logo ホーム&アウェイ 2006年5月


■2006年5月20日(土)  【ワールドカップ代表とか

●月曜日にドイツと日本のワールドカップ代表が発表された。ドイツではこれまで一度も代表に呼ばれたことのないBVBのオドンコアがクラニーを押しのける形でノミネートされた。オドンコアは悪くないと思うけど、順当にクラニーでよかったんじゃないか。あと、オヴォモイェラも選ばれなかった。フートってあんまりすごい選手だという認識がないんだけど、どうもクリンスマン監督の信頼は厚いらしい。
●我がグラードバッハからはノイヴィルとヤンセンが代表に選ばれた。ノイヴィルは既に33歳で最近も代表に呼ばれたり呼ばれなかったり、結構穴埋め的に使われてるだけかと思っていたので今回のノミネートはちょっと驚いた。僕がブンデスリーガで最も好きな選手だし、きちんと試合に出て働いて欲しい。背番号「10」だし。ヤンセンは今回のドイツ代表の中では最年少。出場機会はあると思う。あんまり活躍してどこかのビッグクラブに目をつけられても困るんだけど。何しろグラードバッハのユースから上がってきたいわば生え抜きだもんな。
●クラニー、オヴォモイェラの他にはシャルケのエルンスト、レバークーゼンのフライヤーが選に漏れた。BVBのヴェアンスは代表批判をしたので外されたんだろう。代わりにと言っては何だがオドンコアをはじめ、ケールもメツェルダーも選ばれたんだから我慢してもらおう。あと意外だったのが予備召集GKとして指名されたエンケ。今、ドイツでカーン、レーマン、ヒルデブラントに次ぐGKはエンケなのか。普通にブット、ロストじゃダメなのか。
●各国の代表のうちドイツのクラブに所属するのは73人で、これはプレミアに次いで多い数字なんだそうだ。ちなみにドイツのクラブの中で各国の代表をたくさん抱えているのはバイエルン(11/4)、レバークーゼン(9/2)、BVB(8/3)、HSV(8/0)、ブレーメン(6/3)、VfB(5/2)…、といった感じ。「/」の後の数字はそのクラブに所属するドイツ代表の数なんだけど、これを見ると各国の代表を8人も揃えながらドイツ代表が一人もいないHSVって…。HSVの8人の中には当然高原も入っている。
●あ、そうそう、高原はフランクフルトに移籍するんだってね。選択としては悪くないと思う。
●日本代表も月曜日に発表されたのはこのサイトの読者ならご存知の通り。久保が外れて巻が入ったのはサプライズだと騒がれているが、僕から見れば極めて妥当な判断だと思う。ついでにいえば柳沢も高原もいらないから佐藤と大久保辺りを入れて欲しかった。それに中田浩二よりは松井だろう、やっぱり。あと、福西も要らないので代わりに今野を呼びたい。DFに茂庭をノミネートしなかったのは明らかな判断ミスで、ここは田中を削ってでも茂庭を連れて行くべきだった。結局FC東京から代表入りしたのは土肥だけになってしまったけど、クラブからワールドカップに行く選手が出るというのは大変なこと。試合に出るチャンスは極めて少ないと思うけど、がんばって欲しいな。
●17日の水曜日には味スタでナビスコの浦和戦があった。スタジアムには行けなかったが、MXTVの録画中継を見た。結果は0-0だったけど、積極的にセカンドボールを拾い、何度も敵ゴールに迫るいい戦いだったと思う。浦和はアレックス、坪井、小野、ついでにポンテまで欠いていたとはいえ、きちんと自分たちのサッカーをやって無失点に抑えた意味は大きい。この試合、小澤をMFで先発させ、伊野波と今野のダブル・ボランチという新機軸だったが、これが当たっていたと思う。敗退の決まっているナビスコの消化試合だからこそできたトライアルだと思うけど、明日の福岡戦ではどんな布陣を試すのか。テレビ中継がないのがもどかしい。
●この試合で、左SBの金沢が復帰。やっぱり安心して見てられる。この感じでは金沢がレギュラー復帰かな。ノリオは前で使うのか。戸田も復帰したし。あとは石川を待つだけか。ワールドカップのブレイク明けが楽しみだ。
●あんまり興味のなかったチャンピオンズ・リーグの決勝だが、オレたちのレーマンがやってくれた。18分、エトーがロナウジーニョからのパスを受けてフリーでペナルティエリアに侵入しようとしたところに、飛び込んだレーマンがエトーの足に触れて倒してしまい、これで一発レッド。これだからこの男は目が離せないのだ。日本の全国ネットで、英語でモソモソ弁解するレーマンが見られるなんてこんな幸せなことはない。ワールドカップでもきっと何か面白いことをやってくれるに違いない。カーンよりレーマンにしておいてよかったと思う日がくることだろう。
●さて、以前ブログの方にも書いたんだけど、今、本屋で売られている「決定版!!ワールドカップ観戦完全ガイド」みたいな本って、各国の代表が正式にノミネートされる以前に編集しているので、出場選手の紹介が見込みで行われている訳だ。これのどこが「決定版」で「完全」なのか分からないのだが、最終的に決定した各国の代表メンバーを背番号付きできちんと紹介してくれる本は出ないんだろうか。
●取り敢えず自分で何とかするという人は、ここにあるメンバー表を落としてみるといいと思う。エクセルで各国の代表が一覧にされているので、フィルタをかければいろんな楽しみ方ができる。上の方で書いたドイツのクラブごとの代表選手所属数もこれでフィルタかけて数えただけ。国ごとにフィルタかけて印刷すれば観戦の友にもなる。これあればムダに立派な「観戦ガイド」の類は買わなくてもすむんじゃないか。

