logo ホーム&アウェイ 2006年4月


■2006年4月29日(土)  【Jリーグ第10節 FC東京×名古屋

●週の真ん中にナビスコがあったんだけどさすがに平日の夜は無理だった。途中からでも見に行こうかと思ってたけど、気がつくと普通に家に帰っていて、21:00からのMXTVの録画中継を見るのも忘れてた。この試合、味スタで横浜に1-2。先制されて一度追いついたものの突き放されて負けた試合だったが、監督のコメントもポジティブだったので調子は上向いてるのかなと思って今日の試合に臨んだ。
●午後、結構雨が降ったが、19:00のキックオフに合わせて夕方家を出る頃には上がった。少し肌寒い感じ。晩メシにFC東京勝サンドが食べたいなと思ってたけど売り切れてたようだ。残念。FC東京の布陣は今野をボランチにして宮沢と梶山が中盤、ルーカス、赤嶺、川口が実質的にスリートップのようなルーカスがトップ下のような微妙な感じ。試合はキックオフからFC東京が押し気味に試合を進める展開になった。
●14分、右サイドに張った川口からのクロスに走り込んだルーカスがヘディングで決めて1-0、3分後には左サイドの鈴木からのクロスに再びルーカスが頭で合わせて2-0とリードを奪った。その後もFC東京は中盤でのボールの奪い合いに強く、パスもよくつながって流れを支配する。いくつか危ないシーンもあったが土肥のセーブもあり2-0のまま前半を終えた。
●後半にはいると名古屋も積極的に得点を狙ってきたが、どうも名古屋の攻撃の組立が大雑把で決定的なピンチには至らない。一方の東京もボールは支配するがなかなかフィニッシュまで行けないもどかしい展開となった。特に終盤になると足が止まり、敵ゴールまで行ってもパスの回し合いでだれもシュートを打たない悪いクセが。勝ちが見え始め集中が途切れた88分、豪快なミドルを決められ余計な失点を喫してしまった。
●試合は2-1で勝ったものの、後半の早い時間帯にチャンスがあり、ここで1点取れていればもっと楽に勝てた試合のはずだった。前を向いて攻めるという意識は明確で、目指す方向が見えてきた感じはするものの、攻め上がりの遅さ、敵ゴール前での逡巡はまだまだ改善するべきだろうなあ。今野はやはりボランチに置くのが正しい。梶山、宮沢がよかった。宮沢のFKがバーに嫌われたのが惜しかった。
●採点。
土肥(2)、徳永(3)、ジャーン(3)、茂庭(3)、鈴木(4)、今野(3.5)、梶山(3)、宮沢(3.5)、ルーカス(1.5)、赤嶺(3.5)、川口(4)
●FC東京はこれで4勝4敗2分と再び星を五分に戻し暫定8位。調子は出つつあると思うので、イングリッシュ・ウィークの今週、水曜日にアウェイの甲府、土曜日には再び味スタでの大宮と連勝して、ワールドカップ・ブレイクまでに勝ち点を伸ばしたいところ。こんな中位で満足している訳には行かない。

