打ち込みとアコースティックのゆったりとしたバランスは嶋田のアレンジによるもの。アコースティック・バラードからグループ・サウンズ調のロックンロール、ハワイアンまで曲調はバラエティに富んでいるが、コンセプトを絞りこんだためか散漫な印象はさほど抱かせない。ひとつひとつの曲の完成度は相変わらず高く、優れたポップ・アルバムに仕上がった。特に「未来世紀の恋人へ」「青い楽園」「Heaven In My Heart」といったオーソドックスなリゾート・ソングで杉のソング・ライティングの底力が示されている。

だが、何よりこのアルバムで聴くべきは1985年の12インチ・シングル「I DON'T LIKE POPS」で既にその一部が発表されていた「You're my No.1」のフル・バージョンである。この曲のキラキラしたアレンジ、小気味よいメロディや縁語を多用した歌詞は、杉がソングライターとして作品ごとに力をつけていた時期の前向きなエネルギーを秘めており、この曲や87年発表の「Do You Feel Me」と比べれば、他の曲はどんなにアップテンポでも落ち着いた成熟感をたたえているのと好対照。どちらを好むかで評価は分かれるだろう。


WORLD OF LOVE 杉真理 (1992)
WORLD OF LOVE

★★★
ソロとしては第13作となるアルバム。サマー・アルバムという明確なテーマの下に一定のコンセプト・コントロールがなされていた前作に比べれば、本作では基本的な路線は変わらないもののそうした統一感は見られない。それは即ち、杉真理らしい親しみやすく明快なメロディとオーソドックスで陽性のアレンジという基本を押さえたポップ・ソングの集成ということであり、質が高く破綻のないポップ・アルバムだという点において間違いはない。まあ、そんなことは杉真理の作品である以上当然のことではあるのだが。

だが、そうした杉真理の作品としてのミニマム・スタンダードを充たした上で、この作品の何を特徴として挙げるべきかと言えば、正直ここで何かそれまでの作品を凌駕し、圧倒して行くようなものを探すのは難しい。シングル・カットされたフィル・スペクター流の「夏休みの宿題」も、流麗ではあってもいかにも表層的な感を免れない。ブライアン・ウィルソンのいないビーチ・ボーイズのアルバムを聴いているような気にすらなる。果たして杉真理のソング・ライティングというのは、ここまで上滑りなものだったのか。

その原因は「Welcome to My World」や「That's my job」に顕著に見られる自己言及性であり、更に言えば自らの楽曲を人前に出す「作品」として対象化し、突き放して客観的に眺める視点の欠如である。かつて、第三者的な視点から演劇的な曲作りを得意とした杉の曲作りの手管は影をひそめ、ここでは自分を以前から知るファンの存在を前提とした情緒的なもたれかかりの構造が目につく。「Smily Smile」や「虹を見たかい」のような完成度の高い楽曲もあるだけに、このアルバムのそうした「甘さ」が悔やまれるのだ。


FLOWERS 杉真理 (1993)
FLOWERS

★★★☆
ソニー・レコードからリリースされた最後のソロ・アルバム。この後、杉のソロ・アルバムは2001年に『POP MUSIC』がインディペンデント・レーベルからリリースされるまで途絶することになる。アルバム全体としてのテンションという意味では80年代前半の数作には及ばずレイドバックした印象は拭えないものの、杉のソング・ライティングの成熟を感じさせるリラックスした高品質のポップ・ソングがコンパクトに詰めこまれた佳作。前数作で顕著に見られた自己言及性や文脈に依存する自足性もここではあまり気にならない。

特に「Jasmine Flowers」はこれまでの杉の典型的な作風とは異なっているものの、意外性のあるアレンジやシンプルな歌詞で杉の進むべき方向を指し示すかのような名作。その他にも「Love is Magic」や「ヴィーナス」といったオーソドックスなポップ・ソング、「女神のいた夏」や「パピヨン」、「さよならFunny Face」といった杉ならではのソング・ライティングのキャパシティを感じさせる佳曲など、粒の揃った作品が丹念に並べられておりハズレがない。松尾清憲を初め、白井良明、野田幹子、かの香織とゲストも豪華。

残念なのはこの作品の高い完成度が次のソロ・アルバムへとつながらず、ユニットとしての活動等はあるもののメジャー・レーベルからのソロ活動が休止してしまったことだ。端的に言えばソニー・レコードとの契約が更新されなかったのだと思うが、再開後のソロ活動が再び内輪受け的な、閉じられたサークル活動となって行ったことを思うと、何かと「切り結ぶ」意志を示した杉真理の「若々しさ」が聴ける作品は結局このアルバムが最後だったといえる。ボーナス・トラックで収録された先行の「Best of my Love」も名曲だ。