■2006年5月14日(日)  【ナビスコカップ予選リーグ第4節 FC東京×福岡、ブンデスリーガ全日程終了

●朝から散髪行ってすっきり。ゲゲゲの鬼太郎デイだったので早く行こうと思ったがいろいろ所用もあり味スタに着いたのは13:00過ぎだった。勝サンドを買ってスタジアムに駆けつけたら受付には間に合ったけどイベントのアトラクションは既に長蛇の列で、結局キック・ターゲットやっただけで終了になってしまった。いつも思うんだけどこの手のイベント、もう少し要領よく効率よくできないのかなあ。キック・ターゲットだってゴールがひとつだけだとそりゃ長蛇の列にもなるだろうよ。まあ、チップスター6本とゲゲゲの鬼太郎下敷きもらえたので許す。
●それから7月の松本での鹿島戦のチケットを引き換えた。この試合、年間チケットの冊子にはなぜか「引換券」がはさまれており、これを事前に正式のチケットに引き換えておかなければならない。引換日は先週の大宮戦、今日、そして水曜日の浦和戦だけ。しかし引き換えたはいいけど宿とかどうしようかなあ。また中央道混んだりしたらイヤだけどなあ。キックオフが18:00なので温泉で一泊って感じでもないし。まあ、ちょっと考えてみよう。
●で、試合の方だが、代表召集中の土肥と茂庭が抜けてGKは塩田、CBは増嶋。ケガから復帰の戸田が久しぶりに先発で赤嶺が控えにまわった。ササがベンチ入りしてリチェーリが外れた。FC東京がボールを支配するものの攻撃に冴えも切れも工夫もアイデアもなく敵ゴールには全然迫れない。一方の福岡はひとたびボールを奪うと4、5人が一斉に連動して動き出す分厚いカウンターで何度か決定的なチャンスを作るがことごとくふかしまくって助けてくれた。前半を終わって0-0。
●後半、東京は前半動きの悪かった梶山の代わりに伊野波を入れてリズムを変えようとするがゴールにつながらないポゼッションばかりでさっぱり得点が入りそうな気がしない。中盤が間延びしてセカンドボールも拾えず、チャンスにも敵ゴール前の厚い守りに阻まれて押し込めず、福岡は福岡で相変わらずボール奪取から少ない手数でゴール前につなぐが、今日は入れる気がないのかと思うほど激しくふかして全然枠に飛ばず。全体としては福岡が5点くらい入れていてもおかしくない試合だったが盛り上がりのないまま終盤へ。このまま終了かと思われた84分、福岡がカウンターからの抜け出しで決勝点を挙げて勝った。
●互いにナビスコ予選3連敗で、予選リーグ突破のためにはこの試合に勝つしかない訳だが、勝ったところで突破の可能性はかな〜り低いこともあってファンも白け気味。その上、悪いことに家本主審のカード病までが発病し、特にラフな試合でもないのに全部でイエロー10枚、退場1回のカード祭り状態。ハンドを見逃してアシスタントに指摘されるわ、基準のよく分からないファウルで流れはブツブツ切るわで主審もボルテージ低下に積極的に参加した。まあ、1-0という結果は妥当以上、本当ならもっと大敗していてもおかしくない試合だった。
●一応採点。
塩田(4)、徳永(4.5)、ジャーン(5)、増嶋(5)、鈴木(5)、今野(4.5)、梶山(5、(46.伊野波(4.5))、宮沢(4.5)、ルーカス(4)、川口(4.5)、戸田(5)