■2006年4月23日(日)  【Jリーグ第9節 ガンバ大阪×FC東京、ブンデスリーガ第31節 グラードバッハ×ヘルタ

●大阪まで行く元気もなく、テレビ中継もなく、「J's Goal」のティッカーだけで経過を追ったガンバ戦であるが、スターティング・イレブンを見て僕は我が目を疑ったね。阿部が川口に代わってはいるけど、これは僕が先週提案した布陣ではないのか。これはガーロ監督がこのサイトを読んで僕の見識に深く感動した結果なのだと僕は確信した。ガーロ、見どころあるじゃないか。何しろ僕より年下だしな。うんうん、年長者の言うことは素直に聞くものだよ、ガーロ君。
●で、試合の流れはティッカーとBSのダイジェストで見ただけなのでよく分からないが、前半にマグノアウベスのミドルで1点を失い、いつものように失点してようやくエンジンがかって後半は前がかりで攻めたもののゴールが奪えずそのまま0-1で負けたという寂しい試合だったようだ。最終局面ではササを投入し前線に常駐させて一発を狙うという戦い方をするべきではないかと思うが、まあ、小澤を試したかったんだろうな。その辺はまだ甘いな、ガーロ君。
●これでFC東京は9試合を終え、3勝4敗2分で勝ち点11の10位。星勘定的には先週千葉に負けたのが痛かった。ワールドカップによるシーズン中断まで残り3試合、名古屋(H)、甲府(A)、大宮(H)というスケジュールだが、3連勝でポジションを改善して中断入りしたいところ。僕も甲府は遠征するつもり。
●さて、一方我がグラードバッハはホームにヘルタを迎えた。来季を見据えてということなのか、左SBには警告累積で出場停止のデムスに代わってコンパーを、中盤の底には初出場となるフレサースを起用。こちらはウェブ・ラジオの中継とティッカーで経過を追った。試合は10分、ノイヴィルのFKが敵DFに当たってゴールインとなりグラードバッハが先制したが、16分には持ち上がったバステュークにミドルを決められ同点に。その後は見せ場なく1-1で前半を終了した。
●後半に入るとグラードバッハはコンパーに代えてブロイヒを投入。ヤンセンを左SBに下げるか、3バック気味にしてヤンセンとエル・ファキリをウィングにしたのか。ウェブ・ラジオを聴いている限りではどうもヘルタの方が押し気味だったと思う。とにかくケラーが敵のシュートを弾きまくっているということがよく分かる中継だった。82分にノイヴィルのCKを受けたクルーゲからのクロスをブロイヒがボレーで合わせてグラードバッハが勝ち越したが、それも束の間で86分にはマルセリーニョのCKにコバチが頭で合わせ再び同点に。結局2-2で試合は終了し、グラードバッハはホームで勝ち点1しか上乗せすることができなかった。
●ケッペル監督談話。
「我々は上手く試合にはいることができたし先制できた。前半はまだ拮抗していたが、後半はベルリンの方がよかった。我々はもはや十分にサッカーができていなかったし、それには反論することができない。2-1になった後は少しの間だけ勝てるとも思ったが、仮にそうなったとしてもそれは単なる幸運だったということだろう」
●その他の試合だが、マズいことにHSVがレバークーゼンにホームで負けてしまった。バイエルンは日曜日開催だが、これでバイエルンが勝つと勝ち点差は7となり、残り3試合での逆転はほぼ不可能になる。いずれにしてもHSVが大逆転するためには昨日の試合を含め残りの試合を全勝することが前提だったはずで、この敗戦で今年のブンデスリーガはほぼ決まってしまったと言えるだろう。実に残念なことである。今夜マインツががんばることを祈るしかない。それにしてもレバークーゼンよ、空気嫁。
●こうなると興味はもう残留争いしかない訳であるが、こちらはケルンがデュイスブルクに勝ち、何とか首の皮一枚という状態を保っている。一方、デュイスブルクは、あまりありそうにないが今夜マインツがバイエルンに勝つと降格が決まってしまう。二部の方はアーヘンとボッフムの昇格が正式に決まった。コトブスが月曜日のフュルト戦に勝ち、フライブルクがジーゲンに負けるとコトブスの昇格が決まる。

