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ブライトン(Brighton, UK) 98年4月10日(金)〜13日(月)


英仏海峡トンネル

かつてはフェリーで渡るしかなかった英仏海峡には、今ユーロトンネルが開通している。このトンネルはロンドンとパリを結ぶ特急列車ユーロスターが走っている他、自動車を乗せて海峡の底を運ぶ「ル・シャトル」が1時間に3・4本往復しており、今回の渡英にはこれを使ってみることにした。

フランス側のターミナルはカレー。高速道路から直結している料金所で料金(930仏フラン)を払い、次のゲートで出入国の審査を受けて(パスポートを見せるだけだが)、順番を待っているとシャトルに誘導される。今回はイースターだったせいかここまでに2時間ほど待たされた。ふだんはそんなことはないのだろうと思うが。

シャトルは中空のチューブのような車両運搬用の貨車で、上下2段に分かれている。一番後ろの貨車の横腹に開いた入り口から乗り入れ、狭いトンネルのような貨車の中を前へつめて行く。きちんと収まると貨車のつなぎ目のシャッターが降り、やがてゆっくりと走り出す。クルマから降りることはできるが貨車の中にはトイレの他何もなく、小さな車窓からもトンネルの暗い壁が延々と見えるだけなので、ほとんどの人は車の中でじっと待っているだけだ。

所要時間35分でイギリス側のフォークストンに到着。シャッターが開き、今度はいちばん前の車両に開いた出口まで貨車の中を走って外へ出る。誘導路はそのまま高速道路につながっている。帰りのイギリス側では待ち時間もほとんどなかった。イギリス側の料金は295ポンド。


イギリスで勝手が違うこと

左側通行はそれほど苦にならなかった。日本の道路を思い出せばそれでよかった。大陸で生まれ育った人は混乱するかもしれないけど。最初、交差点を右折したとき一度だけ視線が右車線に行きそうになったが、前のクルマが当然のように(実際当然なのだが)左車線に入って行くのでそれに従って事なきを得た。

困るのはイギリスは英語圏だということ。大陸では英語は外国語だから、相手もこっちのいい加減な英語を一所懸命聞き取ろうとしてくれるし、相手の英語だって所詮いい加減なものである。しかし、イギリスでこっちの英語が通じなかったり、なんと表現していいか分からなかったりすると、それで終わりである。それ以上の手段はもう何もないのだ。しかも相手は英語のプロなのでしゃべるのが速いし往々にしてなまっていたり俗語が混じっていたりする。スペインやイタリア、フランスで、怪しげな英語と身ぶりで会話する方が楽に通じる。

それから、ポンドは高すぎる。ドイツでは2マルク弱のビッグ・マックが1ポンド弱なのだから、購買力平価で計算すれば1ポンド=2マルク程度のはずなのに、実際には1ポンド=3マルクもする。買い物も食事も、いちいちマルクに換算していたら高く思えすぎて手が出ない。実感としては1ポンド=1.5マルクで十分だと思うのだが。まあ、ポンドはいずれ今年後半辺りから下落するでしょう。


ブライトン

ブライトンは英仏海峡に面したイギリス随一の海浜リゾートである。イースターはまだ泳ぐには早いが、それでもメイン・ストリートはたくさんの観光客でごった返していた。途中の道では雨が降っているところもあったが、ブライトンでは太陽が輝いており、2日目、3日目も他に比べると天気は悪くなかった。立地条件の問題かもしれない。

海岸沿いの散歩道にはいかにも手軽なビーチ・リゾートの浮ついた雰囲気が漂っている。映画「さらば青春の光」でモッズたちがここを目指したのもうなづける。なお、今のブライトンにモッズたちの痕跡を見つけるのは難しい。ロッカーズとの暴動騒ぎは実際にあった話なのに。あの映画でスティング扮するエースがベル・ボーイをしていたのはグランド・ホテルだっただろうか。