●日本×スコットランドもテレビで見たけどワールドカップに激しく不安の残る内容だったなあ。久保とか柳沢とか無理に呼ばなくていいと思う。高原もブンデスリーガでは全然結果残ってないし、巻、佐藤、玉田、大黒、大久保でいい。鈴木? いらない。あと、関係ないけど福西もいらね。
●いずれにしても明日ワールドカップの代表23人が発表される。僕としては今野を強く推薦したいが、まあ、次回ということだろうな。今季は昨季ほど圧倒的な存在感でもないし。それより同じく明日発表のドイツ代表が気になる。ヤンセンとノイヴィルは選ばれるのか。ノイヴィル選んで欲しいなあ。

●ブンデスリーガは土曜日に第34節を行い、2005/2006シーズンの全日程を終了した。どうでもいいことだが優勝はバイエルン。チャンピオンズ・リーグ出場権を賭けた2位争いはHSV×ブレーメンの直接対決となったが、ブレーメンが敵地で勝利を収め2位に浮上、HSVは結局3位に終わりチャンピオンズ・リーグ予選にまわることになった。UEFAカップにはシャルケとレバークーゼンが、UIカップには6位のヘルタが出場する。
●我がグラードバッハは最終節アウェイでフランクフルトと対戦、56分のノイヴィルのゴールとロスタイムのラファエルのダメ押しで2-0と快勝し、今季二つ目のアウェイでの勝利でシーズンを締めくくった。今季の勝ち点は42で順位は10位。順位表の上半分には行きたかった感じもするが、降格に脅えることなくシーズンを終えることができたのはよしとしなければならないだろう。
●とはいえシーズン終盤の失速はいただけない。結局前半戦の貯金(6勝4敗7分、勝ち点25)を後半戦(4勝8敗5分、勝ち点17)で使い果たしただけのことで、特に終盤、ここ一番の試合に勝てずズルズル順位を落とし続けたのは情けなかった。せっかく今季は中位がダンゴ状態で、うまくすればUEFAやUIだって狙えたのに、そこを取りに行こうという貪欲さがまったくなかったような気がする。救いはヤンセンが大化けしポランスキーも使えそうな顔になってきたこと、ノイヴィルが相変わらずがんばってくれたことくらいか。エルバーとベーメはクラブを去り、カヘは結局ほとんど役に立たず、来季の補強はいったいどうするんだ。
●ケッペル監督の去就もかねてから取り沙汰されている。ラングニック、ゲレッツあたりの名前が挙がっているようだ。ケッペルはアドフォカートにメロメロにされたチームをよく立て直し、今季も無難に乗り切ったという意味で功労者ではあるが、僕たちはシーズンを無難に乗り切るために応援してる訳じゃないんだし、「次」を考えると来季は監督を替えるのも一つの考え方だと思う。僕としてはラングニックに任せたい気はする。いや、ハンス・マイヤーが帰ってきてくれるんならそれがいちばんいいんだけど。ウヴェ・ラポルダーという選択肢はないのかな。
●で、ブンデスリーガ最終節、最も熱かった残留争いだが、15位と16位の直接対決となったヴォルフスブルク×ラウテルンは2-2のドローに終わり、ラウテルンが二部降格を果たした。ふだんヴォルフスブルクを応援するなんてことはほとんどないんだけど、この日はJスポーツの生中継を見ながら力が入った。
●試合は前半ラウテルンがアルティントップのゴールで1-0とリード、このままではラウテルンが残留、ヴォルフスブルクが降格という後半、66分、69分とヴォルフスブルクが立て続けに得点して逆転に成功した。ヴォルフスブルクはその後も何度かラウテルンのゴールに迫ったが、ラウテルンのGKが死守、逆に86分、ラウテルンがツィーマーのヘディングで同点に追いつく。しかしラウテルンはエンジンがかかるのが遅すぎたか、あと1点を奪うことができず、引き分けでも残留が決まるヴォルフスブルクに逃げ切りを許し、結局ラウテルンは見事に降格したのだった。ラウテルンの監督のヴォルフガング・ヴォルフは98年から2003年までヴォルフスブルクの監督だった訳で、本人も、ヴォルフスブルクのファンもさぞ複雑な気持ちだっただろう。