■2006年4月16日(日)  【ブンデスリーガ第30節 レバークーゼン×グラードバッハ

●イースター休暇の週末、我がグラードバッハは2週続けてのアウェイ。先週はJスポーツで生中継のあったHSV戦だったが、ここでグラードバッハがHSVに勝ってしまうとブンデスリーガの優勝争いが面白くなくなってしまうということで敢えてHSVに勝利を譲った訳だ(ついでに高原にゴールまでプレゼントしてやったぞ)。今週はレバークーゼンが相手で、例によってウェブ・ラジオで経過を聴いていたが、アウェイは4連敗中で正直勝てる気はあんまりしなかった。
●グラードバッハはヤンセンをFWで使い、ノイヴィル、ラファエルとの3トップ。中盤にはケガから復帰のクルーゲを起用した。しかし、グラードバッハは守備の乱れから早くも11分には失点を喫してしまう。その後もレバークーゼンに何度も決定的なチャンスを許し、37分にはアウデ・カンプフイスがこの日2枚目のイエローで退場になってしまった。結局前半は何とか0-1で終わったものの、あんまり希望のもてそうな感じじゃなかった。
●ところが後半に入ってグラードバッハはいきなり追いついた。48分、ヤンセンのシュートをブットが弾いたところに詰めたノイヴィルがボレーでたたきこみ1-1に。その後は互角の戦いとなり激しい試合になった。グラードバッハは79分にノイヴィルに代えてスヴェンソンを投入、明らかに「勝ち点1を持って帰る」体勢に入ったが、これが裏目に出たのか、84分、やはり交替で入ったクルシノベックからのクロスをクリアしきれず、ロルフェスに押しこまれて1-2。結局勝ち点を持って帰ることはできなかった。
●ケッペル監督談話。
「我々はまたしても残念ながら不運に敗れ去った。これで国際試合は我々にとってもちろん縁のない話になってしまった。我々はまだいくつか勝ち点を上積みしたい。そうなれば我々は非常にまともにシーズンを戦ったということになる。ノヴォトニーのファウルはレッドカードが出るべきものだったと思う」
ノヴォトニーのファウルというのは27分にポランスキーがノヴォトニーのファウルを受けてエル・ファキリとの交替を余儀なくされたことを言っている。
●この結果グラードバッハは2連敗となったがそれでも順位は暫定9位。今年のブンデスリーガはどうかしていると思う。上の方ではバイエルンがビーレフェルドに勝ったが、2位のHSVもデュイスブルクに勝ち、勝ち点差4は変わらず。バイエルンは残り4試合をマインツ(A)、VfB(H)、ラウテルン(A)、BVB(H)と戦う。一方のHSVはレバークーゼン(H)、ケルン(A)、ヘルタ(A)、ブレーメン(H)。対戦相手的にはバイエルンの方が有利だが、マインツ、VfBあたりが意地を見せると面白いかも。
●下の方を見れば、デュイスブルク、ケルンの残留は既にかなり厳しくなった。残り一つの椅子には是非ラウテルンを推薦したいところだが、ヴォルフスブルク、マインツ、フランクフルトも可能性は十分ある。逆に二部ではアーヘンとボッフムがほぼ当確と言っていいだろう。残り一つはコトブスかフュルト、KSC、フライブルクあたりまでが候補。僕としてはボッフムはどうでもいいので、コトブスとフライブルクでお願いしたい。
●グラードバッハはケッペル監督も言うとおりUEFAカップの可能性も薄くなり、降格もまず大丈夫だろうということになると、後はせいぜいUIカップくらいの話だな。UIちゃんとエントリーしてんのかな…。まあ、その前にワールドカップか。ノイヴィルとヤンセンは連れて行ってやって欲しい。カーンとレーマンのGK争いはもういいから。