中東ふうの離宮であるパビリオンも名所だが、この街ではパレス・ピアで楽しみたい。パレス・ピアとは海岸から海に向かって突き出した木組みの桟橋の上に遊園地が乗っている施設である。ジェット・コースターや観覧車から、射的、見せ物小屋、ゴーカート、ゲーム・センター、売店まで、奥行き300メートル以上はあるかと思われる桟橋の上に、これでもかというくらい雑多なアトラクションがところ狭しと並んでいるのだ。

イギリス名物フィッシュ&チップスに盛大に酢をぶっかけてパクつきながら、猥雑な祭りのようなにぎわいを行ったり来たりするのは楽しい。プラスティックのバナナを原始時代の投石機のような装置で投げて目標に命中させるゲームでゴリラのぬいぐるみを手に入れた。サッカー・ボールをシュートして狭い穴に通すゲームではいい大人が群がって夢中になっていた。さすがイングランドである。

山の手に向かってなだらかな坂を登って行くと、海岸と並行してやや上品なメイン・ストリートが横たわっている。バージン・メガストアもHMVもある。ドイツ盤では3曲しか入っていなかったオアシスの「All Aournd The World」のシングルを買い直した。クリエーション盤できちんと4曲入っていた。


きかんしゃトーマス

イングランド南部に蒸気機関車を運転している観光鉄道があり、イースターと夏休みにはここにトーマスがやってくる。本物のトーマスというか実物大のトーマスというか、要は蒸気機関車を青く塗り、正面にあの顔を貼り付けたというものである。他にもジェームスやトード、ディーゼルなどがいる。ささやかなトーマス・グッズの販売コーナーもある。

トーマスはイギリスでも(というかイギリスが本家なのだが)結構な人気のようで、天気が悪いにもかかわらず子供連れでごった返している。顔を貼り付けた機関車が通ると、「トーマス!」「ジェームス!」とすごい歓声で、大人までが「ほら、トーマスよ」とか「あれはだれかしら」とか騒ぎだす始末。労働者ふうのいかついオヤジが主題歌をハミングし始めたときには笑いをこらえるのが大変だった。

機関車が引く客車には当然乗ることができる。予約もできるが現地で買っても十分間に合う。ロンドンからも日帰りの距離なので、トーマス好きの子供(大人も)には思い出に残る休日になるだろう。ただ、冒頭にも書いたように時期が決まっているので事前に確認した方がよい。


レゴランド

ロンドン郊外、ウィンザーにレゴランドというテーマ・パークがある。読んで字のごとくレゴ・ブロックのテーマ・パークである。もともとサファリ・パークだったという広い敷地の中にはレゴにちなんだアトラクションが点在しているが、中でも圧巻はミニランドと名付けられたレゴ・ブロック製のミニチュアの街並みである。詳しくは別稿を参照願いたいが、これは一見の価値があるし、汎用の四角いブロックで(まあ若干の特殊部品は使われているにせよ)これだけのものができるというのは一種感動的ですらある。

他のアトラクションもよく考えられていて、大人でも十分楽しめる。ただ、ジェット・コースターのようないわゆる「絶叫型」のものはない。レゴ・ショップで膨大なレゴのラインナップを目の当たりにするのもいいし、テラスでなだらかな丘陵になっている園内を見渡しながらのんびりするのもいい。僕はロゴ入りのマウスパッドと流れるボールペンを買った。

入場料は確か16ポンド、中のアトラクションは乗り放題である。広大な駐車場がある。1日遊べる。


テレタビーズ

出発の日、部屋のBBCをつけていたら偶然噂の子供番組テレタビーズを放映していた。4人の宇宙人ふうキャラクターが舌足らずな幼児語(らしい)でキューキュー言っている。頭にはアンテナ、胸にはモニターがついていて、受信した映像が胸のモニターに映るらしい。この辺が「テレ」の由来か。

この日はイースター卵に色を塗る子供の映像が映し出されたのだが、まったく同じ映像が2回流されたのは謎だった。英語では「もう一度見てみよう」とか言っていたのかもしれないが。「子供番組」というにはちょっと怪しげなカルト性を秘めている。

イギリスではこのタビーズが大人気で、人形は売り切れ状態だとか。日本でも話題になりつつあるようだが。ドイツ人はまったく知らなかった。


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