●僕がどうしてラウテルンを嫌うかというと、それはマンハイムのファンはラウテルンを嫌うべしという鉄の掟があるからだ。正直言ってヘアチュとかプレッチとかスケラとかがいるラウテルンには若干のシンパシーもあるんだけど。ま、しっかり二部から出直してもらうことにしよう。

■2006年5月6日(土)  【Jリーグ第12節 FC東京×大宮

●今日もいい天気。Tシャツの上に16番のユニを着て味スタに向かった。12:30頃スタジアムに着いて、まずはイベントに参加。それから入場してSOCIO得点の選手カードをもらい(今日は川口)、コンコースで「スターサッカー」とマッチデイ・プログラムを買った。さらに「東すか」をもらってビールを買い(当然FC東京タンブラーに入れてもらう)、着席したのが14:00前。コンビニで買ってきたおにぎりを食いながらキックオフを待った。新しいタオルマフラーを買おうと思っていたけど面倒臭くなってやめた。
●FC東京はここ2試合と同じ布陣。序盤からFC東京が押し気味に試合を進め、今日も行けるかなという気持ちにさせた。8分、セットプレーで前線に上がっていたジャーンがゴール前で敵に倒されPKをもらい、これをルーカスが決めてFC東京が先制した。東京はその後も両サイドから積極的に攻め上がり、何度かチャンスを作るが決めきれず、1-0で前半を折り返す。結果的にはこの時間帯に追加点を奪えなかったのが痛かった。
●後半は2人を入れ替えて来た大宮が主導権を握る。東京は連戦の疲れもあってか中盤のマークが曖昧になり、大宮に圧倒的にボールを支配されてカウンターからしか攻撃ができない状態になってしまう。55分には赤嶺に替えてリチェーリを投入しリズムを変えようとするがシュートまで行けない。それでも何とか大宮の猛攻をしのいでいたが、60分に川口を下げ、伊野波を入れてマークを固めに行った直後CKから失点、同点となってしまった。
●終盤は双方がパワープレー気味に勝ちを狙いに行く展開となるが、引き分けかと思われたロスタイム、大宮がFKから直接ゴールを決めて勝ち越し、結局FC東京は1-2で中断前の最終戦をホームで落とすこととなった。
●この試合、前半こそ中盤でのボールの奪い合いに競り勝ち両サイドを使った攻撃からチャンスを作ったもののフィニッシュが決めきれず、後半は大宮に好きなようにやられた。失点はいずれもセットプレーからのものでDFラインはよくしのいでいたと思うが、あれだけ押しこまれたらいずれ失点するのも無理はないという感じで、少なくとも1-1は妥当だったと思う。ロスタイムの失点はその前のファウルの判定も含めて不運であり残念だった。
●判定について言えば、38分、大宮の明らかなバックパスをGKが手で処理したのにハンドを取らなかったのは不可解。
●茂庭が34分、太ももに違和感を訴えて増嶋と交替したが大したことはなさそうでよかった。
●採点。
土肥(3.5)、徳永(3.5)、ジャーン(3.5)、茂庭(3.5、34.増嶋(4))、鈴木(4)、今野(3.5)、梶山(4)、宮沢(4)、ルーカス(4)、赤嶺(4.5)、川口(4.5)
●試合が終わる頃には日も陰り、半袖では寒かった。心も寒い試合だった。