■2006年4月15日(土)  【Jリーグ第8節 FC東京×千葉

●週の真ん中のナビスコをはさんで二節連続のホーム開催。ナビスコは水曜日の夜に三ツ沢という微妙な場所で、仕事がうまく切り上げられれば途中からでも見に行こうかと思ってたけどやっぱり平日はつらい。結局帰りの電車に乗りながら携帯で経過見てたけどボコボコにやられて負けたらしい。せっかく前節の磐田戦で光が見えた気がしたのにこれでは調子に乗れないな。
●今日はナビスコの横浜戦で試した3バックから従来の4バックに戻し、ジャーンに代えて増嶋をセンターバックに起用した。しかし試合は千葉が終始ボールを支配。パス&ゴーを徹底し、流動的にポジションを交換しながらパスをつないでくる千葉を相手に、FC東京はなかなか有効な攻撃を組み立てられない。10分にはクロスを敵FWに決められ先制を許した。その後も競り合いに勝てず、前線でもフィニッシュまで持って行けない。32分には敵のCKから再び失点。0-2で前半を折り返した。
●後半、FC東京は一気に3人を交替させる。栗澤、ササ、伊野波を下げ、赤嶺、川口、ジャーンを投入。3バックにして鈴木、徳永の両サイドバックを上げたが、55分にはゴール前からサイドに流したパスを決められ0-3に。その後、61分にペナルティエリア内での敵のハンドでもらったPKをルーカスが決めて1-3、69分には敵GKがキャッチミスしてこぼれたボールを赤嶺が蹴りこんで2-3とし、最後までモラル高く攻めこんだものの運動量の落ちない千葉を相手に決定的なチャンスを作れないまま敗戦を喫した。
●千葉の「走る」サッカーは見ていても気持ちがいい。我々もガーロではなくオシムを呼んでくるべきではなかったかと思うが、まあ、それは置いとくとして、今日はもう前半悪すぎ。0-2ですんでラッキーって感じだった。中盤で全然勝てず、だれが何をするのかの役割のようなものが全然見えない。後半は少しよくなったし、2点返した後は一所懸命3点目を狙いに行ってたと思うけど、何にしても0-3から目覚めても遅すぎだし、返した2点だってPKと敵失からの得点。内容的には完全に負けていた試合だったと思う。
●思うに、伊野波をボランチにして今野を前目に置く布陣はあまりよくないのではないか。やっぱり今野は中盤の底での鬼のようなボール奪取こそ命だろう。それがあってこそあの攻撃参加が生きるのであって、初めから上がり目にいるとどうも自分の仕事がうまく飲みこめてないような印象を受ける。今野をボランチにして、梶山と宮沢を前目に使うというのはどうだろうか。
●あと、ササはやっぱり中盤に下がってきたところで死んでしまう。そこでササにボールを預けても、気の利いたパスが出せる訳でもなく、キープできる訳でもなく、結局取られてしまうことが多いような気がする。ササは前線に置いて、最後の決定的な働きを期待するタイプのストライカーなのではないのか。そういう意味ではササは後半の試合が煮詰まったときのためのスーパーサブとしてベンチに置き、阿部、川口、赤嶺あたりを先発させるべきではないかと思う。
●結局、こんな感じでどうだろうか。

土肥
徳永 ジャーン 茂庭 鈴木
今野
梶山 栗澤 宮沢
阿部 ルーカス

●採点。
土肥(4)、徳永(4.5)、増嶋(5)、茂庭(5)、鈴木(5)、伊野波(5.5、46.赤嶺(4))、今野(4.5)、梶山(4.5)、栗澤(5、46.川口(4.5))、ササ(5、46.ジャーン(5))、ルーカス(4)