PICCADILLY CIRCUS Piccadilly Circus (1999)
PICCADILLY CIRCUS

★★☆
松尾清憲、伊豆田洋之、風祭東、上田雅利、橋本哲らと結成したピカデリーサーカス名義のアルバム。BOXと同様、ビートルズに代表される良質なブリティッシュ・ポップを下敷きに、だれもが曲を書け、リードボーカルを取れるスーパーグループとしての企画盤。本人たちもおそらくは楽しんで制作したと思われるリラックスした仕上がりであるが、楽曲の質はきちんとコントロールされており、アルバムとしてのバランスは申し分ない。杉、松尾、伊豆田が中心となってソングライティングが行われているようである。

伊豆田はソロ・アーティストとしてもキャリアの長いシンガー・ソングライター。上田、風祭はチューリップのメンバーでオールウェイズでも活躍した。よくまとまったポップ・アルバムだが、僕は正直このプロジェクトをあまり高く買うことができない。なぜならアルバム全体があまりにレイドバックしており、優れたポップ・ソングがどこかに含んでいるべき毒や批評性がまったく窺われないからだ。ここにあるのはビートルズ好きのおじさんたちの内輪の盛り上がり。まるでサークル活動のように風通しが悪いのだ。

このアルバムがギリギリのところで公にリリースされるべき開かれたモメントを失っていないのは、ひとえに松尾清憲の声のおかげだろう。松尾の独特のヒネリの入ったメロディと特徴的な声だけがこのアルバムの中では明らかに異質で、その部分だけが外界への突破口になり得ている。伊豆田の声はのっぺりし過ぎて勘弁して欲しいし、杉の作品と思しき曲も手癖の中で小じっかりまとまった印象で、世界に向かって働きかける開放性が決定的に欠けている。ひそかな攻撃性を孕んでいたBOXとは似て非なる課外活動だ。


POP MUSIC 杉真理 (2001)
POP MUSIC

★★★☆
前作から8年ぶりにリリースされた14作目のソロ・アルバム。新星堂の自社レーベル「オーマガトキ」のサブ・レーベルであるオーク・レコーズからのインディペンデント・リリースとなった。収録曲はいずれも杉真理らしい、ポップ・ソングの流儀、プロトコルを正統に踏襲しながら分かりやすいメロディを展開して行くもの。おそらくはソニーとの契約が切れ、メジャー・アーティストとしての一線からは一歩引いた形にはなったものの、杉真理のソング・ライティングの能力がいささかも色あせるものではないことを示した。

音楽的な引き出しの多さ、奥深さは相変わらずで、8年間に亘ってストックしたであろうさまざまな曲想が、これでもかというくらい次々とバラエティ豊かに繰り出されるのはスリリングと言っていいくらいだ。元ネタが明らかな曲も多いが、杉の場合、それが音楽に対する率直な愛情とリスペクトの上に作られたものだということが作品自体から明らかで、杉真理というアーティストがどこから来たかを明確に示している。オリジナリティとフォーマリティのミックスにおいてひとつの解を示した作品と言っていいだろうと思う。

しかし、この作品がどこかレイド・バックしたものに聞こえてしまうのは、やはり例えばこのアルバムをミリオンセラーにするとか、このアルバムを携えて全国の大ホールをツアーするとか、そういうギラギラした「欲」のようなものが伝わってこないからだろう。「いいものを作っていれば売れなくてもいい」的なデタッチメントが窺え、それはインナーに曲解説を寄せている杉の「仲間たち」のコメントにも表れているように思う。好きな人、分かる人だけが聴いてくれればいいというのなら、それは正直ポップとは言い難い。


LOVE MIX 杉真理 (2002)
LOVE MIX

★★★★
前作同様、嶋田陽一のサウンド・プロデュース、アレンジによりオーク・レコーズからリリースされたソロ第15作。前作からのインターバルは1年強であり、その意味でも前作の延長線上にあるアルバムだと考えていいだろう。6月にリリースされたこともあってかどちらかといえばトロピカルでリゾート的なトーンに仕上がっている。曲想はバラエティに富んでいるが、当然ながら楽曲のレベルは高く、杉のソング・ライティングが円熟の域にさしかかっているのを感じる。安心して聴ける杉ブランドのポップ・ソングである。

だが、その分、表面上の曲の華やかさとは関係なく、このアルバム全体が静的な印象を与えてしまうこともまた事実だろう。この辺はもう音楽観というかロック観の問題なのかもしれないが、このアルバムはプロフェッショナルでニートな音楽が好きな行儀のよいポップス・ファン向けの作品であり、ポップ・ミュージックの動因を音楽でしか表現し得ない何らかの過剰や欠損の奏でるきしみに求める僕のような立場のロック・ファンには、あまりにレイド・バックした、「上がり」のアーティストの作品に聞こえてしまう。