■2006年5月4日(木)  【Jリーグ第11節 甲府×FC東京

●5月3日は天気のいいゴールデン・ウィークのアウェイ戦。一泊の温泉旅行を兼ねて観戦に出かけた。道中の話は別のところに書くけど、東京から中央道を飛ばして小瀬スポーツ公園の臨時駐車場にたどり着いたのが13:00過ぎ。ちょうどいい時間だ。アウェイゴール裏は既に売り切れていたのでバックスタンドのチケットを買って行ったのだが、行ってみるとバックスタンドの半分くらいまでは東京のファンが陣取っているようだった。陸上競技場なのでトラックがあるのが残念だが、なかなかいい雰囲気のスタジアムだと思う。
●FC東京は週末の名古屋戦と同じ布陣でスタート。キックオフからボールを支配し試合の主導権を握った。15分には宮沢がFKから直接ゴールを狙う。このシュートは敵GKにセーブされたが、壁を超え、美しい弧を描いて吸い込まれるようにゴールに向かって行く素晴らしいFKだったと思う。入ってればな…。その後もFC東京は積極的にシュートを放つが敵GKの好セーブもあり得点できない。
●すると29分、敵カウンターから自陣内でパス交換を許し、最後は敵FWに決められ先制されてしまう。この時間帯から前半終了まではどういう訳か中盤のマークが甘くなってしまい、敵に自由に配球されて何度か危ないシーンを迎えた。ここで追加の失点を喫していたらこの試合は難しくなっていたかもしれない。しかし、バレーをジャーンがマークして決定的な仕事をさせなかったことで何とか前半をしのぎきり、0-1でハーフタイムを迎えた。
●FC東京は後半から赤嶺に代えてリチェーリを投入。リズムを変えようとするが甲府もモラル高く追加点を狙ってくる。予断を許さない展開となったが62分、敵ゴール前でルーカス、リチェーリのパス交換から流れたボールをフリーの川口が押し込み同点に。この得点で流れは一気にFC東京に傾いた。76分には鈴木の左CKにルーカスが頭で合わせついに勝ち越した。
●残り15分、1点リードで戦い方の難しい時間帯になるが、東京はボランチに伊野波を投入、中盤でのボール奪取から川口、リチェーリを使った速攻で攻撃の手を緩めず時間を使って行く。終了間際には前がかりになった敵の裏に抜け出したルーカスがフリーになり、狙いすましたシュートで追加点を決めて試合を決定づけた。
●この日は川口がよかった。ゴールはごっつぁんだったが、それ以外に積極的な前線への飛び出し、キープ、ポストと八面六臂の活躍。運動量も豊富で90分を走りきった。MOTは川口にやりたい。ルーカスも相変わらず守備に、ポストに、キープにと貢献度の高い働き。その上での2得点は価値があると思う。ルーカスはこれで今季7得点となり、得点ランキングの5位に躍り出た。
●この他、梶山も引き続きよかったし、今野もよかったが、前半の残り15分がズルズルになったのはいただけなかった。茂庭がパスを受けて攻め上がるという珍しいシーンも見られたが、一応攻撃参加も練習しておいた方がいいんじゃないか。リチェーリはスピードがあってボールを持たせると面白いが、最後のところで自分で行くか味方を使うかの判断が甘かったような気がする。競り合いにももう少し強くなって欲しい。
●採点。