■2006年4月8日(土)  【Jリーグ第7節 FC東京×磐田

●先週はポール・ウェラーに負けて首都圏アウェイ観戦を欠席したが(でもライブは素晴らしかった)、今日は気合い十分で味スタへ。天気はちょっと不安定だったけど午後には問題なく晴れ上がった。「東スカ」もらって、FC東京タンブラーにビールを入れてもらい、いつものバックスタンド上層に陣取った。
●FC東京はジャーンと馬場が欠場で、DFラインには増嶋、トップ下に栗澤が起用された。トップには横浜戦でベンチからも外れたササが先発し、川口はベンチにまわった。試合は序盤からFC東京が押し気味に試合を進める。パス回しから攻撃を構築するポゼッション・サッカーということでは磐田の方が先輩格のはずだが、この日の磐田は中盤での寄せも甘く、FCのいい加減な無理筋のパスが結構通ってしまう。中盤での競り合い、拾い合いでもFCが優勢だったと思う。
●試合はまず22分、栗澤からのフィードを受けたルーカスがダイレクトで芸術的なループを放ち、これが敵GKの頭上を越えてゴール・イン、FCが1-0と先制した。その3分後、ゴール正面からシュートを土肥がいったんセーブしたもののそのまま押しこまれ同点に。FC東京は40分、ルーカスからのパスを受けたササが至近距離からシュートしたが敵GKに阻まれ、その跳ね返りを詰めたところを再びセーブされCKを得た。このCKに再びルーカスがニアの難しい角度からボレーで合わせ2-1に。そのまま前半を折り返した。
●後半、FC東京は前半に1枚イエローをもらっていた伊野波に替えて宮沢を投入。前がかりになる磐田に何度かチャンスを与えたが得点は許さなかった。66分、左サイドに上がった今野からのクロスに栗澤がゴール前でぴったり合わせて追加点を奪う。終盤には磐田もヘロヘロというかメロメロになり、FC東京は余裕をもってボールをキープ、終わってみれば3-1とFCの完勝に終わった試合だった。
●2得点のルーカスはこれが今季初ゴール。ルーカスは守備に、キープに、ポストに、配球にと、得点はなくてもFC東京には不可欠の存在。でも、だからこそルーカスには得点を取らせてやりたかった。ゴール前でフリーになるとなぜか枠を外すルーカス。またはGKの正面に飛ばしてしまうルーカス。それでもFC東京ファンの大半は真面目に役割を果たすルーカスのファンであるはず。アモローゾ獲得、ルーカス放出がほとんど既定路線になりつつあった昨オフは本当にげっそりしたが、嘘つきアモローゾが来なくなりルーカスが戻ってくれて本当によかった。今日のゴールには本当に涙が出た。おめでとルーカス。ありがとルーカス。
●磐田は負けていても最後に何とかする怖さ、粘り、巧さ、イヤらしさといったものを備えていたクラブだったし、だからこそFC東京はこれまでずっと苦手としてきたのだと思うけど、今日の試合にはそういう磐田らしさみたいなものはまったくうかがえなかった。福西や西を欠き、水曜日にナビスコを戦ったばかりだというディスアドバンテージはあったとはいうものの、磐田には何となく勝てそうにないという、戦う前から気持ち的に負けてしまうような威圧感はすっかり影をひそめてしまった。
●一方、FC東京はマンマークでベタ引きだったと評判の横浜戦から、ポゼッションを重視しながらも要所で積極的に前に出る戦術に微妙に変更、それが功を奏したのか、終始試合を支配し、左右からのサイド攻撃もある程度できていたと思う。まだまだ上がりが遅くてイライラすることもあったし、肝心のパス回しも洗練とか美しさにはほど遠いし、サイドから上がってもクロスが全然だったりもするけど、まあ、こういう路線で行きたいんだなということは少し分かったような気がした。
●採点。
土肥(2.5)、徳永(3.5)、増嶋(4)、茂庭(3.5)、鈴木(4)、伊野波(4、46.宮沢(4))、今野(4)、梶山(3.5)、栗澤(3)、ルーカス(1.5)、ササ(4)
今日のMOTは文句なしでルーカス。
●今日の観客動員は24千人。去年より明らかに動員が減っている。加地が5千人くらい持って行ってしまったのだという説もあるようだが、それよりも僕は「原プレミアム」が剥落した結果なんじゃないかと思う。今日、スタジアムで配られていた「東すか」の「つぶや記 東京」というコラムに、「原博実」とは東京に於ける最後のイノセンスだった、という表現があって僕は深くうなづいてしまった。いい文章だった。未読の人はどうにかして探して読むべし。
●グラードバッハは日曜開催。アウェイでHSVと。Jスポーツ生あり。