それが最も顕著に表れているのはジョージ・ハリスンを追悼する「静かなヒーロー」だ。かつてジョン・レノンが射殺されたとき、杉は「NOBODY」という曲を作り、歌った。それは騒がしいロックンロールだったが、杉がジョンを悼む気持ちがロックンロールに結実せざるを得ない必然性は痛いほど理解できた。だが「静かなヒーロー」にはそうした内発的な必然性が希薄で、むしろジョージを追悼するために敢えて「書いた」という作為性をどこかに感じずにはいられない。そのアポリアが前作同様、作品への没入を妨げるのだ。


SUMMER OF LOVE Piccadilly Circus (2003)
SUMMER OF LOVE

★★★
ピカデリー・サーカスとしては4年ぶりになる第2作。カルチャー・コンビニエンス・クラブ系の日本ソフトサービスの「Project-T」というレーベルからリリースされている(2007年の紙ジャケ再発の際にはソニーからリリース)。前作同様、杉、松尾清憲、伊豆田洋之を中心に風祭東、上田雅利、橋本哲を加えた編成。全12曲のうち8曲は杉/松尾のコンビが作曲者としてクレジットされているが、必ずしもすべての曲を杉と松尾がイーブンで共作している訳ではなく、先に表記されている方が中心になって作曲したものと思われる。

それ以外の曲も杉/松尾に伊豆田や風祭、橋本が加わる形となっており、ソング・ライティングにおいては杉と松尾が中心である一方、杉が単独でリードボーカルを担当する曲は3曲にとどまる。さすがにどの曲も肩の力を抜きながらもコンパクトにまとまったポップ・ソングであり、ビートルズ・フレイバーを下敷きにしながら多彩な曲調でアルバム一枚を展開して行く実力は彼らのキャリアに見合ったもの。破綻のないポップ・アルバムに仕上がっており、彼らのファンであれば安心して聴ける高いクオリティは保証できる。

しかし、ここにあるのはあくまで「芸人」の「芸」の世界である。それはいくら達者でも、何かを異化するものではあり得ず、基本的にリスナーに寄り添い、慰撫するものである。松尾清憲の「Dry Season」だけがアルバムの中で異質な冷ややかさを保ってはいるが、それ以外の曲はどんなにビートが利いていてもそこにはエッジはない。伊豆田洋之の甘ったるくのっぺりした声は、そこに当然あるべき引っかかりを覆い隠して行くようだ。どんなによくできていても、いや、それだけに僕が求めるものとは決定的に異なる作品。


魔法の領域 杉真理 (2008)
魔法の領域

★★★★
ソロとしては6年ぶり、ピカデリー・サーカスとしての前作からも5年のインターバルで、NAYUTAWAVEレコーズからリリースされた作品。竹内まりや、安部恭弘、伊藤銀次、松尾清憲、村田和人、堂島孝平、須藤 薫らの豪華なゲストを迎え、リラックスした雰囲気の中にも杉の衰えることのない達者なソング・ライティングの才能を感じさせる秀作に仕上がっている。何曲かでは松尾を初め、堂島、銀次らと共作、「僕らの日々」では竹内が作詞を担当。「君のParadise」と「Good News」では堂島がゲスト・ボーカルを務めている。

ある時期以降の杉の作品については比較的厳しいトーンでレビューしているが、この作品では、(例えば「僕らの日々」でのかなりあからさまな自己言及性にもかかわらず)僕が頑なに拒んできたあの「上がり」感、レイドバックしたある種のデタッチメントが不思議なほど希薄でアルバム全体の風通しがいい。その理由は正直よく分からないのだが、ひとつには、この作品では杉の肩の力が抜け、気負いのない等身大の表現ができているからではないかと思う。逆説的かもしれないが、それがこのアルバムの現役感を支えている。

この作品に至って杉はようやく今の自分の立ち位置と今の自分の音楽との調和を取り戻すことができたのではないだろうか。そのおかげで杉は、常連ばかりのスナックに迷いこんだ時のような居心地の悪さを感じさせる閉じた世界から一歩を踏み出すことができたように思う。そうした世界は、その中にいる者にとっては快適であっても、外から見れば閉鎖的で近寄り難い。だが、本作では杉はそうしたスモール・サークルから脱け出し、再び伸びやかで素直な歌声を聞かせてくれたのだ。松尾、堂島らの貢献も大きい作品だ。



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