土肥(2.5)、徳永(3)、ジャーン(3)、茂庭(3)、鈴木(3.5)、今野(3)、梶山(3)、宮沢(3.5)、ルーカス(2)、赤嶺(4、46.リチェーリ(3.5))、川口(2)。
●FC東京は2連勝で暫定8位。ここでは順位より勝ち点を積み上げていることの方が重要。次は土曜日の大宮戦だが、この調子でもうひとつ行きたいね。
●ブンデスリーガは4月29日にDFBポカールの決勝を行った関係で、週央の5月2日、3日に第32節を開催した。我がグラードバッハは敵地でニュルンベルクと対戦、先制された後いったん逆転したものの、後半に立て続けに失点、2-5で完敗した。
●ケッペル監督談話。
「今日は、サッカーではどんなことも起こり得るということをだれもが目の当たりにしたと思う。特に犯してはならないようなミスをしてしまった時には。我々は初め先制を許したが、その後、まぐれではなく逆転した。何より腹立たしいのは3-2となった局面だ。我々は明らかに主導権を握っていたのに、あまりにも気のこもらないプレーをし過ぎた。5-2という結果は極端だが、残念ながら我々の方がバラバラになってしまったのは事実だ」
●一方、ニュルンベルクのハンス・マイヤー監督談話。
「前半は期待していた以上の入り方ができたが、先制した後はあまりにも引いて守り過ぎた。グラードバッハが2-1と逆転したのは妥当だったと思う。ハーフタイムにはこの試合に勝つことはできないのではないかと考えざるを得なかった。結果的に5点も入るとはまったく期待できなかった。カイザースラウテルンの試合結果を待たなくてよくなったのは素晴らしいことだ」
●上の方ではバイエルンがVfBに勝ち、2位のHSVとの勝ち点差5を維持。この結果、次節バイエルンが引き分け以上か、HSVが引き分け以下かでバイエルンの優勝が決まってしまう。HSV優勝の条件はバイエルンの2連敗かつHSVの2連勝のみ。これはもうダメかも分からんね。
●下の方ではデュイスブルクの降格が決定。ケルンも残りを2連勝し、ヴォルフスブルクが2連敗してくれない限り残留のチャンスはなくなってしまった。最後の椅子には理論上11位のビーレフェルドまでが座る可能性があるが、現実的にはラウテルン、ヴォルフスブルク、マインツ辺りの争いになるだろう。残り試合を見ると、
ラウテルン(勝ち点31) → バイエルン(H)、ヴォルフスブルク(A)
ヴォルフスブルク(同33) → VfB(A)、ラウテルン(H)
マインツ(同34) → シャルケ(H)、デュイスブルク(A)
ということになっており、ここはひとつ順当にラウテルンが降格ということでいかがか。
●尚、DFBポカール決勝はフランクフルト×バイエルンの顔合わせで行われ、1-0でバイエルンが優勝した。この試合、Jスポーツで中継があったんだけど、内容的にはバイエルンの一方的な試合で、よく1-0で終わったなと。まあ、フランクフルトはリーグの残留がかかっているのでこの試合に全力を集中しにくい事情もあり、そもそも実力的にどうよという感じもあったのだが、その割にはよく戦ったと思う。僕としてはファン・レントが見たかったけど仕方ない。倉敷アナの「r」と「l」の発音については「更新履歴」に書いたとおり。



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