■2006年4月2日(日)  【Jリーグ第6節 横浜×FC東京、ブンデスリーガ第28節 グラードバッハ×BVB

●日産スタジアムでの横浜戦、本来であれば当然駆けつけて、ラーメン博物館で腹ごしらえでもして応援するところなのだが、困ったことにポール・ウェラーの来日公演とバッティングした。日産スタが15:00キックオフでZEPP東京(お台場)でのライブ開演が17:00。どう考えても両方は無理だろ、てことで悩んだけど、今回はポール・ウェラーを選んでしまった。
●15:00過ぎから携帯で経過を確認。16:00頃には前半を0-0で折り返したらしいということが分かって、まあ悪くないかと。ところが次に確認するといつの間にか0-1に。ライブハウスに入って16:45頃に見たがやはり0-1で、こりゃダメかと一時は諦めた。でももう一度と思って開演直前にチェックしたら増嶋のゴールで1-1に。増嶋のゴールってどういう状況なのかちょっと想像しにくかったけど、ともかくおかげでライブも楽しむことができた。
●後で試合評を読むと横浜に押されっぱなしで、最後に何とか追いついた、ラッキーだったという試合だったようだ。今やマンマークの専門家と化した伊野波はこの日はマルケスについたらしいが、ただ一人のストライカーに頼りきりでそこさえ抑えれば相手は得点のしようがないという下位チーム相手ならともかく、攻撃のパターンをいくつも持つ上位相手にもとにかくマンマークというのはいかがかと思う。守りきって最後に点入れて勝つというのも痛快ではあるけど、僕たちはそんな試合が見たくてFC東京を応援してる訳ではない。
●監督を替えたのだから戦略、戦術が変わるのは当然で、基本的にはその監督を引っ張ってきたフロントを信じて任せ、すぐに結果が出なくてもしばらくは見守るべきだとは思うから、今の段階で「ガーロ辞めろ」とは言わないが、ガーロ監督のやろうとしているポゼッション・サッカーが本当にFC東京のもともと持っている資質、長所、強みに合っているのか、我々の求めているセクシー・フットボールなのかということはもう一度きちんと検証した方がいいのではないか。
●ともかく、この引き分けのおかげでFC東京はリーグ戦でここ3試合負けなし、勝ち点1を上積みして暫定7位に浮上した。次節は4月8日、味スタに磐田を迎える。終盤やロスタイムに得点して勝ちきる、追いつくということができるようになったのは大事にしたい。
●グラードバッハはホームにBVBを迎えた。Jスポーツの中継はなく、ウェブ・ラジオ中継も投票に敗れてコンファレンス中継に頼るしかない。「kicker」のティッカーを頻繁に更新しながら試合の経過を追っていた。
●いきなり6分、ノイヴィルのCKをラファエルがフリーでヘディング、これが決まってグラードバッハがリードを奪った。しかし16分にはシュトラッサーがヴェアンスを倒したとしてPKを献上、これをロジツキーが決めて同点に。すると今度は34分、ケールが頭でクリアしたボールが再びラファエルに渡り、これを決めてグラードバッハが勝ち越した。後半にはいるとグラードバッハは徐々に自陣にこもり、1点差を守りきって勝ち点3を手にした。
●グラードバッハは勝ち点を37として8位に。降格圏との勝ち点差を再び10とした。5位のヘルタとの勝ち点差は3。それにしても何というかショボいUEFAカップ圏争いだよな。連敗して降格しないように気をつけようという方が現実的な気もするが。
●ケッペル監督談話。
「カイザースラウテルンでひどい試合をしたので、今日の試合が厳しいものになるだろうということは分かっていた。しかし我々は上手く敵に合わせることができたと思う。これはみんなで一緒に努力して得たことだ。ドルトムントはいつも我々より少しばかり秀でているが、アウェイでは往々にしてうまく行かない競り合いやポジショニングも今日は上手く行って彼らに勝つことができた。今日の勝利で我々はようやく、降格は関係ないと言うことができる。今日以降手にするのはどれも嬉しいボーナスのようなものだ」
いやあ、今日の談話は難しかった。この試合に勝ったおかげでもう降格のことは気にしなくてよくなった、これから勝ち点を上積みできればそれはおまけとか余禄のようなものだ、ということ。
●さて、その他の結果だが、バイエルンがホームでケルンと引き分けた。この試合、Jスポーツ見ておくべきだったなあ。バイエルンはリーグ戦ここ7試合で3勝1敗3分と結構もたついている。それにもかかわらず2位との差が詰まらないのはブレーメンがコケちゃったのが原因だろう。あとはHSVに期待するしかない。今夜のシャルケ×HSVはしっかりがんばってもらおう。
●それにしてもすごいのはニュルンベルクの快進撃だ。ここ7試合で5勝1敗1分。ハンス・マイヤー恐るべし。
●本屋で世界の名監督50人みたいな特集をしている雑誌を見たが、その中にディック・アドフォカートが入っていて笑ってしまった。いったい何考えてんだ、まったく。こいつのどこが名監督なんだよ。代わりにウヴェ・ラポルダーかハンス・マイヤーを入れるべきだろう。



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